万華鏡 --DRUM TAO-- | akaneの鑑賞記録

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昨年の「氷艶」でとても印象深かったDRUM TAOの公演に行ってきました。

和太鼓というと真っ先に思い浮かぶのは、鼓童や鬼太鼓座。
どちらかというとかなりストイックで神事的なイメージ。
それに比べると随分フランクというかエンタテインメント性が高いですね。
かなりアクロバティックな動きもあります。

長い棒や、1m四方のキューブを回したり、なかなか見ごたえあり!!

見た目はちょっとEXILE系かしら。
若いイケメンのお兄さんたちが、鍛え上げた腹筋背筋見せまくり!
コミカルなシーンも多いです。
最初は、太鼓の人とそれ以外の楽器の人は別々かなと思っていましたが、みんなそれぞれ笛、三味線、お琴などを演奏できるんですね!

それは驚きました。
エフェクトのかかったお琴の音はベースやハープのようでもあり、新鮮。

大きな太鼓の上に跨って、上から長いバチで叩いたり、女性3人も全く引けを取らずガンガンパフォーマンスしていてカッコイイ!
やっぱり和太鼓って、沸々と湧き上がってくるものがありますね。
プロジェクションマッピングが駆使されていて、美しい森の中に包まれるような幻想的なシーンもあります。

 

LEDダンスも取り入れられていて面白いなと思ったのですが、途中で照明を付けて全身タイツ姿でパフォーマンスしちゃうのはどうなんでしょう。

ちょっと間抜けな姿を見せるのはファンの人には嬉しいかもしれませんが、そういう種明かしは内輪受けっぽいかな。
サッと一瞬だけ照明がついて「あ!こうなってたの?!」と思わせて、また暗闇に戻る、といった演出の方が洒落てると思いました。
あと、もっともっと!と拍手を煽ったり、最前列に座っているファンの人達に手を振ったりするのも、初めて観る者にはあまり居心地の良いものではなかったです。
例えばそれこそラスベガスのショーのように食事をしながら観るような会場で、観客が凄く近い距離だったり、反対に非常に広い会場だったりすればあまり気にならなかったかもしれません。
この公演しか見たことがないので、いつもはどんな感じかは分かりませんが、パフォーマーとしての力量は、間違いなくトップレベルで感動的だったので、ちょっと演出面が気になりました。

(2018.6.10)