デッドプール2 | akaneの鑑賞記録

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のんきに過ごすデッドプール(ライアン・レイノルズ)の前に、未来から来た“マシーン人間”のケーブル(ジョシュ・ブローリン)が現れる。大好きなヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)のためにまっとうな人間になると決めたデッドプールは、ケーブルが狙う不思議な力を持つ少年を守ろうと、特殊な能力があるメンバーだけのスペシャルチーム「Xフォース」を作る。


前評判通り、面白かったです!
昨今のヒーロー映画、各方面に気配りが必要で、なにかと苦悩するストーリーが多く、なんとなく本末転倒というかスカッとしない作品が増えてきましたが、これはもう元から「不謹慎なヒーロー」と銘打っているだけあって、やりたい放題!ここまで振り切れていると清々しい。

かといって、内容が無いわけではなく、きちんと家族とか人と人のつながり、信頼、果ては教育問題までしっかりと根底に流れているのが素晴らしいです。
下品ぶってるけど温かさがあるっていうのかな。
その辺のバランスが凄く良くて、ライアン・レイノルズの才能、人柄が伺えます。
こういうセンス、日本映画にはなかなかないですよね。
強いて言えば福田雄一監督かな。
とことんおバカな感じとか、パロディをガンガン入れてくるとことか。
それらが許されちゃう人たらしなところ、俳優さんも喜んでカメオ出演してくれるし。
カメオ出演といえば超豪華ゲストの無駄遣いっぷりもハンパない!!!
マッド・デイモンは特殊メイクすぎて全然分かりませんでした。
ブラッド・ピットは、思わず「え!」って声が出ちゃいました。

今回はネガソニック、コロッサスだけでなく「X-フォース」を結成するため、超能力者を募集&面接するのですが、まぁ揃いも揃ってどうでも良いメンバー、しかもミッション開始前に、さっくり自滅させちゃいます。
それがまたどれもエグイ方法でして、いわゆるキングスマン的な。
唯一生き残った「運が良いのだけが取り柄」のドミノ。
実はそれこそが特殊能力で、自身もミュータント保護院にいたという事実。
彼女の活躍ぶりは結構目立ってました。

ウェイドは愛するヴァネッサと子作りを!としあわせ絶頂の時に彼女を殺されちゃうから…(涙)
生きる希望を失って、何度も死のうとするのですが、特殊能力のせいで死ぬこともできない。
でも特殊能力を封じる首輪をはめられると、途端に末期がん患者になっちゃうとは知らなんだ。
時々三途の川的にヴァネッサが現われるのですが、モリーナ・バッカリンさんは1の時より上品でさらに綺麗になってますね。
ライアン・レイノルズは今回、アボカド野郎メイクでの登場が多かったのですが、1回だけ、元の素顔のままで登場するところで「うわ!超イケメンやん!」って思っちゃいました。
最後、なかなか死なないところが笑えます。

ジョシュ・ブローリンは、ちょうど「インフィニティ・ウォー」でのサノスと公開時期が近いので、色々台詞でいじられてました。

こちらでは敵として登場しつつも、最後は心強い味方になってくれます。

今回のキーマンとなる少年役のジュリアン・デニソン、上手かったですね。
特殊能力を持ったが故に、親にも見放され保護院で懲罰を受けて、鬱屈している状況が良く伝わって来ました。
いじめられっ子の反撃が、デットプールたちによってどのように解決されたかがこの映画のメインです。
その代り、ウォーヘッドの出番はとても少なかったです。
ユキオ役の忽那汐里も、なんといいますか微妙な扱いでしたね。
英語もペラペラなのに、台詞はほとんど「ハ~イ!ウェイド!」だけですもんね。
最後少しだけ見せ場もありましたけど、まだまだ日本人のハリウッド進出は厳しいものがありますね。


ただ前作を見た時も思いましたが、これ字幕や吹き替えで見ている時点で、情報量が半分ぐらいですよね。
英語がネイティブで理解できて、パロディやギャグも全部わかったら、もっともっと面白いんだろうな~


まだまだ一杯映画も舞台も観たのに、忙しくって全然文章にまとめられな~い!や~ん。