レディ・プレイヤー1 | akaneの鑑賞記録

akaneの鑑賞記録

歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

スティーヴン・スピルバーグがアーネスト・クラインの小説を映画化した、仮想ネットワークシステムの謎を探る高校生の活躍を描くSFアドベンチャー。2045年を舞台に、仮想ネットワークシステム「オアシス」開発者の遺産争奪戦を描く。
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。

 

 

半分以上?3/4ぐらいはゲームの世界
IMAX 3Dで観賞。ゲームを大画面で見ているような感覚。
スピード感もあって、これは4DXで見ても面白かったかも。

ステージをクリアするためにいくつかバトルはありますが、あくまでもゲーム内のバーチャルであって、実際に人が死んだり怪我をすることはないので、その辺はライトな気分で見られますね。
現実世界では一度だけ、ウェイドの居住地が破壊されて、育てのおばさんたちが亡くなってしまうシーンがありますが…。 
クラッシュすると溜めていたコインがまき散らされてそれをかっさらったりすることもできる様子。
プレーヤーは課金しながらゲームをしていて、クラッシュすると今まで溜めたコインやステイタスが失われてしまうということなのかな。
思い浮かんだ夢が実現するVRワールドということですが、多くのプレーヤーが参加しているのはどういう仕組みなのかな?
ある世界を立ち上げたら、それに興味を持った人が入ってくるのかしら?それとも自分で敵も想定して作り上げて一人で遊んでる?
全くゲームをしたことがないので、なんかそういう基本的なことがよくわかんないです。

2045年といったらあと27年後。
現実世界は荒廃しているという設定ですが、生活感が今と変わらないので、あまり未来な感じしませんよね。
ビールケース積み重ねて板を渡してベンチにしていたり、部屋の中のインテリアなんかも、むしろ80年代90年代の雰囲気。
VRを見るための装置も結構ゴツイし、敵対する巨大企業IOIの内部も、なんだかアナログな感じ。スピルバーグさんの好みなのかしら?
社内で謎を解明するチームも、ほのぼのしています。
「ブレードランナー2049」と4年しか違いませんが、こちらはもっと近未来的なアイテムありますもんね。

 

面白かったのは、ハリデーのアーカイブ。
彼の生涯、それこそ日常の何気ない会話まですべてデータ化されて残っていて、誰でも見ることができるというもの。
そこに全てのヒントが隠されていて、それを仲間とともに解き明かしていく冒険物語。

そこの管理人が実は…!というのも、お洒落な仕掛けです。

ものすごく初期のテレビゲームをプレイしていたり、色々なゲームキャラが出てきたり、それをリアルタイムで楽しんだ人にはかなりアガる映画だと思います。
最後は「リアルが大切」「仲間と一緒に」と綺麗にまとめてましたし、とても健全なストーリーですね。
あと、「シャイニング」のパロディは面白かったよ!
実際にオーバールックホテルで撮影したとか。

いずれにしても「ペンタゴンペーパース」と「レディプレーヤー1」、この両極端の映画を同時に制作できるスピルバーグさんはやっぱりすごいなと。
パシフィックリムより、断然面白かった。
やっぱり脚本とかストーリーの展開がうまいと思う。
起承転結のリズムが自然で、引き込まれて見てしまうから。
オープニングいきなり「JUMP!」が流れたら盛り上がるでしょ!
そういう青春時代の宝物を一杯に詰め込んだ映画だなと思いました。

(2018.4.25)