バーフバリ 王の凱旋 | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

朝から病院に行ったら受診したい科はお休みで、「コリャイイや展」を見ようと歌舞伎座ギャラリーに行ったら、15日から19日までお休みで。。。
あーーーーもうなんてこと!ちゃんと調べてから行動しろよ!自分!と呆れて電車乗りながら思いついたのは

「そうだ!バーフバリ見よう!」

ちょうどよい時間帯に新宿で見られました~!

いやー!楽しい!朝からのムシャクシャがぶっ飛ぶ!
スリービルボードのモヤモヤもぶっ飛ぶ!
これぞエンターテインメントじゃーーー!

マーベルの破天荒さとも違うし、ディズニーのファンタジーとも違うし、中国映画の「これでもか!」な映像美ともまた違うんですが、壮大なスケールで本当に楽しめます!
プロテインとトレーニングで綺麗に作り上げた、いかにもなハリウッド筋肉ではなく、ホントに滝登りして鍛えたんちゃうか~みたいなガタイの良さ。

男女ともにムッチムチで。

雑な感じはあるんですけど、そんなもの吹き飛ばすエネルギーに満ち満ちてるんですよー!
女性がホント綺麗で眼福で、なおかつメッチャ気が強いのがいいね!
目力が凄いの。

なにかって言うと目を見開くんだけど、その見開き方がハンパない!


豪華絢爛キンキラキン、極彩色の衣装も、象のパオ~ンも、どや顔も何もかも満載です。
凄いパワーだなー。インド。
歌舞伎好きな人は、絶対ハマると思います。
マハーバーラタだって、歌舞伎にピッタリだったし、あのなが~いお話しそのものが、ものすごくツッコミどころ満載で神様の裁量1つで突き進んでいくようなお話ですからね。


祖父、父、息子と3代に渡る、壮大なお家騒動。
2部作の後編なので、最初に5分ぐらい、前作のあらすじをザ~っと流してくれます。
それで大体のことは分かるんですが、あまりにも情報量が多くて一気呵成に進んでいくのと、インド人の顔を見分けるのが難しいのと、バーフバリ親子を同じ人が演じているので、ちょっと混乱したりはします。


国母であるシヴァガミ、インド版藤原紀香みたいな。。。(笑)

自分の実子 バラーラデーヴァ 、両親を亡くした甥っ子アマレンドラ・バーフバリ。
二人を分け隔てなく愛し、帝王学を叩きこんで育ててきましたが、後継者をどうするかでやはり揉めるわけですね。
でも実の息子ではなく、人徳のあるアマレンドラを王に任命するのでした。

彼女のちょっとした勘違い、それぞれの思い込みで始まったボタンのかけ間違いからどんどん不幸が始まってしまうので、ちょっとそこは残念ですよね。
超絶カッコイイし、人徳のある賢い国母として君臨してて絶大な権力も持っているのに、まんまと自分の息子の策にハマってバーフバリを追放してしまったり、輪をかけて気の強い嫁にちょいとムカついたり、どんどん泥沼にはまってしまうのがもどかしい。

まぁ国を治める者として1度口に出してしまったことはもう撤回できないから仕方ないんですけど。


嫁のデーヴァセーナ役を演じるアヌーシュカ・シェッティも、本当に美しくて強く気高くてウットリです。


そしてなんといってもバーフバリ役のプラバース

 

この作品で一躍トップスターに。
30代のほとんどを、この作品に懸けたそうですが、報われましたね。

今回の「王の凱旋」では主に、父であるアマレンドラ・バーフバリの生涯を描いています。
アマレンドラは王族として生まれ、王となるにふさわしいあらゆる教育を受けて育ち、民衆全てが認める王としての魅力満載。
息子としても、夫としてもこれ以上ないほどの理想の男として描かれています。
まさに神の領域ですね。これほどまでに優れた者は現世にいてはなりませぬ、ぐらいの。
最も信頼していた家臣の裏切りで非業の最後を遂げますが、それから25年後、川で拾われ、子どものいない村長夫婦に育てられた息子はマヘンドラ・バーフバリとなって、父親の復讐、王国の再生に現われます。
一部の隙もないアマレンドラ(父)に比べて、マヘンドラは庶民の村育ちといった伸び伸び感、まだまだ男としては未熟といった粗削りな感じがきちんと演じ分けられているのが良いですね。
表情はもちろんのこと、体つきとか、もう醸し出す雰囲気が全然違います。

バーフバリ親子と敵対する、義兄そして叔父であるバラーラデーヴァ

もう絶対的な悪ですよ。ともかく容赦ないし、彼も相当強い。
25年の時を経てもなお、バーフバリを憎み復讐の鬼であり、二人は死闘を繰り広げます。

神話の世界、Boy meets Girl、青年の成長、親族の争い…シェークスピアや歌舞伎などなど全世界で通用するテーマを上手く盛り込み、少年漫画のような熱いパッションとアクションのてんこ盛り。
圧倒的な階級制度も感じましたけど、まぁ神話ってそんなもんですよ。
お家騒動なんて基本、庶民には関係ないお話ですからね。

ともかく、口コミでどんどん話題が広がっているのも納得です。
これはもう、ちまちまストーリーとか書きません。
これは映画館で見るべきですよ!
音楽も爆音だし、映像の見せ方も様々に工夫されていて、長編ですが全く飽きさせません。
前編「伝説誕生」はすでにDVDがレンタルされているので、さっそく帰りに借りました!
後編「王の凱旋」も2/21からレンタル開始です
もう一度じっくり見るの楽しみ!!