二月大歌舞伎 | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

二月大歌舞伎は、なんといっても祇園一力茶屋がメイン!!

あとはざっくりと感想を。

 

 

●春駒祝高麗
梅玉様と、三人の傾城、梅枝&米吉&梅丸がせりあがってくる!
美しーーーーー!
これぞ新春のオープニングにふさわしいのでは?
クールなお姉さま梅枝、利発な米吉、超絶妹キャラ梅吉の3人。
イイ女連れてんね!って感じですよ。(まぁ お下品ですわ)
芝翫錦之助の曽我兄弟もピッタリだし、綺麗な衣装のプロフェッショナル奴こと又五郎さんも、派手なお着物で活躍してるし、楽しい一幕です。


●一條大蔵譚
松緑さん鬼次郎と孝太郎さんお京だと、一瞬親子にみえた。
孝太郎さんがちょっと老けすぎかな。

松緑さんのメイクがなんだか変?キツイ?。
常盤御前の一人語りのところ、いつもだと眠くなっちゃうんだけど、時蔵さんはさすがですね。
ずっと座ったままなのに、ぐ~っと集中して引っ張っていく。
その代り、後半はやや放置だよね。
絶対的に主役だけ目立ってればいい&あなたの出番は終わりました感

(歌舞伎あるある)
幸四郎さん、阿呆の前半は可愛さ全開でしたが、後半はちょっと弱かったかな~。
このお芝居は難しいと思う。
吉右衛門さんや仁左衛門様で見ても、なかなかしっくりこないんですよね。


●暫
生で見たのは初めてかなー。
まぁあんまりストーリー関係ないし。
これは海老蔵さんじゃないとできないね。
まずはあの衣装着て、立ってるだけで絵にならないといけないし。
もうちょっとキビキビ動いてほしいというか、もっとみなぎる感じというか、稚気が欲しいかなと思いましたが、こんなものなんですかね。
衣装だけで60~70キロあるそうだから歩くだけでも精いっぱいかしら。
こういう荒事を継承していく人材も必要ですしね。
初心者や外国の方には、歌舞伎の魅力が一杯詰まっていて、楽しんでもらえると思います。


●井伊大老
吉右衛門さんと雀右衛門さん。
ちょっと4本出し物があると長いなって感じ。
井伊大老は前も見ましたが、とにかく二人座ってるだけだし、舞台は薄暗いし、どうしても時々眠気が。
雀右衛門さんは、こういう健気な役はピッタリ。
なんとなく60~70歳の枯れたイメージですけど、実際の井伊直弼は46歳で暗殺されたんだから、まだまだ油の乗っている年齢だったんですね。


●熊谷陣屋
相模は魁春さん
藤の方は雀右衛門さん
白毫弥陀六は左團次さん
源義経は菊五郎さん
とまぁ、フルラインナップ。
もうお手本のような熊谷陣屋。
この中に新幸四郎さんだと、どうしても若さが出ちゃいますね。
ちょっと物足りない感じ。吉右衛門さんの記憶が強すぎるかも。
でも一條大蔵譚よりはしっくりきました。


●壽三代歌舞伎賑
今回、夜の部は絶対1階で見たかったのに、購入時にPCが固まってしまってやむなく2階席しか取れませんでした。
2階なんてほんと、最前列以外はクソ席だよ!

花道全然見えないし!

これで1等20000円なんて信じられない。
でもゴールド会員、あとちょっとでいつも届かないんだよな~。
両花道の名乗りも全然見えないーーー!!

これだけはどんな端の席でも1階で見たかった。
意外とちょくちょく戻りチケット出てるけど、もう行ける日もないし。
ともかく豪華絢爛。

この出演者数はここ近年最多じゃないでしょうか。
口上への転換はセリを使うだろうな、と予想していましたが、予想をはるかに上回る転換でテンション上がる~。
中央の大セリを、一番下げた状態でステージを組んであり、芝居小屋のセットが後ろに下捌けて、セリが上がると中からお座敷が現われるというもの。