バリー・シール/アメリカをはめた男 | akaneの鑑賞記録

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民間航空会社のパイロットでトップクラスの操縦技術を持つバリー・シール(トム・クルーズ)は、CIAにスカウトされる。偵察機のパイロットとなった彼は極秘作戦の過程で麻薬組織と接触し、麻薬の運び屋としても才能を発揮する。政府の命令に従う一方で、違法な密輸ビジネスで荒稼ぎするバリーだったが……。


トム・クルーズのパイロット姿は間違いないね。
なんだろうな、体格といい笑顔の爽やかさといい、完璧。

 

 

 

飛行機の操縦技術が優れている、というだけで諜報員ではないので、アクションといってもやられる側。
脇汗びっしょりのシャツで両手上げたり、髪もぼさぼさだったり、カッコイイだけのトムではないんですが、やっぱり何やってもカッコイイ(笑)
根拠はないけどどんな局面も笑顔で乗り切れるっていう。

 

CIAの仕事をしつつ、南米の麻薬組織とがっつり組んで違法な麻薬ビジネスに手を染めて、うなるほど現金を稼ぎまくってもはや家中どこにも隠し場所もない、って描写が凄いです。
奥さんが高そうな靴の箱を開けても開けても札束しか入っていないとか、庭に埋めようとして掘ってもすでに前に埋めた鞄で一杯とか、馬小屋の藁に混ぜていたりとかすっごい雑に扱われてて…1袋でいいから欲しいよぅ。
ケイマン諸島なんかの銀行に預けたりできなかったのかしら?
80年代の話なので、その辺はわりとアナログで、ハイテク機器も出てきません。
どういう経緯で何をやってきたかをビデオカメラで撮影して、その記録VHSテープを撮りためながら逃避行していますが、実際もそのような証拠を残していたのかな?
CIAもからんでいるし、押収されたとしても相当な機密事項だと思いますが、そのテープに基づいて映画化されたのかな?

最終的には非業の最後となるわけですが、まぁ本人も調子乗っちゃてたところもあるし、あんなヤバい連中とガッツリ組んじゃったら足洗えないし、なおかつCIAに見殺しにされた感もありますね。
太く短く生きた人生ですねー。

実際はもっとドロドロして、みっともなく汚れた人生だったんじゃないかと思いますが、トムが演じると爽やか軽やかエンタテインメントとして楽しめます。