アトミック・ブロンド | akaneの鑑賞記録

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歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

イギリスの情報機関、MI6で凄腕のスパイとしてその名をとどろかすロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)に、新たな指令が下される。それは、何者かに奪われた最高機密クラスのリストを取り戻すというもの。ベルリンを訪れたロレーンを待ち受けていたのは、世界各国のスパイだった。すさまじい争奪戦の中、ロレーンは超人的な戦闘能力を発揮しながら立ちはだかる敵を倒し……。

やーもうシャリーズ・セロン様が美しくって!!!
しかも衣装が全部素敵すぎる。
基本モノトーン、差し色は赤。
コートだけでも何着着ていたことか。
ストーリーはそれほど凝ってないし、むしろアクション好きな女性向けかも。

イギリス、フランス、ロシア、アメリカ4ヶ国のスパイが、まさに東西の壁が壊されようとしているベルリンで機密リストを奪い合うのですが、それぞれ二重三重スパイになっていたり、騙し騙され、この人誰だっけ?みたいな展開もありつつ、まあ最終的にCIAが勝ったのね、ぐらいのノリです。
ジェイソンボーンとか、ミッションインポッシブルのような、練り上げられたストーリーではないので男性には退屈かも。

でもボーンやイーサンはあまりにも超人過ぎて「普通、死ぬやろ?」みたいなアクション満載ですが、セロン様がほとんど吹き替え無しで演じたというアクションシーンは、かなりリアルでガチな感じ。

 

 

最近のマーベル映画なんかは、CG多用で画面が美し過ぎるし、アクションもストップモーションや早回しで胡麻化してますけど、こっちは本気で殴り合ってて、ドスッとかガスッって肉にこぶしが食い込む音がします。

かなり長回しで本当にアクションをしているのでそのスピード感も含めてとってもリアル。腕とか背中、相当鍛えられてますね。
特に必殺技があるということもなく、その辺にあるものを咄嗟に利用したりガシガシなぐったり。
ベルリンで一緒に組め、と言われたパーシヴァル(ジェームス・マカヴォイ)はヤバイ奴だし、はなから裏切り者だし、最初からKGBには彼女がスパイだとバレバレなので、結構孤軍奮闘なんです。

美術も素敵でしたね。
冬のベルリンが舞台なので、全体的にグレーとブルーが基調。
クラブの赤や青のネオンに染まる肌が美しい!

 

 

泊っているホテルも退廃的なベルリンのムード一杯。
音楽もまさに80年代ヒット曲オンパレード。
私個人としては、ネーナの「ロックバルーンは99」が使われていて!!キャー!
(ネーナって結局この1曲だけで何回リバイバルしたの?ですけどね)

男スパイ物にありがちな、ヒロインとの無意味なラブシーンがないのも良いですね!
や、ラブシーンはあるんですけどね!
キングスマンでガゼル役だったソフィア・ブテラちゃんもすっごく可愛かったです。
今回も殺されちゃうんですけど…。
シャリーズ・セロンも制作に関わっているということで、やはり女性目線の作り方だなと感じる部分もあり。

ベルリンの壁崩壊は1989年11月。
ちょうどバリーシールも80年代なので、時代感が同じでした。