新春大歌舞伎 in 新橋演舞場 | akaneの鑑賞記録

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右團次襲名披露&右近初舞台ということですが、もうなんといっても主役は若干6歳の右近君!!
素晴らし過ぎますよ。まだ幼稚園児ですよ!
2016年6月、義経千本桜の安徳天の時も、初お目見えにしてはなかなか立派だと思ったのですが、
今回はもう一人前の役者。
セリフもしっかり、段取りもキッチリ。すっごく落ち着いている。
ただ教えられたことをなぞっているのではなく、きちんと芝居になっているんですよね。
宙乗りしながら手を振る時も、ちゃんと袂を押さえたりして、細かい心配りができてるの!天才か!
團子ちゃんも相当才能あるなと思っていましたが、澤瀉屋の未来は明るいですね。
右團次さん、体のキレとか踊りとかそういう「形」の部分はとても立派で好きなんですが
セリフ回しというか声が苦手なんです…。
それに「雙生隅田川」、色々見せ場はありますが、通しでやるにはちょっとストーリーが弱いですよね。
猿之助さん班女御前もやや控えめだったかな。
でもやっぱり猿之助さんの女形いいな~。
大江匡房で中車さんが出ていましたが、こういう古典だと力不足が如実に出ます。
あんなに才能のある役者さんで、ものすごく努力をしているのに、
歌舞伎の台詞術や佇まいというのは本当に難しいものなんですね。
1人浮いてました。まさに浮いていたんです。体にも声にも重みがなくて。
発声法や音の使い方、リズムが全然違うんです。
世話物だとあまり気にならなくなっていましたけど。
多分ご本人もひしひしと感じていると思う。辛いだろうな~。