味噌汁は日本の朝食の代表格ですが、毎日同じ味では飽きてしまいますよね
そこで、家にある調味料や食材を使って、味噌汁の味を変えてみませんか?
味噌汁には、旨み成分がたくさん含まれています。それらを組み合わせることで、味噌汁の味に深みやコクが出ます。
また、隠し味として調味料や油、食材を加えることで、一味違った味噌汁に仕上げることができます。今回は、味噌汁の旨み成分と、隠し味のコツをお伝えします。ぜひ参考にしてくださいね
味噌汁の旨み成分とは?
味噌汁の旨み成分とは、出汁に含まれる
・グルタミン酸
・イノシン酸
・グアニル酸
のことを言います
これらの成分は、昆布や野菜、煮干しやかつお節、干しシイタケやのりなどに多く含まれています。これらの成分を組み合わせることで、単独で使用するよりも旨みが増します。
これを旨みの相乗効果と言います。グルタミン酸とイノシン酸を組み合わせると、単独で使用するより7~8倍旨みが増大することが分かっているそうです
そのため、
・和風なら昆布×かつお節
・洋風ならにんじん、玉ねぎ、セロリ×肉
・中華なら長ネギ、ショウガ、白菜×鶏肉
のように具材をかけ合わせることで、旨みの相乗効果が実現できます
味噌汁の隠し味として旨み成分を意識して味噌汁を作ると、自宅でも料亭やプロのような味噌汁を作れますね( *´艸`)
味噌汁の隠し味:調味料編
味噌汁の隠し味として、家に常備してある定番調味料が活躍します
少し手を加えて、いつもと違う味噌汁の味付けに挑戦してみましょう。加える量やタイミングに気を付けながら活用してみてくださいね
人気の隠し味は、みりん、白だし、醤油、お酒、砂糖の5つです。それぞれの特徴と使用方法を紹介していきますね
みりん
みりんは、味噌の塩辛さを和らげてまろやかで優しい味わいにします。味噌汁本来の味わいを邪魔せず具材の制限もないので、味噌汁の隠し味にぴったりの調味料です。
ただし、みりんにはアルコール成分が含まれているので、子どもや妊婦の方に出す際は煮立たせることを忘れないでください。
2人分で小さじ2程度を、味噌汁を仕上げる直前に加えます
白だし
白だしにはかつお節などの旨みが凝縮されており、優秀な隠し味になります。出汁をとる工程も省略できるので、時間がないときにも活躍してくれます。
白だし同様、出汁の入っているめんつゆも同じ方法で使用可能です。
2人分で大さじ1/2程度を、水と一緒に鍋に投入します
醤油
醤油は味噌汁のコクと旨みがアップする隠し味で、初心者でも手軽に挑戦しやすい人気の隠し味調味料です。
ただし、醤油は塩分の含有量も多いので使用量には注意しましょう。その際、味噌の量を減らすなどするとよいでしょう。
2人分で大さじ1/4を、味噌を溶いたあとの仕上げに加えます
お酒(料理酒)
お酒(料理酒)を加えることでコクがアップし、出汁や素材の旨みがより引き立ちます。味に大きな変化はないですが、ワンランク上の味噌汁に変身させる隠し味となってくれます。
ただし、みりん同様にアルコール成分が含まれているので、子どもや妊娠中の方に提供する場合は、味噌を入れる前に加えてさっと煮立たせるようにしましょう。
2人分で小さじ1を、味噌を溶いたあとの仕上げに加えます
砂糖
砂糖を少し加えることで、甘みとコクがアップし優しい味わいになります。ポイントとしては、味が消えにくくなるので味噌よりも先に入れるようにするとよいです。
2人分で小さじ1/2を、具材と一緒に入れます
味噌汁の隠し味:油編
味噌汁の隠し味として、油調味料を加えるのもおすすめです
油はコクをアップするのに最適で、なおかつ最後に加えるだけなので手軽な隠し味となります。
人気の隠し味は、
・バター
・ごま油
それぞれの特徴と使用方法を紹介します。
バター
バターはコクを出し、濃厚な洋風の仕上がりとなります。具材はジャガイモ・にんじんだけでなく、キャベツや玉ねぎとも相性がよいので試してみてください。
ただ、カロリーが高いので使いすぎには注意しましょう。
2人分で10gを、味噌汁を器に入れたあとに加えます。
ごま油
ごま油は香りとコクをアップしてくれるので、風味豊かな味噌汁に仕上がります。とくに具沢山の味噌汁の隠し味としておすすめです。
ただし、時間が経過すると香りが減っていくので、食べる直前に入れるとよいでしょう。
2人分で2~3滴程度を、食べる直前に加えます。
味噌汁の隠し味:食材編
味噌汁の隠し味として、いろいろな食材を加えると一味違った味噌汁に仕上がります
人気の隠し味は、次の4つです!
・わさび
・ヨーグルト
・トマト
・にんにく
それぞれの特徴と使用方法を紹介します。
わさび
わさびは、味噌汁に少し加えるだけで、お吸い物風の味噌汁に変身する隠し味アイテムとなります。もちろんチューブのわさびでOK
適量を、お椀に少量のわさびを入れて、味噌汁を注ぐときに加えます。
ヨーグルト
少し抵抗のある方もいるかもしれませんが、味噌汁の隠し味としてヨーグルトが意外と合うんです
コクと味わいが増し、味噌の香りを引き立ててくれます。ヨーグルトを味噌汁に入れると、味がなじんで酸味も気になりません。
2人分で30gを、味噌と一緒に入れます
(味噌とヨーグルトをあらかじめ混ぜておくとダマにならなくて楽ちんですよー)
トマト
味噌汁の隠し味として、トマトの旨み成分と味噌がよく合うんです
トマトの酸味でさっぱりとした味噌汁に仕上がります。トマトの代わりにケチャップを入れるのも手軽でおすすめです。
適量を、出汁に入れてひと煮立ちさせるときに加えます。
にんにく
味噌汁の隠し味としてにんにくを入れると、味噌ラーメンのような仕上がりになりますまた、コクもアップしてパンチの効いた味になります。
ただし、入れすぎると臭いがきついので、入れる量には注意しましょう。また生のにんにくを使用する場合は、さらに量を減らしたほうがよいでしょう。
ごく少量を、味噌汁を器に入れたあとに加えます。
まとめ
味噌汁の隠し味として、意外な調味料や食材を紹介しました。定番の味噌汁もひと手間かけて工夫するだけで旨みやコクがアップし、いろいろな味を楽しむことができます。
自宅にある調味料や食材で気軽に試せるものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね