ちょっと泣きそうになる、良い話 | MINX 土屋サトルのBlog

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先日いらっしゃったお客さまから伺ったお話です。





そのお客さま(仮にA子ちゃんにしておきますネ)は当時小学校四年生でした。





お母さんと一緒に美容院に行っていたのですが、その日は初めて一人で行ったそうです。





いつもはお母さんが美容師さんにオーダーしてくれていたのですが、一人だった為上手く伝えられず、美容師さんがおススメしてくれた髪型にしてもらう事に…。





仕上がってみたら、何とベリーショートになっていました…。





生まれて初めてのショートカット…いつもの髪型とあまりにも違う為、ショックでお家に帰ってから泣き出してしまったそうです…(;_;)





(一度濡らして乾かしたら元通りになるかな?)





(引っ張ったら早く伸びるかな?)





色々試してみますが、もちろんそんな事はなく、鏡に映る自分は見慣れないショートカット…。





とうとうお母さんに泣きついたそうです。





A子ちゃん「お母さん、あたし明日学校休みたい…。」





お母さん「何でよ?」





A子ちゃん「…だってこの髪型、お友達から笑われちゃうかもしれないもん…。」





お母さん「何言ってんのよ!
髪の毛が伸びるまで休むつもり?!」





A子ちゃん「…だって…。」





お母さん「いいから、明日はちゃんと学校に行きなさい!
分かった?」





A子ちゃん「…はぁい…。」





…みたいな会話で、当然お休みは認めてもらえませんでした。





(このまま明日にならなければいいのにな…)





(通学路で○○ちゃんに会っちゃったら嫌だな…)





もんもんと考えている内にいつの間にか眠っていて、気が付いたら朝になっていました。





いつもよりノロノロとベッドから出て、いつもよりゆっくり身支度し、いつもより良く噛んでご飯を食べ、いつもより丁寧に歯磨きをして…。





…でも、いつもと同じように学校へ行く時間になりました。





とぼとぼと学校へ向かい、小さくなって顔を伏せ、自分の席に着きます。





先生が教室に入って来ました。





みんな「先生、おはようございま~す。」





先生「おはよう…あら?!」





その時、先生はA子ちゃんのそばに近より…。





先生「みんな、A子ちゃんを見て!
とってもステキな髪型になってるわ!
可愛いわね~☆」





A子ちゃん「…えっ?」





先生「とっても似合うわ!
ステキよ(^-^)v」





A子ちゃん「…(๑ó﹏ò๑)」





みんな「A子ちゃん、可愛い~☆」





A子ちゃん「(*´ω`*)」





…その後はウッキウキ!





楽しく学校へ通うことができたそうです♪





…どうですか?





ちょっと泣きそうになる、良い話デショ(◦'﹏'◦)





きっと担当した美容師さんは、A子ちゃんがより可愛くなるヘアを提案し、新しい気分で日々を過ごせるよう工夫したのでしょう。





A子ちゃんを一人前の女の子として扱って…ネ。





そして、何と言っても先生が素晴らしい☆





伺ったところ、この先生は70歳手前の女性で、わずか一年しか担任してもらっていないそう。





おそらく、教室に入ってすぐA子ちゃんの変化と悲しそうな雰囲気を感じ取り、どうすればこの子を輝かせられるかを瞬時に判断して実行されたのでしょう。





悪いところを直す事より良いところを伸ばす事を優先する、真の教育者として素晴らしい姿勢です。





美容師の皆さん!





お客さまの期待を越え、恐れず常に新しい提案を出来ているでしょうか?





そして男性の皆さん!





大切な方の繊細な変化に気付き、照れずに褒めてあげられていますでしょうか?





A子ちゃんのように周りの方の反応次第で気持ちは大きく変わります。





変わる方、変える方、変わったのに気付く方。





大切なのは、変わる勇気と相手に関心を抱く心。





「容姿」を「美しく」する「美容師」として、誇りを持って行きたいものですネ☆



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