日本を保守する貨幣論 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「日本の様々な諸問題は、結局は対米従属路線に繋がると考えますが、この永続敗戦国体制からの脱却は、積極財政が出来るか否かに掛かっています」

『グローバル化や新自由主義と闘う貨幣論』

 

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『国の借金問題の素朴な疑問』

 

前回のエントリーにて以下のコメントを頂戴しました。恐らく国債発行残高が1千兆円を超え、それを政府が返すどころか逆に増えている現状を、親(政府)が7歳の子供(国民)から千円を借りたのに返さないのはマズいんじゃないですか?あるいは庶民は、そんなイメージで国の借金問題を見ているとのご意見です。

 

3. 無題

恥ずかしい話ですが、この前7歳の息子に1千円借りました
返すつもりはありませんが…
いや、正確には返さなくても良い、でしょうか?
道義的な話ではありません
これって国のシャッキンの話に似てますか?

はじめまして 

 

『政府が借りているのはモノやサービス』

 

上記の場合、私の考える国の借金問題のイメージは以下の通りです。『親が7歳の子供に肩を叩いて貰った、そこで親は7歳の子供に千円を渡した』という感じでしょうか?肩たたきとは国民が政府に提供したモノやサービスであり、渡した千円とは政府が国民に対しての借用書としての国債発行残高の千兆円となります。

 

『国の借金問題を、どう説明するのか?

 

私は日本には財政問題が無いとの認識ですが、これに反発する方は、政府債務である国債の存在を問題視しています。つまり政府の借金そのものが好ましく無いと考えている方に対しての説明としては、借金を返済する方法を示すか?そもそも借金では無い!と説明するか?増えても良い借金と説明するか何れかでしょう。

 

 

『金融緩和とは国の借金返済と同じ

 

先ず国債は借金ではないとするのは詭弁過ぎるので除外します。ここで事実として日銀が金融緩和と称して国債を買い占めており現在4割以上を所有しています。これは利息が政府にキャッシュバックされるので借金が減っていると一緒です。政府が通貨発行で国の借金を返していると表現し納得して貰えれば御の字です。

 

『通貨とは移動可能な借用書

 

ただ、国の借金を問題視する強者は、借金が減る程度では納得しません。そもそも税金で集めたカネ以上に政府が支出する事を問題視しているのです。借金そのものが許せないのです。この人達には、もっと踏み込んだ議論が必要となります。私が「通貨とは移動可能な借用書」と、お金の負債性を強調する理由です。

 

『消費税増税を何としても止めたい

 

財政均衡主義は、消費税増税の理論的根拠となっており、積極財政派は、財政均衡主義を打破しなければなりません。私は、通貨とは、そもそも負債であり、負債を増やす事で、お金が発生し、経済が成長するとの認識が、一番、財政均衡主義に対するカウンターになると考えています。「汝、負債を愛せよ」です。

 

『人間性の根幹に繋がる話

 

最初に頂いたコメントの話ですが通貨を負債と考えると、国の借金問題の例え話が「子供から肩たたきを借りたから、借用書として千円を渡した」という風に違和感が無くなります。ところが、貨幣と負債と考えないと「子供から千円を借りて返さない非常識な親」と、なってしまうのです。社会性の根幹に繋がる話です。

 

『社会の本質とは信用である

 

通貨が「貸し借りの記録が発展した移動可能な借用書」という性質は、別に誰かが制度設計して、そうなった訳では無いのが特徴です。つまり人間性に基づいて人類が試行錯誤してきたら「通貨=負債」になってしまったのです。これは人間社会が持つ本質、信用に密接に関わる意味で、大変興味深いと考えています。

 

『信用を破壊すれば国家が滅びる

 

貸し借りとは根本に人々の信用が有ります。そして、その信用が制度として保障される最大の範囲が国家なのです。グローバリストや新自由主義者は、国家を破壊する手段として通貨という制度を攻撃しています。通貨=負債という本質から目を背ければ、日本社会は呆気なく破壊されるのは、もはや時間の問題なのです。

 

 

 

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