「くたばれGNP(GDP)は朝日新聞のキャンペーンでしたが日本にとってGDPほど有効な経済指標は無いと考えています。ただし米中では別モノです」
『日本経済にとって名目GDPの成長目標が有効な理由』
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『ブラジル経済について』
地球の反対側にブラジルという国があるのを皆さんご存知ですよね？場所が反対だけでなく経済も真逆の国です。日本は１５年以上続くデフレに苦しめられていますが、ブラジルは常に激しいインフレに悩まされ続けています。両国共に内需大国として知られますが、同時代に存在する国同士なのに全く構造が違います。
『経済学の根本的な間違い』
経済学の根本的な間違いは国柄を考慮していない点です。例えば金融緩和と株高に湧く米国は景気が良いですが、８０兆円もの金融緩和を行っている日本の経済成長率はマイナスです。巨額の軍事費や消費税が無いのが、米経済にとって良いのか不明ですが、日米両国の経済構造も全く違うと考えて良いでしょう。
『緊縮財政と構造改革はセット』
安倍政権は昨年消費税を８％に増税して景気を冷え込ませました。一部には、消費税の増税さえ無ければ、と悔やむ方も散見しますが、安倍総理の推進するネオリベ（新自由主義）グローバリズムは緊縮財政とセットの思想です。つまり、安倍総理が積極財政を行いながら構造改革路線を推進する事は有り得ないのです。
『消費税増税では積極財政は無理』
こんな事は子供にも理解出来る基本の基本です。つまり政府にカネが無いと喧伝されて消費税が増税されたのに、逆に政府支出を拡大して国民にカネをバラまくという事は理論的に破綻しており有り得ません。積極財政と消費税増税は真逆の政策でツジツマが合いません。財政均衡主義はネオリベの基本政策です。
『積極財政で新自由主義はアリ得るか？』
私がブログを毎日更新している理由は安倍政権の移民推進に反対する為ですが、仮に安倍総理が公共事業を今の倍に増やして、その労働力を確保する為に移民をいれましょう！などの政策を行う可能性は無いと考えます。公共事業を削減しつつ移民を入れる方向に進むでしょう。公共投資増は国民経済中心主義の考えです。
『公共投資を増やす根拠は何か？』
日本はピークの半分に公共事業が削減されています。昨年に広島の土砂崩れや、先日の鬼怒川の洪水など、公共事業が今の倍の予算なら確実に防げていた災害です。理由は明白で当該地域の防災事業の計画があり予算不足で執行されていなかったからです。国民の安寧を政府が真剣に考えていたら工事を行ったでしょう。
『狡猾に構造改革を進める安倍政権』
つまり残念ながら今の政府には国民の安寧な暮らしなど考えていないのです。公共事業を減らして自然災害の危険を増大させ、その上、増税をして国民を貧しくし、地方創生という名の地方切捨てと破壊、農協改革という名の農業破壊など、安倍総理は、日本を取り戻すとしながら、日本を壊す真逆の政策を推進中です。
『完全雇用と総中流社会を実現した国』
私が疑問だったのは構造改革路線で日本経済が低迷する中、米中などを筆頭にネオリベ路線で経済成長を達成する国々が数多く有る事です。しかし日本は、つい２０年前まで、完全雇用と総中流社会という人類の夢を実現していた「経世済民の国」です。格差を小さくする方向でないと経済が発展しない構造なのでしょう。
『日本においてGDPは正義』
GPDとは非常に良く出来た指数で、国民の付加価値の合計、分配（所得）の合計、消費の合計でもあります。経世済民の国である限り、国民が豊かになる「消費税減税＋公共投資増＋規制強化」の「真三本の矢」を放てば、あっと言う間に日本経済は復活するでしょう。それ故、日本においてGDPは有効な指数と考えます。
『安倍総理が目指す構造改革』
実際、緊縮財政と構造改革を進めるアベノミクスは惨憺たる結果です。日銀の２％のインフレ目標は完全に失敗し実質GDPはマイナス成長です。しかし、安倍総理は狡猾に国民を欺きながら構造改革を進めています。安倍政権が長続きすれば、国民が貧しくなる米中型での経済成長が実現する可能性もあり要警戒です。
『退陣か政策転換に追込むべし』
政治とは不思議なモノで望んだ事と逆の結果が発生する場合もあります。安倍政権には直ちに退陣を求めますが安倍総理が政権延命の為にツジツマの合わない政策を行う可能性もゼロでは無いです。何れにせよ、どのような政策で日本経済が再生するか、希望を捨てず正しい旗を立て続ける事が今は重要だと考えています。
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