橋下徹の茶番劇 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「政界引退を表明した橋下大阪市長がキナ臭い動きをしています。騒動を起こさないと気が済まないのでしょうが、ケジメを付けて頂きたいです」



経世済民・建築論『大阪を殺すな!』

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『騒動を起こさないと死んでしまう』

大阪都構想の住民構想に破れて政界引退を表明した橋下徹氏ですが、大阪維新の会で国政に乗り込む意思を示しました。私は真面目な顔をして記者会見をする橋下さんの顔を見て思わず笑ってしました。マグロは泳ぎ続けないと溺れて死ぬそうですが、橋下さんも騒動を起こさないとダメみたいですね。

『豚も煽てりゃ木に登る』

安保法制で協力を得たい安倍総理と菅官房長官が、都構想住民投票の否決後に、橋下松井両氏を都内のホテルで接待したのですが、安倍総理に相当ヨイショされたそうです。それが余程、嬉しかったのでしょう。事実上、引退撤回は反古にされた状態です。しかし笑ってられないのは大阪都構想に再挑戦するそうですよ。

「産經新聞【維新分裂】 橋下氏「都構想再挑戦」表明」

『都市論的に考える大阪市廃止5分割』

下記の内容は5月17日の住民投票の直前に「進撃の庶民」に投稿した記事を再構成したものですが、都構想の再チャレンジを表明した以上、こちらとしても黙っていられません。大阪都構想は、東京圏以外での最大の都市である大阪市と、西日本の在り方に大きな影響を与えます。いつ迄ループすれば気が済むのか?

『防災対策を無視した大阪市解体と特別区』

防災学の河田恵昭・京都大学名誉教授が警告していますが、大阪市を廃止し5分割する特別区の区割りが、防災政策を全く考慮していないそうです。特に湾岸エリアを一つの特別区としていますが、ここは南海トラフ大地震の津波で殆どの場所が水没する危険性の高い地域で、東日本大震災の南三陸町のような特別区が出るようにわざわざ区割りしています。

『民営化した水道局と地下鉄が震災被害を拡大』

大阪維新の会と橋下市長は、水道局と地下鉄の民営化を目指していますが、津波に襲われた際の地下鉄の防災対策は全く不十分です。また水道も老朽化が激しく地震の際の断水が懸念されます。つまり大阪中で地震による火災が発生した際、消火活動出来ない可能性が高く、利潤を追求する民営化など論外です。

『防災や文化の観点が無い金儲け主義の大阪都』

藤井聡氏は和歌山県と淡路島を結ぶ海峡に大阪から関空経由で四国新幹線を通し、南海トラフの津波を防ぐ構想を提唱していますが、このような総合的な防災の視点が大阪都構想からは完全に抜け落ちています。防災どころか文楽の予算を削ろうとした橋下徹氏には、ゼニ以外の価値は全く理解出来ない様子です。

『大阪市が解体され震災が直撃したら?』

仮に大阪市解体構想が現実とした場合、以下のような事が予想出来ます。5つの特別区に解体され消滅した大阪市では、制度設計の不備と、5分割の混乱や、独自財源不足から、防災対策が疎かになります。その状況で南海トラフ地震や、谷町筋に沿って南北に走る上町断層帯地震が発生して大阪は物理的に壊滅です。

『都市政策が停滞し大阪の衰退が加速』

橋下氏の唯一の大阪振興策はカジノだけです。安倍総理と同じで外国人や外国資本を優遇しています。仮にこのような状態で、大阪を巨大地震が襲えば、3.11直後の東京のように外国人は、真っ先に逃げ出します。神戸の震災復興が遅れている以上の悲惨な状況に大阪が追い込まれるのは確実です。

『大阪市解体で京都が関西の首都となる』

非常に皮肉な話なのですが、大阪都構想に強烈に反対しているのは、京都大学教授の藤井氏と京都選出の西田昌司参議院議員です。ところが、大阪市解体によって、相対的に地位が高まるのは京都でしょう。津波で臨海部が全滅した大阪から逃げ出した企業が拠点を構えるのは、間違いなく内陸部の京都市です。

『京都が栄え大阪が滅ぶのが大阪都』

藤井氏は中央リニアの名古屋大阪同時開業を強く主張していますが、大阪市が解体され、大阪が極を失えば、リニアは予定通り名古屋止まりとなります。名古屋でリニアから新幹線に乗り換えた人々は次の停車駅の京都で降りてしまうでしょう。関西圏は名古屋中部圏に取込まれ、大阪の没落は更に加速します。

『府市の二重行政で栄える京都』

大阪維新の会と橋下市長は、大阪市と大阪府の二重行政の解消を主張していますが、世界的に見れば、都心部と郊外の広域行政との組合せは常識です。皮肉な事に、その良い例が同じ関西圏のライバルである京都市と京都府なのです。この強力な二重行政の威力により京都府は発展し大阪都は衰退するのです。

『発展の要素ばかりある京都』

ローム、島津製作所、任天堂、京セラなど日本を代表する企業が本社を構え、藤井氏が籍を置く京都大学がある京都は発展の要素ばかりあります。御所や多くの寺社など歴史的な文化財が今も生きており、自然も豊かで街作りも順調です。京都駅を中心に整備が進み都心部の核を失っている大阪とは対照的です。

『大阪市にトドメを指す大阪都』

各種予測では大阪市は今後人口の大幅な減少が予想されています。緊縮財政を美徳とする構造改革路線の上に大阪都構想がある以上、大規模な交通インフラ整備など全く不可能で衰退に益々拍車が掛かります。このような状況で大阪都構想を推進する事は、大阪市が自ら死刑宣告にサインするような愚挙なのです。

『何度でも騙すつもりなのか?』

結果、辛うじて大阪都構想は否決されましたが、これをゾンビの如く復活させて、年末の大阪市と大阪府のダブル選挙で争点にしようなど、正気の沙汰ではありません。恐らく来年の参院選挙でも道州制などと絡めて争点化を狙うのでしょう。これ以上、大阪と日本を改革ゴッコで衰退させるのは絶対に避けるべきです。

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「近藤真彦/ケジメなさい」

『進撃の庶民』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。本エントリーは同ブログ水曜日連載のコラムを加筆転載。


  



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