英国化は属国化 | 「国家戦略特区」blog

「国家戦略特区」blog

ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「ふと疑問に思った事をヒントに世界史の流れを調べると見えて来る事があります。安倍総理は日本の英国化を目指しているのではないでしょうか?」


『アメリカとイギリスの歴史から見える日本の将来』

安倍総理は将来の国民に顔向け出来る政治を行っているのか?と疑問の方は以下のリンクをクリックにて、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

人気ブログランキングへ


『大英帝国に戦争を仕掛けた偉大なサムライ』

幕末の日本史を振り返る時に凄いな、と思うのが、薩英戦争と、下関戦争です。日本の地方自治体に過ぎない薩摩と長州が西洋列強を砲撃し、闘いを挑んだのが驚きです。ただ大東亜戦争の敗戦と占領を知っている私からすると、どうして薩摩と長州が占領されず植民地化されなかったのが不思議なのですが・・・

『米国も英国との戦争に負けて逃げ回っていた』

米国の大統領官邸は、ホワイトハウスと呼ばれますが、これは米英戦争で焼き討ちされボロボロなので白く塗った事によります。また米国国歌の歌詞は、英国に陣地をボコボコに砲撃されたのに、星条旗が残っていたのを感激して書かれた詩です。しかし不思議なのはナゼ英国が、米国を再植民地化しなかったかです。

『財政赤字と同額の軍事費を使っていた米国』

米国は膨大な財政赤字を出している事で知られます。以前調べた時に驚いたのは、その当時の
米国の軍事費と財政赤字の金額がほぼ同額だった事です。米国の膨大な軍事費(今年はGDP3.5%)日本と同程度のGDP1%程度に減らせば、米国の財政赤字は大幅に減ります。世界の覇権国家を維持するコストは膨大です。


「参考記事:軍事費の対GDP動向をグラフ化してみる(2015年)(最新) 」


『軍事費が低かった最盛期の大英帝国』

ちなみに最盛期の大英帝国の軍事費を調べると
GDP比2.7%程度だそうです。今の英国の軍事費より若干多い程度のコストで覇権国家となっていたのです。大英帝国が薩摩や独立したばかりの米国を征服しなかった理由はコレです。日本を占領して、憲法を押し付けるようなコストの掛かる様なマネを彼らはしないのです。


「参考資料:英国軍事費対GDP比の推移・ビクトリア朝の時期が低い」


『ウェストファリア体制は今と違う世界』

大英帝国が覇権国家となった時代の外交ルールは今と異なります。ウェストファリア体制と呼ばれる実利主義(バランス・オブ・バワー)的な外交が確立していました。他国を征服しての国家体制の変更、宗教否定、大量虐殺、皆殺しは抑制する。チャーチルの言う「戦争の文明化」です。だから戦争も実利的でした。

『米国の台頭と総力戦の誕生』

この文明化された戦争が終焉したのは、第一次世界大戦でした。テクノロジーが進歩して総力戦が可能になったのです。その後、覇権国家として台頭するのが米国で、第二次世界大戦の悲劇へと繋がります。米国の勢力拡張はキリスト教原理主義的な理想主義の要素が強く、英国の覇権主義とは思想的な背景が異なります。

『核戦争の抑止力以外は、戦争が野蛮化』

大東亜戦争に敗れた日本を占領し憲法を押し付け、国家改造を試みるという手法は、イラク戦争でのフセイン処刑まで続く、実に米国的な戦争のスタイルです。核兵器によって大国同士の総力戦は抑止されていますが、戦争そのものは文明化とは程遠い状況です。宗教や民族の違いによる殺戮は相変わらず続きます。

『軍事ケインズ国家アメリカ』

しかし米国の軍事費は経済的に無駄な投資では有りません。インターネットや携帯電話は転用された軍事技術ですし、ハイテク技術の基礎研究の源泉です。また強大な軍事力が基軸通貨であるドルの力の源となっているのも明らかです。更に逆説的なのですがドルを刷って軍事費に注ぎ込みドル安で借金も棒引きさせます。

『格差拡大が米国のアキレス腱』

軍事費という積極財政で経済成長を図って来た米国ですが、問題はハイテク兵器中心の現代では、格差縮小に軍事費の効果が薄い点です。土建などの格差縮小に効果がある分野にカネを廻すべきでしょうし、実際、軍事費を縮小しています。米国は世界侵略を止めて、黄金期の日本のような土建国家に構造改革すべきです。

「参考記事:構造改革すべきはどちらなのか」

『バランス・オブ・パワーへの回帰を』

現在の米国の軍事費縮小は、日本にとって敗戦国体制を脱する好機です。米国が軍事費を減らす分、日本が防衛費を増やして自主独立を実現すれば、極東の軍事バランスが崩れるのを防げます。アメリカ様に国を守ってもらう時代は、もうすぐ終わりとなるのです。新しいウェストファリア体制はイヤでもやって来ます。

『米国の最大の敵国だった英国』

私は007映画が好きなので気づきませんでしたが、米国が独立してから約百年は英国が最大の敵でした。文化を見れば一目瞭然です。フットボールと呼ばずサッカー、ラグビーでは無くアメフト、クリケットじゃ無くて野球、紅茶では無くコーヒー、総て英国に対する反発心から来ています。韓国と日本にも似ています。

『米国の属国と化した英国』

しかし第一次世界大戦が総てを変えました。米国の参戦により英国は辛うじて勝利し、第二次世界大戦の結果、英国は完全に米国の属国化します。しかも同盟国といってもスエズ動乱やフォークランド紛争では米国に無視されます。つまり都合良く利用されているのに気付かずに、しっぽを振って付いて行くポチです。

『日本は魂も属国化するのか?』

今やロンドンは人口の半分以上が移民に占拠され、独善的な英国ダンディズムの象徴だった007は、上司は女、秘密兵器担当はゲイ、秘書は黒人です。安保法制や移民受入れなど日本の英国化を進める安倍総理は、米国に対し魂の属国化を推進しているようにも見えます。英国はもはや日本の反面教師でしか無いのです。

人気ブログランキング参加中。そういえば安倍さん英語化も進めていますよね?との感想の方は、以下のリンクをクリックにてご支援お願い致します。


人気ブログランキングへ


「YMO/1980年ワールドツアーロンドン公演ライブ


言論ポータルサイト『進撃の庶民のブログ』は行き過ぎたグローバリズムなどに警鐘を鳴らすブロガー支援目的のサイト。毎週水曜日にコラム寄稿。



  



コメント欄ルール:ご批判ご意見を含め自由に議論して頂き結構ですが、他者と議論する場合は「さん」付けと「です・ます」調で、ハンドルネームは統一し、自作自演も禁止。アラシ行為、虚偽情報や暴言などのコメントは、断り無く削除しますのでご注意下さい。