<空飛ぶ教室
赤ちゃん・子どもに教えてもらう 子育てセミナーみぬまっく>
――赤ちゃんに教えてもらう“甘える”チカラ“自立”するチカラ――
PART2: 「これって、“赤ちゃん返り”?」
今回のブログは、PART2「これって“赤ちゃん返り”!?~その2・Hちゃん編」です。
「これって“赤ちゃん返り”!?~その1・Fくん編」もご覧ください!
Hちゃん(2歳9か月)が子育て支援センターみぬま「みぬまっく」で遊んでいる時の様子からーー。
K:Hちゃんは、かなり久しぶりの来室で、妹(Mちゃん・9か月)と来るのは初めてでした。 遊び始めてから、ずーっといろいろおしゃべり。よく身体を動かしたり、すべり台もいっぱい滑って、すべり台の上では、何度も、指を2本立てて、「2歳!」と言っていました。
途中、きっかけはわからないのだけど、写真のような遊び方になりました。移動するときはハイハイだけになって、時々ママにしがみついたり、乗っかったり。ママにお馬さんになってもらって移動したり、ハイハイは妹のMちゃんといっしょにしたりも。すべり台も、いつものように座って滑るのでなく、ハイハイの姿勢で滑っていました。言葉でのお話も全くしなくなって、「うーうー」とか、「あーあー」だけ。
そして、Hちゃんがママに絡んでいる間、妹のMちゃんは、自分ですべり台でつかまり立ちしたり、1人でハイハイで遊んだりしていました。
K:こちらから「いくつ?」と聞いたわけでもないのに、何度も誇らしげに「2歳!」と言って、とても“お姉ちゃん”だったHちゃんが、これだけ急に“赤ちゃん”になって、ママに絡むことをする・・・。こんなふうにできるんだなーと感動し、そんなHちゃんを受け入れて、絡み返すママもステキだな、と感じたのでした。そして、そうしている間、妹のMちゃんが、Hちゃんとママの様子を見守っているようにも見えたり、“わたしはわたしで遊んでいよう”と2人の時間を大事にしてくれているようも見えて、それもまた感動。
Hちゃんが、自分の中の“お姉ちゃん”と“赤ちゃん”の間を揺れ動きながら、どちらもできていること、そして、そのことを〇(マル)と思ってもらえていることが、ステキだなと思ったし、“お姉ちゃん”と“赤ちゃん”の間の揺れはまだまだ続くかもしれないけれど、“このわたしもいいよね?”の確認があって、また次に進めるのかな…、と思ったのでした。
W:お母さんの手も気持ちも、赤ちゃんの方にかかるときがたくさんあって、それでHちゃんは、空いている背中の方に――。Hちゃんは言葉の世界の入り口にいて、とても微妙な季節ですね。Mちゃんもハイハイやつかまり立ちが自由になりつつあって、まもなく次のステージへ。Mちゃんのなかでは、お姉ちゃんは“あごがれ”だけど、たぶん自分も同じようにできる、できている、そんな風に思えているのかもしれない。
お母さん、どちらも微妙な年頃の二人の子育てだから、なかなかたいへんだろうと思いますが、私は、子どもたちとの関わり方が、きっととてもステキな方なのだと思いました。これは本当にたいへんなことなんだけれども、ご自分の身体を二人の子どもそれぞれの育ちに応じて、遊動円木的というか大きなロディか何かのように差し出して好きにさせてあげるときがあるのだと思います。そういう関わり方のお母さんがいてくれて成り立っているこのときの母子3人ではないかと。
それがHちゃんの次のステージに跳躍する前の数歩後ろにさがるような、それをお母さんに絡まりながらたのしむかのようにするパフォーマンスにも、そしてMちゃんの居方にもあらわれていて。ここではそういう遊動円木的なお母さんの代わりのようにしてお滑り台があるというか、そのように子どもたちがお滑り台と戯れていて――。その意味では、みぬまっくのお滑り台を、ファンタスティックなそれにしてくれた素敵な3人でもありますね。
この記事は、次回、
空飛ぶ教室✈「赤ちゃんに教えてもらう『“甘える”チカラ、“自立する”チカラ』 PART3『“甘える”チカラ、“自立”するチカラ』に続きます。こちらもぜひ、ご覧ください!
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