「吉幾三特別公演」鑑賞す 名曲と歌唱力に圧倒される 小演劇・俳優陣の演技力の高さに驚かされる
妻 「アナタ~! 吉幾三コンサートへ行くわよ!」私 「????!!!!!」妻 「歌が素敵なんだから!」ということで、大阪上本町にある 新歌舞伎座へ、行くことになりました。吉幾三の作詞作曲の歌には、名曲が目白押しです。国会議員の横暴を告発するなど 庶民の気持ちを代弁してくれています。熱烈なファンではありませんが、 妻の鶴の一声に、逆らうことはできません。吉幾三の生で名曲を聴くのを 逃す手はありませんので、 ワクワクしながら向かいました。新歌舞伎座の前には 幟が並んでいました。高年齢のファンが多いですが、 会場に詰め掛けていました。生のコンサートへ行くのは、10年前?だったか 玉置浩二コンサート以来です。 (妻は、大ファンです)入り口には、可憐な花駕籠が並んでいました。新しい新歌舞伎座へ入るのは、初めてです。 (若い頃、地下?にあった旧歌舞伎座へは 大川興業の公演に入ったことがあります)入場すると、招き看板が並んでいました。座席は、1階の前から9列目でした。 (高い席料でしたが、妻の要求に 逆らうのは不可能な私です・・・嗚呼、トホホ)会場内は撮影禁止でした・・・1部は、演劇、2部が歌謡ショーです。幕間の間の休憩時間に、幕の内弁当を食べました。 (入り口で、1300円前後の各種の幕の内弁当が 販売しています。 良心的な値段でコスパも良いです)妻 「アナタ~! アイスを買って!!!!」幕間の休憩時間に、アイスを売り歩いていました。子供の頃、映画館でも、 「おせんに、キャラメル」と、 売り歩いてた記憶をお思い出し 懐かしくなりました。演劇は、吉幾三主演の人情劇ホームドラマです。藤山寛美、デンスケの系統を継ぐ演劇でした。ズバリ言うなら、少し障害を持った主人公の演劇です。子供の頃は、TVでも、普通に障害者表現が ありましたが、ここ30年くらいで 一気に差別表現だと言って 排斥されました。確かに差別は許されないですが 日本社会の許容力が失われ ギスギスした寛容のない日本で いいのかと、違和感を覚えるのは 昭和人の感覚なのでしょうか・・・差別が当たり前のようにあったけれど きれいごとで隠すことなく 生の障碍者の姿が失われ 健常者と障碍者の距離が 開いたように思うのですが・・・久し振りの小演劇を見て 楽しかったです。回り舞台のセットの大転換が 面白かったです。よく計算された演出でした。TVドラマの俳優が下手すぎて まったく見なくなった私ですが、 この演劇の俳優陣をみて、 素晴らしい演技力を持っているのに 驚かされました。 (NHK「べらぼう」だけは、毎回、かかさず観ています。 演技力ある俳優陣が出演しているTVドラマは 安心してドラマを楽しめます)日本の芸能界にも、上手い役者さんたちが たくさんいたことを、思い知らされました。 (なぜ、彼らのような上手い役者を どんどん、映画ドラマに起用しないのか 私には、理解不能です。 韓国、インドなど、惚れ惚れするような演技をする 脇役俳優が大活躍しているのに・・・嗚呼、トホホ) 特に、父親役の曾我廼家文堂は、 見事な演技に惚れ惚れしました。この演劇の胆をしっかりと抑えて 舞台に緊張感と安定感を生み出していました。驚いたのは、パンフレットを見るまで まったく気が付かなかったのですが 元アイドル芳本美代子の演技でした。TV界ではあまり見なくなっていたのですが この舞台で確かな演技力を 発揮していたのには目を見張りました。もっとTV映画界で活躍して欲しいです!妻 「アナタ~! めちゃくちゃ踊りが上手いわよ!」芸者の一人を演じた浅井ひとみの踊りです。流れるような柔らかい手と体の動きで 見惚れました。久し振りに素敵な舞を見て、嬉しくなりました。この演劇を見て、日本の俳優役者にも 世界に負けない演技力のあることを知り 安心しました。もっと、活躍の場を広げて欲しいです。 2部の歌謡ショーは、 吉幾三の衰えていない 歌唱力に圧倒されました。名曲を朗々と歌う吉幾三が 素敵でした。妻 「でも、やっぱり、 哀しい切々とした歌を 歌う方が、もっと 素敵なのに・・・」確かに、津軽訛りで哀愁のある歌こそ 吉幾三の本領のような気もします。この公演には、 津軽三味線、尺八、二胡などの 一流の演奏家が出演していました。コロナ下で演奏をする機会を失い 大変だったであろう演奏家を 舞台で活躍させたのか、 吉幾三の優しさを 感じました。歌手と俳優の二人の娘を出演させるという 一家総出の家族思いのコンサートでした。歌の上手い弟子に、ヒット曲を 吉幾三に生み出してもらいたいです。生バンドの演奏は申し分なく 上手い演奏でした。やっぱり、音楽は、生が一番です。2時間余りの素敵なコンサートでした。妻も私も大満足でした。名曲を堪能して、 日本の良さを教えられました。チャンスがあれば、是非、 吉幾三コンサートへ行ってください。素敵な時間を過ごせますよ!なお、最後に、一言。演劇が少し、長いように思いました。もう少し、短くして、 歌をもっと多く聴きたかったです。吉幾三のMC,語りに 笑い転げました!