フィリピン映画「クロスポイント」観る 日本で逞しく生きるフィリピン人女性が主役かもしれない
ランク Bの中~Bの上人気がなくなったフィリピン人タレントが 日本へ出稼ぎに来たら 倒産日本人社長と知り合い 少女連続殺人犯を 追う羽目になった アクション重視の映画です。日本での撮影が 魅力となっています。日本人俳優を揃えて 手を抜かない日本撮影を しているのに、好感が持てます。日本に暮らすフィリピン人社会を 垣間見ることができます。タガログ語、英語、日本語が ちゃんぽんで話されますが まったく不都合なく 鑑賞できます。フィリピンと日本のストーリーが 別々に進行し、 居酒屋で一気に融合、交錯、クロスし、 ラストへ突進していく 映画となっています。リアルなアクションシーンよりも 日本で暮らすフィリピン人社会の 人情、助け合い、関わり合いが 日本人の私には新鮮でした。「日本人ファースト」と声高に言う輩がいますが この映画のように、移民社会は日本に 根付いています。いかに共存するかを模索するのが 大切です。まあ、この意味では、この映画は 日本人と不法移民の協力関係?を 描いているとも言えます。夫婦、親子などの家族愛を 描いている映画です。連続殺人事件を挿入するのではなく 日本のフィリピン人社会に焦点を絞って 活写すれば、もっとすぐれた作品に できたように思います。海外映画で日本舞台の、 日本の犯罪を描くと どうしても日本人には 違和感が生まれます。海外で起きるドライな犯罪は 日本では少ないことがあるためでしょう。日本を描くのか、フィリピン人社会を描くのか 犯罪事件を描くのか どれか1つに焦点を絞れば もっと良い作品になったかもしれません。監督には、是非、 日本のフィリピン人社会の姿を 映画化してもらいたいと思います。なお、チョイ役に、 柴田理恵が出演しているのですが 印象深い上手い演技をしているのが 素晴らしかったです。ネットフリックスで観ました。チャンスがあればご覧ください。フィリピン女性の逞しさが よくわかる映画です。最後に、上京したおり、 生まれて初めて、 フィリピンパブへ行きました。カラオケを歌い、 楽しい時間を過ごせました。この映画に出て来るママさんのように しっかり者で、働き者の フィリピン女性ばかりでした。かかあ天下の国民性のようです。これからの日本は 移民社会との共存が不可欠です。