石井光太「漂流児童」読む 金にならない子供福祉の現状 親ガチャが悪いのは、誰のせいなのか?
ランク Aの下~Aの中様々な子供のための、全国の福祉施設を取材し 日本社会の歪を描いた本です。自立支援施設、母子支援施設、フリースクール、児童養護施設 障害児入所施設、女子少年院、医療少年院、無料塾 夜間中学、こども食堂、子供ホスピス、赤ちゃんポスト 自殺、LBGT,協力雇用主、発達障害、特別養子縁組日本国内には、様々な子供セイフティーネット施設が あります。著者は、これらの施設を巡り、当事者、関係者に合い、 日本社会に生まれている問題、歪、課題などを ルポルタージュした本です。この本を読んで思ったのは、 何もできななくても、日本の子供に 何が起きているかを知ることが 大切だということです。マスコミが、瞬間的に、ショッキングに、 エキセントリックな取り上げ方をするのに対して その場だけの関心を持つだけでなく、 地に着いた内容を知っておけば ものごとの判断を間違えることは少ないです。 (今、流行りの陰謀論なんか、 狭い視野しか持てない人間の典型です・・・嗚呼)こんなことが日本で起こっているのか? こんな子供や大人がいるのか? こんな施設があるのか? こんな苦労と喜びがあるのか? こんなセイフティーネットがあるのか?国、公よりも、個人の努力、責任感、義務感 やむにやまれぬ思い、愛情が 子供を助けていることを 教えてくれます。私には到底できないことをしている人々が登場します。この本は、むしろ、苦しんでいる子供達より 手を差し伸べてる大人達を描いていると思いました。国、地方公共団体は、何をしているのか?著者は、直接的に、公を告発しているわけではないけれど 施設を巡ることで、日本社会の歪を、 多面的に、浮き上がらせています。是非、お読みください。この本には、当事者、関係者の篤い思いが溢れた 言葉が数多く出てきます。少年刑務所の刑務官 「虐待された子供は、自分の感情を押し殺して生きてきたため 感情が発達しないし、感情を表現できる言葉も持たない」赤ちゃんポスト設置者 「行政からは、 『他の地域にも、設置するべきと、言わないでくれ』 と言われている」 (行政は、旧統一教会の考えじゃないのかな・・・嗚呼)私のように、まず、日本の子供に、 何が起きているかを知るための、 最良の本です。いつもながら、著者の文章は とても読み易いです。 (石井光太の作品は どの本も、面白くて、一気読みしてしまいます)いつも思うのは、 子供を守る方法は、 子供を育て、教育できるだけの 親の収入があることだと思います。 「お金があれば、幸せにれるわけではないけれど お金があれば、幸せになりやすい」国は、労働者の給料をあげ、 教育費を少なくする政策をするべきです。 (出産費用をあげるなんて、 すぐに消えてしまうマッチの火です。 出産直後より、大人になるまでの子育てに タップリお金がかかることを、 国は何にも分かっていない・・・トホホ)この本を、是非読んで下さい!チャンスがあれば、できる範囲で 手助けをしましょう! (私は、子供支援のNPO・D×Pや、ペシャワール会に 寄付をしています・・・いつまでできるやら・・・トホホ)最後に、20年?以上前に 特別自立支援施設を見学したことがあります。 家庭の平和な暮らしを知らない子供たちを 夫婦の寮長が、自分の子供と一緒に 育てている現場でした。 見学前に、厳重注意されました。 「絶対に子供たちに、 何をして施設へ来たかを、 絶対に尋ねないで下さい!」 素直な元気な子供たちが、いました。 30前後の若い夫婦が、24時間体制で 一緒に暮らしていました。 あの時、見かけた子供たちは 社会で働き、結婚して、子供が生まれて 元気に暮らしているのだろうか?