ランク Bの上

 

明治維新の激動の中で

  地図作りに活躍した人物にスポットを当て

     日本の歴史の脇道を活写した力作です。

 

 

著者の地図愛に溢れた本です。

 

伊能忠敬以降に、日本でどのように地図作りが為されたかを

   丹念に歴史を掘り起こした本です。

 

教科書に出てこない脇役たちが

  地図作り、測量に、命を懸けて取り組んだ事実を

      教えてくれます。

 

何気なく使っているカーナビが

   気の遠くなるような、単調な?測量の積み重ねで

       作られているのかを、教えてくれます。

 

専門用語がよく出てくるのですが

  あまり気にせず、飛ばしながらでも、読んでいきましょう。

 

測量がいかになされていくのか、いかに進歩してきたか

   歴史に翻弄されながらも、

     波乱万丈の人生をおくりながら

       測量した男たちの歴史が語られます。

 

  (女性は、ほとんど直接、

    測量に貢献しなかったようですが

     測量士たちの留守家庭を

       しっかり守っていたことも記されています。

 

   なお、信じられないような明治男のエピソードには、

          驚かされました)

 

著者は、よくぞ、丹念に資料を集めて

  測量の歴史を記録しておこうという

     執念を感じる本です。

 

 (派手な主流の歴史は、繰り返し語られますが

    地味な目立たない歴史は、

         埋もれ、忘れられていきます・・・嗚呼)

 

測量は、国力を計る重要基本データであることを

  教えられました。

 

未開の地、未踏峰の山へ登り、命の危険を冒し、

  名を刻むことも少なく、測量を続ける男たちに

     敬服するしかません。

 

  (観ていませんが、映画「剱岳 点の記」は

      この本の内容である測量士の話だそうで

           機会があれば観ないといけない!)

 

測量は、戦場では重要なコンテンツです。

 

地図無くして、戦争はできません。

 

多くの測量士が戦争に駆り出され、

   命を落とすこともありました。

 

スパイとして、敵地に乗り込み、

        測量を密かにしました。

 

ただ、敗戦時には、測量士たちの貴重な資料は

   軍事機密だとして、多くが焼却されました。

 

測量士たちの奮闘を描いた本です。

 

専門的で読みにくい処はありますが

  初めて知る人物伝だけでも

     面白い本です。

 

一度、手に取って、読んでみて下さい。

 

歴史の脇道の面白さを教えてくれる本です。

 

最後に、実は、私は、大学で

   面白そうだったので、

     測量の授業を受けました。

 

教授 「大学の敷地〇〇km(何kmだったか忘れた)を

       測量したことがあったが

          誤差3mm以下だった。

 

    文部省へ、この授業を受けたら

      測量士補の資格が得るように

         要求してるのだが、

            認めてくれない!」

 

1回だけ授業を受けて、その後は

  エスケープしました。

 

今、思えば、習っておけばよかった・・・トホホ、嗚呼。

 

なお、実は、私の実家の敷地を売る時、

  長兄は、すこし境界線の目印の石を

    動かしたとか、言っていたが・・・

 

最後の最後に、測量している人の

    邪魔をしてはいけません!

 

地味な仕事を黙々としているのです。

 

邪魔をしたら、「袋叩きにあう」と

  誰かに、聞いた記憶がありますので・・・。