【2019 小樽雪あかりの路 Vol. 21】


小樽の冬の風物詩、小樽雪あかりの路は

毎年小樽市内の様々な場所で開催されています。もちろん個人宅でも。


小樽マリーナ会場をあとにして、次は小樽駅周辺会場に向かいました。

JRは来る時の満員電車状態ではなく、かえってダイヤ乱れが功を奏してか?

小樽築港からはガラガラの車内で無事小樽駅に到着。

相変わらずの寒さに耐えながら、小樽運河を目指します。


まずは小樽運河プラザの中庭から。

見学者はほとんどいなくて、静寂の中での鑑賞です。



上の画像の中心部分には、

小枝に支えられたワックスボールの作品が並びます。

ワックスボールには押し花を周りにちりばめて、中から優しい炎が灯っています。

この場所が少々薄暗いのは、ほとんど作品の灯りだけだからです。




右側には、ワックスボールを雪の上に置いた状態の作品。

絆、信頼、愛・・・。中国語、韓国語、そしてWELCOME TO OTARU って書いてありました。


 


さらに奥に進むと、人力車にガラスの作品などが展示されています。

 


横断歩道を渡り、次は運河会場へ。

ところが作品を鑑賞するどころか、通行するのがやっとの人出でしたので、

メイン会場なのに、運河の写真のみ。なんだか風景が凍り付いている感じで

寒さの度合いが伝わる気がしますが、いかがでしょうか?





運河の真ん中から引き返して、今度は手宮会場へ移動です。

毎年所狭しと作品が並ぶため、足元に注意が必要になる状態なのですが・・・。

でも今年は意外とスペースが確保されており、安心して通行できました。



 


小樽雪あかりの路には欠かせない、定番のワックスボール。

とても日本的な雰囲気が出ていて素敵ですよね。和の美しさを感じます。

以前訪れた京都・嵐山の花灯路も、和紙に押し花をあしらった作品がありました。



 


大きな作品には、沢山の灯りが必要なものが多く、

消えては着火を繰り返す、手間のかかる作業は大変。皆様、ご苦労様です。

でも幸い、この時間は不思議と風は止んでいました。





この作品、私は“雪の華”って勝手に呼んでいますが、

毎年登場してくれるので、定番作品になりつつありますね。

なんか心が癒されて、とっても好きです。





雪の降る地域に住んでいるので、宿命とも言うべき除雪作業は当たり前。

もう毎年、雪は嫌だ〜って愚痴っていますが、何故か雪だるまくんの存在だけは許せる。

勝手にどんどん誕生して、邪魔な雪がすべて雪だるまに変身してくれたらなぁ。


素朴さが好き



寒い中での作業で完成した、心温まる作品の数々。





違う作品の雪だるまくんたち登場。

ほら、この表情も愛らしくて、やっぱり憎めないでしょ?

ほのぼのとしています。


雪だるまくんは人気者

 

帰りのJRが気になって、急いで駅に向かったのですが、

やはり案の定、終日ダイヤの乱れが続き、列車は満員状態。

身動き取れずにまるで通勤列車のようでした。


極寒の中でも、心はほっこりして、なんだか除雪の疲れも吹き飛びました!

と言いたいところ、疲れが再び私の元へ。でも心は満たされたので、良し!としましょう。


列車が動いていただけでも感謝しなくちゃ。


小樽雪あかりの路は、この後も2月17日の日曜日まで続きます。

作品を制作された各会場のみなさん、

今年も感動をありがとう。









今シーズン一番の寒気がやって来た2月8日。

第21回、小樽雪あかりの路が開幕。

2月17日までの毎日、ロウソクの優しい明かりが灯ります。


札幌市内、最高気温もマイナス13度前後と、まさに冷凍庫の世界。

立春が過ぎたとはいえ、まだまだ油断できない北海道の天候。

翌日9日には、富士山山頂より寒い陸別のマイナス31度。想像できません。

暖房していたのにも関わらず、洗面所のお湯も凍ってしまい、もうビックリです。


朝からJRも列車の車輪やドアが凍って立ち往生する事態が数多く発生し、

ダイヤが大幅に乱れていました。でも用事があったので、

覚悟の上での外出で久しぶりの極寒体験です。


まずは小樽築港の小樽マリーナ地区へ。(2月8日〜2月11日のみ)


ずっと細かい雪が風に舞う見通しの悪い状態。

沖に停泊している船も霞んて見えません。



ところが日没とともに、お天気が少し回復してきました。

石原裕次郎さんが愛したヨット、コンテッサ号Ⅲと一緒に。




この雪あかりの反対側。

海側には高さ2メートル以上の作品が並行してあります。

ちょうど写真の右側です。




平成の歩みを表現されたのか、人間の姿を形どった作品がずっと続いています。

海からの風よけの役目も担っているような高さと長さは凄いです。

実際に人も雪像と一体化でき、中に入れますが、この寒さでは・・・。

でもなかなかの力作ですよ~。





これだけ気温が異常に低いと、デジカメがなかなか動いてくれず、

レンズもバカになって、ピントひとつ合わせるにも悪戦苦闘。


以前、テレビ番組でオーロラ撮影時、

プロカメラマンも低温でカメラが作動しないと言っていたので、

当たり前の現象なのかもしれません。ここは海のすぐそばなので尚更。


子供用の滑り台もありました。

すでに中国人の観光客家族が、楽しそうに遊んでいましたよ。


あまりの寒さに、まるでボブスレーの滑走みたいなスピードと氷の音。

勢い余って転倒したキッズがわんわん泣いていましたが、雪遊びにご満悦の様子でした。




もう少しいい写真が撮れればよかったのですが、

カメラが壊れないうちに、運河会場へGO!


小樽マリーナ会場のみなさん、

素敵な作品、どうもありがとうございました。


つづく・・・













今年で70回を迎えた札幌雪まつり。


開催初日の2月4日早朝。

暦通りの春到来なのか、小雨が降るお天気で雪像泣かせの天候に。

形がきれいなうちに見てこようと思い、午後から行って参りました。



大通会場7丁目 【HBC フィンランド広場】


フィンランドと日本は、2019年で外交関係樹立100周年だそうです。

それを記念して作られた、ヘルシンキ大聖堂。実物の三分の一サイズで、

高さ17m、横幅24m、奥行20m。陸上自衛隊北部方面通信群が制作。




これが雪で出来ているとは思えないほど、側面の細工までも素晴らしい。

訪れるすべての観客を魅了する大雪像です。自衛隊員さんの技術は凄すぎる!


いつか本物を見てみたい・・・。そんな方に朗報です。

今年の12月に、新千歳とヘルシンキを結ぶ直行便が就航されます。

フィンランド航空に乗って、北欧の旅に出かけたいですね。





大通10丁目 【UHBファミリーランド】


スターウォーズ・エピソード9 公開記念 【白いスターウォーズ】

C-3P0 と,R2-D2、 BB-8など、映画を代表するキャラクターが勢ぞろい。




大通8丁目 【雪のHTB広場】


“届いた当たり前が、届ける喜び。ー今日も走るレッドベア”。

HTBと、さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会 第3雪像制作部会による共同制作。

雪像の大きさは、高さ12m、横幅20m、奥行20m。

JR貨物のDF200という通称レッドベアと、EH800のあずき色コンテナ。

北海道の美味しいものをお届けしますよ~。




大通5丁目東 【道新 雪の広場】


“北海道を駆ける!サラブレッド”


雪像の上部には、時計台、羊が丘展望台のクラーク博士、道庁赤レンガ庁舎。

下には二頭の躍動感あふれるサラブレッドが駆けていく様子を現しています。

2018年9月6日に発生した胆振東部地震。馬産地も大きな被害を受けましたが、

被災地も元気を取り戻すべく、日々頑張っています。




大通5丁目西 【毎日新聞 氷の広場】


“台湾ー玉山と高雄駅”


台湾のほぼ中央にそびえ立つ、標高3952mの玉山。

旧高雄駅は、駅舎の美しさから存続を望む声に応え、14日間かけて移築。

現在は、高雄鉄道地下化工事資料館として利用されているそうです。

それにしても、この氷、どうやってここまで高く積むことが出来るのかなぁ。


今年も外国人観光客が大勢押し寄せているさっぽろ雪まつり。

特にこの広場は、中華系の方が多かったような気がしました。




大通4丁目 【STV広場】


“Hard Rock Family Live 初音ミク&戸山香澄 on Snow Stage”


制作は、「陸上自衛隊 第11特科隊、第11偵察隊、第11高射特科中隊」。

高さ15m、横幅22m、奥行15m。

北海道の形をしたギターで、バーチャルシンガーの初音ミクとのコラボ。


STVサイトのライブカメラで、制作の様子を度々チェックしていました。

悪天候の中でも一生懸命作品作りに力を注いだ隊員の皆様。お疲れさまでした。

キャラクターが今にも動き出しそうです。夜にはプロジェクションマッピングを上映中。




市民雪像も毎年楽しみ。


今年は話題の番組、“チコちゃんに叱られる!”からの作品、結構ありました。

その一つをご紹介。いそだファミリーさんたちの作品です。

“ねぇねぇ、岡村〜、”って言うときの顔してます。




もう一つNHKつながりですが・・・


現在放送中、朝の連続テレビ小説“まんぷく”。

世界初のインスタントラーメンを生み出すまでのストーリーが、

春には、広瀬すずさん主演のドラマ“なつぞら”が放送予定。

北海道十勝が舞台だそうで、こちらも楽しみですね。

カップヌードルの滑り台、ちびっ子に大人気でした。


カップヌードルの滑り台は大人気


会場の半分を見学したところで、お土産選び。

70回記念のマグネット(260円)と、お値段手ごろなクッキー(12枚入りで648円)。

クッキーは、ロゴが表面にプリントされていて、お土産に最適。

味も結構おいしかったです。


雪まつりのお土産におすすめのクッキー648円


午後3時頃から、大通会場は少し吹雪模様に。

朝の雨の影響か、溶けたりしているものがありましたが、

今年もなかなかの出来栄えの市民雪像です。


昨年は、漫画家のさくらももこさんが若くしてお亡くなりになりました。

こうしてキャラクターを拝見すると、作品の存在は永遠。



 


【がんばるベアー北海道!!】(by ピカピカ☆ナイト)

ちびまる子ちゃん達と熊さんのコラボ。キャラクターがそっくり。上手です。




最初、何やらカードを配っていたので頂いたら、珍しい場所からの参加でした。

アメリカ海軍三沢基地 スノーチームの作品。ハクトウワシ、なかなか格好良かったです。

“これ貴方が作ったんですか?Wonderful !” って声をかけたら、

“Thank you !”との返答。ささやかな日米友好交流でした。





札幌医大小児科チームが子供たちにエールを送る作品。“進め GO !”。


“入院中の子供たちが壁にぶつかっても、

アラレちゃんのように、前に進んで行けますように・・・。”

会場に来られなくても、勇気が出てくるメッセージです。元気になりますように。




コンサドーレ札幌に所属しているタイ出身のサッカー選手。

白い恋人のバームクーヘンのCMでもおなじみ。


【なまら最高!チャナティプ選手】

(by 北海道コンサドーレ札幌ボランティアスタッフCVS)




【がんばれ!!とっかりくん】(by team 310)


2018年冬季オリンピック銅メダリストが所属する、LS北見のマスコット。

とっかりはアイヌ語でアザラシの意味だそうです。

頭の上にカーリングのストーン。最近の活躍をテレビで放送してほしいなぁ。

昨年12月にアメリカで行われたワールドカップでは優勝!おめでとうございます!




スカウトねこと、星のカービィ。


キティちゃんは、ボーイスカウト札幌第4団の作品。

首に巻いているスカーフが、ボーイスカウトの特徴ですね。




2月11日(月)まで8日間の日程で開催中の第70回さっぽろ雪まつり。

周りは観光客ばかりで、転倒者続出。期間中はかなり気温が低いので、

いつもよりも多めに着こんでお出かけくださいね。


地元の人は、テレビの情報番組を見れば行った気になりますが、、

たまには目の前で迫力ある雪像を楽しむのもいいですよ。


しばし、雪かきの苦労から解放された午後でした。