西郷隆盛の嫡男 西郷寅太郎 | 墓守たちが夢のあと

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 青山霊園の西郷家の墓所に西郷隆盛の息子・西郷寅太郎の墓があります。兄で京都市長等を歴任した菊次郎は奄美大島の島妻・愛加那の子で庶子とされたため寅太郎が西郷家の嫡男となります。
 明治10年(1877)に「西南戦争」で父隆盛が亡くなると、寅太郎らは逆賊の家族として鹿児島で密かに暮らします。
 勝海舟等の働き掛けにより、寅太郎は明治17年(1884)にポツダム陸軍士官学校留学を命ぜられドイツで暮らし、その間プロイセン陸軍少尉となっています。
 帰国後、明治25年(1892)には陸軍少尉、28年には中佐に任じら日清戦争などで活躍。明治35年(1902)には父隆盛の功績により侯爵となり、貴族院議員にも就任しています。
 その後、習志野俘虜収容所長などを歴任した寅太郎は大正8年(1919)にスペイン風邪による肺炎が元で54歳で亡くなっています。
 
青山霊園 1種イ11号21側3番