剱岳 | Promised Land -帰りたい何処か-

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Promised Land -帰りたい何処か--剱岳


懸賞で当選した、第32回ぎふアジア映画祭。
数年前にもこの映画祭のチケットが当選して、キサラギを見に行った記憶あり。
今回は、2009年の映画「剱岳」を見に友達と岐阜市へ行ってきました。


<あらすじ>
日露戦争後の1906年(明治39年)、陸軍は国防のため日本地図の完成を急いでいた。
陸軍参謀本部陸地測量部の測量手・柴崎芳太郎は、最後の空白地点を埋めるため、
「陸軍の威信にかけて剱岳の初登頂と測量を果たせ」という命令を受ける。
立山連峰に屹立する剣岳は、その険しさを前に、多くの優秀な測量部員をもってしても、
未踏峰のままであった。創設間もない日本山岳会も、海外から取り寄せた
最新の登山道具を装備し登頂を計画しており、「山岳会には負けてはならぬ」という
厳命も受ける。
 そして翌1907年(明治40年)、測量本番の登山へ。柴崎、道先案内人の宇治に
測夫の生田信らを加えた総勢7名で、池ノ平・雄山・奥大日岳・剱御前・別山など
周辺の山々の頂に三角点を設置し、いよいよ剱岳に臨む。


ネタバレになってしまうかもしれないけれど、ご容赦あれ土下座


最初、陸軍参謀本部幹部は、登頂の基礎調査結果をする柴崎に対して
「是が非でもやれ。危険だろうが危険でないかは関係ない」的な発言をするのに、
いざ、彼らが命がけで登頂を果たしたのに、すでに平安時代あたりに
修験者が登頂していた事実がわかるやいなや、
「登ったことは記録に残すな(点の記に残すな)」発言をする。
命がけで偉業を成し遂げた彼らに対してなんて身勝手なんだろうと思った。。


それはさておき。

厳しい自然の剱岳へ、案内人の宇治長次郎(香川照之)の協力を得て、
柴崎(浅野忠信)らメンバーが登っていく。
用意周到かつ、強靭な体力と精神力をもって取り組んでいく姿に

本当に感動した。
対して、日本山岳会の小島(仲村トオル)らとも静かな火花を散らしつつ、
最後は共に剱岳を目指し、制した者たちが、

剱岳の自然とともにお互いを讃えあう。
それは、命がけで「針の山」「死の山」と畏れられていた剱岳を
踏破した者たちだからできたことなのだろうと思う。



本当に美しいが厳しい自然。
常に死と隣り合わせ。
でも、やはり美しいし、そこを命がけで、あらゆる知恵と肉体を駆使して
踏破していく彼らはすごいと思った。



また、この後友達とお茶をするつもりだったので、
予定されていた木村大作監督のトークショーはロビーのモニターで
20分くらいみたのだが(なんでも70分ほどのトークショーになったらしい)、
この撮影では機材等をすべてスタッフが担いで持って行ったそうだ。
軍隊のような監督だったが、それくらいの強さがあるからこそ、
あのような厳しい自然の中で、あのような素晴らしい映画を
撮影できたのだろうなと思う。
(なんと、撮影現場は標高2999メートルを越え、体感温度が氷点下40度を
 越えていたというのだから…・)



昨年6月の新婚旅行で訪れたスイスのユングフラウを思い出した。
山は、厳しいけれど、美しい。



ちなみに、この映画の原作は新田次郎だそうな。
またまた少し縁を感じた。ユングフラウのふもとに、彼は眠っている。