「天空の蜂」 | Promised Land -帰りたい何処か-

Promised Land -帰りたい何処か-

わたしにとっての「約束の地」はどこなのか?

その答えを今探しています。

東野作品3作目。
同じ工学部出身とはいっても、機械のことは
さっぱりわからない私とは違い(私の専攻は化学)、
専門的な視点を織り交ぜながら、話がとても大きな
ところへ展開していく。
だけど、その「犯罪」の根底には悲しい思い、
切ない人間関係、失望と絶望に見舞われた人間たちの
出会い、いろいろある。
人間の、真の部分で冷めた思考と感情がある。
話の展開もとてもテンポがいいが、決して
最後までなかなか犯人を教えてはくれない。
いや、正確には犯人の「意図」を。
それが読み進めるうちにだんだん明らかになる。
そして、その心も映し出されていく。
それが切ない。

 

今の私の唯一の現実逃避の手段は東野作品を読むこと。
勉強さえできない精神状態。本を読めるだけまだましかも。