● おとつぶハープ 価格改定のお知らせ
大阪・奈良ヴォイストレーニング・アイリッシュハープ教室
【音楽サロン】 Cube Crea
こんにちは、清水祥江です。
3月も終わりだと言うのに、桜も全く咲く気配もなく、毎日冷たい雨が続いて、どうなっちゃってるんだ…という感じの毎日ですね。
そしてそんな中、パーシャルな話題がまた1つ…。
おとつぶハープ さんがこのたび価格改定をなさいます。
昨今、様々なハープメーカーさんが、企業努力を重ねる中、やむなく値上げに踏み切るメーカーさんもたくさんあり、この1年2年、恐ろしく価格が上がっています。
もはやアイリッシュハープは高嶺の花になりつつあると、残念な部分もあります。
そんな中で、小さいハープは、まだ比較的、手に取りやすく、ここ数年で爆発的にユーザーさんが増えている印象です。
関東の銀座十字屋さんの販売されるクリスハープや、グレースハープさんが販売される、フレックスハープなどは、工場で大量に生産されるのだと思われるのですが、品質も個体差が少なく、比較的、安定供給されている印象です。
また作りも綺麗で、特にフレックスハープは、コスパにも優れている部類かと思われます。
そんな中で、私も愛するおとつぶハープさんは、山形に工房を構えられ、決してたくさんの販売量を供給できるわけではないですが、家族経営的に、調整販売をされています。
また、日本各地の、他にも調整ができる数名の方のご尽力により、何とか供給が保たれています。
私もその調整研修を受講して、一応そのノウハウはわかっているはずなのですが、やはりたくさんの個数を調整して、経験をこなさないと、なかなか難しい作業だともいえます。
パキスタンから届いたハープを、レバー部品などを外し、薬剤を塗布し、磨きをかけ、様々な工夫を凝らした上でカーボン弦に張り替えをして、心を込めて調整したものを販売されています。
その作業の大変さを体験すると、こんな安い値段で申し訳ないと思ったものです。
もちろん購入する側からすると、少しでもお求めやすい価格の方がありがたいと言うのはあるのですが、ここまでのことをして、パキスタンのハープがおとつぶハープに生まれ変わるのかということを体験すると、その凄さに頭が下がります。
そして、おとつぶハープさんも、今までたくさんの企業努力により、値上げ幅をギリギリ押さえてくださっていましたが、いよいよ、このままだと危ないということで、会社をきちんとこれからも運営して、私たちに安定して、ハープを供給していただくために、値上げに踏み切られたようです。
決してものすごく多くの値上げ幅ではありませんが、このことで会社が疲弊せずに、きちんと続いていけるのなら、そのほうがもちろん喜ばしいです。
むしろ今まででお安い価格で提供してくださっていたこと、本当にありがとうございましたと感謝の思いでいっぱいです。
5月からは新しい価格に改定されます。
5月からですので、つまりは4月末までにお申し込みが完了していれば、現行価格での入手が可能です。
おとつぶハープをお迎えしようとお考えの方は、値上げより前に、ご検討いただくのが良いかと思います 。
ちなみに、グレースハープ さんが販売されているダスティストリングスのハープも、3月半ば頃に、価格が改定となっていたようで、やっぱり値上がりしていました(涙)
海外からの輸送費等、また材料費の高騰を考慮するとやむを得ない部分はあると思うのですが、やはりサイズの大きいハープとなると、単価が全然違いますので、値上げ幅を思うと、かなり厳しいものが…。
例えば、アレグロ26などは少し前までは300,000円位だったと記憶しています。
それが今や、カマックレバーで送料などを含むと、恐ろしいことに、45万を超えてきます!
最上位機種の、FH26との差が、あまり変わらなくなってきますね…
特に、私の生徒さんの中ではアレグロ26を所有する方が多く、コスパに優れ、品質も良く、音色も良いということで、人気がありました。
しかし、ここまで価格差が縮まってくると、それだったらもう、アレグロじゃなくて、FH買えるやん!と、なってくるようにも思いますね。
フォルムなど、ほぼ同じで、木材の種類が選べるのと、足の着脱が方法が少し違う感じで、特にアレグロは着脱がやりやすく、扱いやすかったので、人気があったと思います。
今後は価格のこともあり、チョイスが変わってくる方もいらっしゃるかもしれませんね。
今日本は世界からも、貧困国と認定される位、日本人の私たちが物価が高いと思うのと相反して、海外から来た方は安い安い!と、日本国中を長い日数で旅行しては、たくさんの買い物をしていかれると聞きます。
一昔前に、日本人が中国に行って、買い物しまくるのと同じパターンでしょうか…
ハープと言うのはニッチな部分があり、あまり一般的ではないかもしれませんが、そういったところにも、わが国の貧困国扱いされる部分が如実に現れている気がします。
今持っているハープを大切に使い、簡単に手放さない方が良いのかもしれませんね。
次に新しいものをと考えたときに、もう考えられない価格になっているかもしれません。
イギリスのピルグリムハープも、生徒さんがお問い合わせをされていたのですが、以前よりもびっくりするぐらい価格が上がってしまうそうで、どうやらイギリスのポンドのレートが、影響していると聞きました。
私の持っているカマック・ユリスも数年前に1番最初に価格表を見たときには800,000円台位だったような記憶です。
その時でも、むちゃくちゃ高いと思いましたが、今もう軽く1,000,000超えてます… (涙)
カマックのエルミンも昔は300,000円台位だったはずが、今や500,000円近く…
ダスティストリングスのラベンナ34が、以前は、1番お求めやすいモデルとして知られていましたが、もはや、50万円台後半…
送料入れたら60万超えてきます。
恐ろしや…!!
こうなってくると、34弦のアイリッシュハープで1番お求めやすいのは青山ハープさんの130でしょうか…
308,000円から385000円の間で、使用する木材や使用によって価格が違うそうです。
あとはサルヴィのミア36弦が、銀座十字屋さんのホームページによると、今日現在で、379500円となっておりました。
つまり34弦のアイリッシュハープで、なるべく安く購入したいとなると、著名なメーカーの中だと、もう青山ハープさん1択しかないと言うことになりますね。
後はグレースハープさんで販売されている、アートンや、ミッドイーストなどのお安いラインナップのものをチョイスする方も、今後は出るかもしれません。
数年前に、Teifi ハープ の価格を見たときに高いなぁと思った記憶があるのですが、今もうそれ以外のメーカーが同じ位か、もっと高くになってきているので、感覚が麻痺します(汗)
ハープを始めてみたいな … と思っても、初期投資が、50万円を軽く超えてくると、もう金銭的な理由で諦めざるを得ないと言う方も多々いらっしゃるかもしれません。
私が20年ほど前に初めて、お迎えしたハープ は、ミュージックメーカー社のリムリック26弦でした。
当時の価格でも200,000円弱…自分にとっては大きな出費でした。
もちろんその頃は、今販売されてるような小さなサイズで、持ち運びしやすく、音色も良いハープ というのはほぼありませんでしたので、1番小さいものでも、青山サウルハープ位でした。
そう思うと、今いろいろなメーカーが小さいハープを販売されていて、ちょっとハープを始めてみたいなと思った時に、手に取りやすいものがたくさん選択肢があると言うのは素晴らしいことかと思います。
とりわけ、おとつぶハープ さんは私自身が、音色も素晴らしく、心を込めて、調整した楽器を提供していただき、パキスタンから来たままの音色ではなく、劇的に改良されていることを思うと、本当に素晴らしいと思っています。
今回価格が変わってしまう事は、致し方ないことではありますが、これからもおとつぶハープさんの会社が疲弊せずに、ずっと続けていっていただけるようにと願っています。
私だけでなく、全国のおとつぶハープユーザーの方々も、きっと同じ思いでいらっしゃるかと思います。
今までお求めやすい価格で提供してくださったことに感謝しつつ、今持っているおとつぶハープを大切に使っていきたいと思います。
皆様ももし、今お手元にハープを持っていらっしゃるのなら、そちらを大切に使ってあげてください。
そして、もし不要だと言うのなら、大切にしてくださる方に譲って差し上げ、どこかで幸せな音色を奏でてくれる楽器として、その楽器が幸せな一生を終えてほしいものだと思います。
正直、もうどこのメーカーのものも、今が底値と思わないと無理なのかもしれないとも思ってます。
この先、上がる事はあっても、下がる事は考えにくいですしね(涙)
生徒さんにもいつも申し上げているのですが、本当に欲しいなと思うものがあるのなら、もはや一刻の猶予もなく、可能であれば、少しでも早くお手元にお迎えされる方が、まだ1番金銭的なダメージが少ないのではということですね。
2年前に今の価格帯は、想像できませんでしたから…
小さいハープのメーカーさんには特に、価格が理由でハープを諦めていた方の、受け皿的な部分もあると思うので、それもなくなってしまうとなると、本当に残念ですし、会社を続けていっていただきたいし、ますますご活躍いただきたいと思っています。
というわけで、おとつぶハープを検討されてらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひ価格改定の前にお迎えされることをお勧めいたします。
ハープの選定についてのアドバイス、ご相談も承っておりますので、下記お問い合わせフォームより、ご連絡よろしくお願いいたします。
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よろしくお願いいたします。