毒親育ちの私と夫は、似たような満たされなさを心に抱えている。私は幸いにもそれに気づき、少しずつ前に進めている。一方で、夫は結婚して約30年が経っても、同じ場所に留まっているように見える。満たされない心は傷ついたままで、寂しさが積み重なり、やがて怒りに変わっていった。正体の分からない不安に常に追われ、感情が荒れやすい。以前は暴力に及ぶこともあり、子どもやペットに向かうこともあった。私に対しては、心の空白を埋めるように関係を強要されたこともある。
夫には私への揺るぎない信頼がなく、私の周囲の人や動物にまで嫉妬する傾向は今も続いている。相手の気持ちや幸せに思いを向ける余裕がない。懸命に働き、愛情を示しているつもりでも、その奥には褒められたい、認められたいという欲求が隠れている。それを愛情のやり取りだと勘違いしているため、期待が満たされないと怒りが表に出る。人を愛するということが、いまだに分からないのだと思う。
なぜなのか。本当の愛情を受け取った経験がないからだろう。幼い頃、親が怖く、捨てられないよう恐怖の中で必死に生きてきた。その傷の大きさと、心にある空洞に、できるだけ早く気づいてほしい。今からでも遅くはない。私と一緒に、人を愛し、愛されるとはどういうことかを学ぼうとしてほしい。私自身も、まだ分からないことばかりだ。それでも、きっと価値のあるものだと思っている。手遅れになる前に。大切な人たちの心が取り返しのつかない状態になる前に。そして、あなた自身の心が壊れてしまう前に。








