私は毒親育ちの自称・毒親。自分のことが大嫌い。「死んでしまいたい」「いなくなりたい」が口癖だった。今も人間関係でつまずくと、その言葉がふと出てきてしまう。でも、以前よりはずいぶんマシになったと思う。自分を好きにはなれなくても、「自分でいるのが心地いい」「私はここにいていい」と思えるようになるのが、今の目標である。
私が毒親になったのは、母の影響が大きいと思っている。母は東北の小さな田舎町に生まれ、電機メーカーの支社長だった祖父のもと、裕福な家庭で育った。兄、そして妹二人のいる四人きょうだいの長女。
母の兄は家業を継ぐ期待を背負っていたものの、現実にはそのプレッシャーに押し潰されて酒浸りの生活に。祖父の期待に応えるべく奮闘したのが、母だった。猛勉強をして市内の中学や有名女子高、さらには東京の私立女子短大まで進み、母はその道のりを誇らしげに語っていた。
でも、私は思う。母は本当に両親に愛されていたのだろうか、と。三姉妹の中で、祖母に一番可愛がられていたのは、祖母に似た真ん中の妹だったのではないか。母はずっと寂しくて、努力しても愛され足りなかったのではないか。そう思うと、私の中にも似たような感情があって、結局それが私の娘にまで受け継がれてしまったような気がしてならないのだ。私が毒親になる原因となった毒親の私の母にもそうならざるを得なかった過去があったのではないか。そういう私の母の過去を紐解いていくことは必要不可欠な第一の作業だった。
(続く)
