準々決勝は一番面白いとよく言われますが、本当に面白かった。
先人の残した言葉というのは偉大なのである。
◾️第1試合:浦和学院6-3九州国際大付
取って取られて最後は本塁打で浦学が試合を決めました。
1回ウラ浦学が連打で先制。3回まで抑えられた九国は4回表、初安打から2連打で同点に追いつく。宮城投手は今大会19イニングで初失点、浦学も3試合目で初失点。6回ウラに浦学が大会第4号本塁打で勝ち越し。九国は8回表に一死満塁と攻め浦学は宮城投手が降板。暴投で1点差、三振後死球で再び満塁として回ってきたのは注目の2年生佐倉選手。佐倉選手の適時打で同点に追いつき更に二塁走者も本塁を狙うも好返球でアウトにし逆転は許さない。
その直後に浦学が2人走者を置いて大会第5号本塁打で勝ち越し。これが決勝点。
浦学強いです。
開幕試合で浦学が本塁打打ち、次が浦学だったので毎試合打ったら面白いなーと思っていたらまさかその通りになって驚きました。もっと言うなら浦学だけが本塁打打った大会だったら面白いなあと思っていましたが、まあ、そう上手くはいかないよね(昨日星稜に本塁打)。
攻撃型の野球を目指していて二番に強打者を置く打順を組んでいるということですが、本当に攻撃型のチームだなあ。
神宮大会を見て九国みたいなチームに憧れていたらしい。その九国は確かに攻撃野球のイメージですが、基本は守りのチームだというのを初戦あたりに聞いた気がする。それがよくわかる3試合でした。解説の印出さんも「夏までに打撃を磨いて」と仰っていたしね。
九国の選手が泣いていました。夏も帰ってきてください。
少しほっこりエピソード。
九国の応援メッセージで「応援しとうよ」だったか方言混じりで、読み上げた冨坂アナウンサーの「アクセントが正しくないかもしれません」と数回言って謝っていたのが面白かった。そんなかわいい謝罪聞いたことない(笑)。
冨坂さんは長野出身、アクセントが違っていてもしょうがないでしょ(笑)。
そんな気遣いまでできるなんてステキ。
◾️第2試合:近江6-1金光大阪
流れが微妙に行ったり来たりだった試合は後半近江が一気に突き放して滋賀勢初のベスト4進出を決めました。そして近江は夏に続いてベスト4です。
先制したのは近江、4回表に金光大阪が同点、そのウラに失策も絡み近江がすぐさま勝ち越し。一死満塁まで攻めたけど外野フライで走者が飛び出してタッチアップできず得点ならず。この辺りから少し金光大阪の方に流れが傾いたような感じ。7回表、金光大阪は二死二、三塁と攻めスクイズ。挟まれて三塁走者アウト!ここでまた近江が流れを取り戻し、ウラ、1人走者を出して次のゴロが悪送球となり一塁走者が一気にホームインでようやく追加点。金光大阪はずっと投げ続けていた古川投手が降板となり、代わり端、一球目でこちらはスクイズ成功。8回ウラにも2点を加え、近江が勝利、初のベスト4を決めました。
近江の序盤の安打を連携プレーで二塁でアウトにしたプレーがけっこう大きかったような気がしないでもないです。
急遽出場となり、補欠からベスト4に進んだのは史上初のことのようです。
このまま優勝となると3回の選手権で敗者復活から優勝した愛知一中みたいなイメージですかね。
近江の快進撃から目が離せない。
◾️第3試合:國學院久我山4-2星稜
星稜ペースで進んだ序盤から、中盤一気に逆転した國學院久我山が逃げ切り、初のベスト4進出を決めました。
星稜が長い攻撃時間で攻めている感じで國學院久我山が凌いでいるイメージの序盤。4回に星稜が失策も絡み2点先制。國學院久我山は先発の武内投手から安打が出ず四死球での出塁のみ。解説の杉本さんが「三振か四球かという投手だ」とお話しされていてその通りの投球でした。5回ウラ、國學院久我山が走者を出してからの初安打が適時打となり1点返す。ここで星稜はマーガード投手に継投するもゴロ悪送球もあり國學院久我山が同点。この時帰ってきた走者と監督がベンチで抱き合っていたらしく解説の杉本さんが「抱き合うの早い」と仰っていたのが面白かった。そして下川辺選手の大会第6号本塁打も飛び出し一気に試合を4-2と國學院久我山がひっくり返す。
6回表から國學院久我山も渡辺投手に継投し三者三振でがっちり流れを掴んだ。
9回表星稜はチャンスを作るも國學院久我山が守り切って勝利。
9回に國學院久我山はカウント2-0から投手を代える継投もありました。カウント途中から投手を代えるケースは最近ちらほら見かけますが、86回のセンバツの決勝戦の龍谷大平安×履正社の平安を思い出します。ピンチの場面の登場で登板したエースの中田投手がここを抑え平安が最終回で主将の河合選手がダメ押しの本塁打という劇的ドラマチックな展開が大好きでした。
勝利監督インタビューで最後に尾崎監督が「今後ともよろしくお願いします」と言っていたのがとても礼儀正しくて良いなと思いました。
◾️第4試合:大阪桐蔭17-0市和歌山
1試合のチーム本塁打タイ記録に並ぶ6本の本塁打などで大阪桐蔭が快勝。
市和歌山は先発は昨日のヒーローの米田投手ではなく淵本投手。初回、淵本投手は連続四球を与え大阪桐蔭がその走者を進め適時打で2点を先制。その後は踏ん張り得点を与えず進んでいたものの、5回表から大阪桐蔭打線が爆発。大会第7、8号本塁打で6-0。市和歌山は米田投手が登板するも、次の6回表に伊藤選手の1イニング2打席連続本塁打、代打本塁打など3本の本塁打で一挙8得点。
1イニング2打席連続本塁打というと90回の選手権の和智辯×駒大岩見沢戦の和智辯の坂口真規選手。その坂口選手の前の打席で勝谷選手も本塁打を打っていたので2者連続の記録付きだった。
7回にも本塁打が飛び出し1試合本塁打記録に並びました。
ふくださん@fukudasun
大阪桐蔭が1試合6本塁打のセンバツタイ記録。1984年のPL学園(鈴木、清原、黒木、桑田2本、旗手)に並ぶ https://t.co/rgY43HnHo1
2022年03月28日 17:48
結果17-0というスコアになり90回選手権の決勝の常葉菊川戦と同じになっていました。
この試合で2回も90回大会のエピソード?を書くことになるとは思わなかったなあ。
大阪桐蔭強すぎる。
市和歌山は上手い守備もあったし、昨日の勝ち方とかも素晴らしかったし、また夏に戻ってきて欲しいチームです。
本日の結果。
昨日まで3本だった本塁打が今日で12本になりました。
今大会は2桁いかないかなーと思っていましたが、わからないものです。
もう一つ、延長戦は記録更新するかなーと思っていたら現在6。あと3試合で1試合でもあればタイ記録に並びますがどうだろう。
準決勝の組み合わせは
浦和学院×近江
國學院久我山×大阪桐蔭
となりました。
一塁側のチームの監督さんは2人とも若い31歳。
第2試合は國學院久我山はイチローさんの指導を受け、大阪桐蔭は不戦勝があったという去年の夏を制した和智辯要素があるチーム同士の対戦になりました。
近江と國學院久我山が初のベスト4進出、浦和学院と大阪桐蔭はセンバツ優勝経験あり。
準決勝も楽しみだ。
明日は休養日なので、出来ることいろいろやっておいて楽しく観戦に向かいたいと思います。