第99回全国高校野球選手権大会ー第12日目・準々決勝ー | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

  準々決勝です。
  もうあと3日なんて、早すぎる。
  残ったチームはそれぞれ個性のあるチームばかりです。

【ベスト8】
・盛岡大附(東北・岩手)・・・強打
・仙台育英(東北・宮城)・・・逆転サヨナラ
・花咲徳栄(関東・埼玉)・・・何か強い
・東海大菅生(関東・西東京)・・・SUGAO MIX
・天理(近畿・奈良)・・・別投手で完投
・広陵(中国・広島)・・・中村!!
・三本松(四国・香川)・・・叩きのめす野球
・明豊(九州・大分)・・・ミラクル

  かなりてきとーな一口メモ。
  広陵の「中村!!」って個人名やんけ。
  もちろん他の選手も素晴らしいし、チームもいいのだけど、中村が突出しすぎているかなと。
  花咲徳栄の「何か強い」もかなり酷いわ(苦笑)。
  花咲徳栄に関してはいろいろな事情と重なってちゃんと見られていないんですよ(泣)。
  ということで、こんな感じになりました。
 

〇第一試合 三本松×東海大菅生
  三本松は3回戦に続いて東京勢との対戦。
  東海大菅生は二松学舎大付の分までみたいな思いもあるだろうし、前回の試合後の監督インタビューでそんなことを言っていた。
  三本松は叩きのめす野球ができるか。

  先攻:三本松/後攻:東海大菅生
  初回三本松は二番の多田が二塁打で出塁も無得点。
  ウラ、東海大菅生は一人走者を置いて小玉の大会第57号となる2点本塁打で先制にもう1点で3点。小玉は大会2本目の本塁打。佐藤は前回と違ってフライアウトが多いので、ちょっと心配。
  3ウラにも東海大菅生は2点本塁打で更に突き放す。大会第58号本塁打。
  4ウラに三本松の佐藤は降板。安芸が登板。
  6ウラ、東海大菅生は大会第59号となる2点本塁打で更に点差を広げる。
  7表、三本松は初めて先頭打者を出すも併殺、安芸は初打席で安打も遊飛でスリーアウト。
  ウラ、一死から盗塁やわずかにこぼしたところで走ったりして走者が三塁まで行って暴投で8点目。尚も一死三塁からの犠飛で1点。
  8表、先頭の黒田がプリティフライ効果(?)で二塁打。大久保の安打で帰ってきてようやく1点。多田の進塁打で一死二塁。尚も押せ押せで佐藤の遊飛で走者が戻れず併殺。
  ウラ、三本松は安芸から山花投手が登板。
  東海大菅生は松本に代打を送る。四球で歩かせ犠打で一死二塁。次の打者を投ゴロで打ち取ったところで三本松は佐藤をマウンドに戻す。
  試合後のインタビューで監督は「最後は佐藤で」と決めていたということです。親心ですね。
  佐藤は小玉を右飛に取ります。
  9表、東海大菅生は松本に代わって戸田。
  先頭の盛田が安打で出塁。盛田に代走が送られるも二ゴロで二塁フォースアウト。渡邉の当たりは遊撃手の田中(守備超うま)も取れず一死一二塁。代打高橋四球を選び一死満塁。代打坂東は三振。黒田三振で試合終了。
 
  東海大菅生は牽制死や盗塁死がやや多かった気がする。  
  でも、東海大菅生は内野の守備がいい。普通内野安打になるような当たりも尽くアウトにされた気がする。いくつかセーフがアウトになって、これが三本松の流れにならなかった要因だと思う。
  東海大菅生の守備の勝利です。
  あとは、走塁の良さもあったから、攻守に隙のないチームだと思いました。

  もし仮に東海大菅生が優勝したら・・・。

  日大三に勝って、早実に勝って、全国制覇とかだと出来すぎだよね。
  しかも3年連続地方大会の決勝戦で敗退しているというドラマ付き。

  そんなことを考えるくらいに東海大菅生は今勢いがあると思いました。

  三本松の敗退で公立校は全て姿を消しました。
  とにかく今年は公立校に期待と思っていましたが、結果ベスト8!!
  三本松以外にも素敵な公立校がたくさんありました。
  公立だからとか私立だからという差もなくなってきているのかな。
  三本松はかなり好きなチームでした。

  無失策試合。

  東海大菅生9-1三本松。
 
  東海大菅生は初のベスト4。


〇第二試合 天理×明豊
  3回戦で延長を戦った同士の対戦。

  先攻:天理/後攻:明豊
  初回、安打と四球で一死満塁から適時打で2点。そして安原の大会通算本塁打タイ記録となる3点本塁打、更に山口が記録更新となる61本の本塁打で差を広げる。
  二者連続の本塁打であっという間に記録は更新された。
  余韻に浸る間もないくらい早かった。
  山口くんはこれが公式戦初本塁打だったらしい。
  ちなみに、88夏、当時の本塁打記録を更新したのは東洋大姫路の林崎遼だった気がする。48本目。準々決勝のコマトマ戦の初回、田中将大から。
  天理の山口は歴史に名を刻んだわけだ。
  ウラ、明豊も攻める。安打とプッシュバントで無死一二塁から濱田と杉園の連続適時打で2点。
  その後のチャンスは得点できず。
  2表、明豊は早目の継投、橋詰から溝上。
  2回は両チーム三塁まで走者を進めるも無得点。
  3ウラ、先頭の琉の当たりは中堅手の目の前でバウンド変わる天理にとっては不運な二塁打、濱田の当たりも中堅手ダイブ及ばず無死一三塁。杉園の犠飛で3点差。佐藤祐の当たりも左翼手の前に落ちる安打、松谷併殺。
  明豊はあと何点か取れそうなところで取りきれない。
  4・5回明豊三者凡退。
  天理は毎回走者も初回の得点のみ。
  中盤は試合が落ち着いてきている。
  6表、天理は先頭が三塁打と適時打で1点。更に適時打でもう1点。二死後に安原四球で一三塁。そして山口が更に記録更新となる大会第62号本塁打で11点目。
  7表、天理の宮崎に二塁打を打たれたあと、明豊は溝上から三浦に継投。
  一死二三塁から犠飛と適時打で13点目。
  9ウラ、天理は碓井涼から輪島に継投。
  明豊は連打と四球で無死満塁。代打三好の大会第63号本塁打は満塁本塁打!
  代打満塁本塁打は史上初だということ。
  ここで輪島から坂根へ継投。
  左中間を抜ける安打で管が激走、守備のもたつきの間に一気に本塁を狙うもアウト(記録は三塁打)。ああ、もったいない。
  その後、死球で走者を出すも二死まで追い込まれる。ここで濱田が安打を放って二死一二塁。杉園が四球を選ぶ。二死満塁。佐藤が2点適時打。
  内野席まで手拍子が広がる。
  アルプスはエンドレスあげホイ。
  最後は一飛で試合終了。
  天理は何とか逃げ切った。4点差なのに逃げ切ったという表現になるよね。
  明豊は負けてもミラクルだった。
  面白いチームだった。久しぶりにこういうチームを見たという感じでした。
  監督の「勝ちに匹敵する」はいい言葉だと思いました。

      天理 6 0 0 0 0 5 2 0 0 = 13
      明豊 2 0 1 0 0 0 0 0 6 =  9

  天理13-9明豊。


〇第三試合 広陵×仙台育英
  劇的本塁打で試合を決めた広陵と劇的サヨナラの仙台育英。
  仙台育英は先発が長谷川ではなく中堅手の佐川、広陵も昨日好投した山本が先発。
  広陵は代わった投手に強いので、先発が長谷川ではないのは少しチャンスな気がする。

  先攻:広陵/後攻:仙台育英
  1表、一死から四球、中村が軽々と左中間を破る安打で一死二三塁。加川の犠飛で広陵が先制。
  二死三塁からの暴投で2点目。更に適時打で1点追加。次の安打で一塁走者が本塁を狙うもアウト。
  2ウラ、一死から安打で出塁、犠打で悪送球?一塁手がボールを取れず、この隙を突いて一気に三塁を狙うも広陵がナイスカバーで三塁をアウトにする。二死一塁。ここで早くも代打で世那弟(佐藤令央)。遊ゴロでスリーアウト。
  世那弟は代打からそのまま守備に入る。
  3表、先頭は中村。当たり前のように安打を放つ。加川右飛。中村は盗塁まで決める。二死になって連続適時打。
  ここで仙台育英、佐川は中堅の守備につき、長谷川が登板。
  長谷川からも適時打。
  ウラに仙台育英も犠飛で1点を返す。
  4表、四球を選び、犠打を好フィールディング二塁フォースアウトにするものの、一塁への送球が逸れて一死一塁。中村三ゴロ。安打じゃないと珍しいと思っちゃう中村はすごい。この回は無得点。
  次に試合が動き始めたのが6ウラ、二死から3連打で仙台育英が1点を返す。
  ここで広陵が山本から平元に代える。四球で二死満塁。
  仙台育英は代打馬目。昨日のサヨナラのヒーロー。三ゴロで何とかこのピンチを凌ぐ。
  7表、ピンチの後の得点。
  この時仙台育英にアクシデント発生。主将の西巻がケガで交代をせざるを得なくなる。
  ウラ、仙台育英の二死からまた満塁のチャンスを作るが無得点。
  8表、広陵は二死から中村が四球で、平元に代打送る。無得点。
  ウラ、広陵は投手が森に代わる。
  一死から三塁打。四球で一死一三塁。二ゴロ併殺で何とかピンチを凌ぐ。
  ウラ、先頭が振り逃げ、犠飛で一死二塁。二死になって代打の佐藤の内野で大きく跳ねる当たりで二塁走者生還、送球間に二塁。死球、四球で二死満塁。吉岡が2点適時打。
  中村遊ゴロでスリーアウト。今日の本塁打なし。
  ウラ、仙台育英、執念の内野安打(投手がグラブに当てた)。左中間の安打で仙台育英1点返す。尚も無死二塁。更に適時打で1点。
  ここで広陵は山本がマウンドに戻る。長谷川が三塁強襲で(記録は失策)無死一二塁。
  右飛で一死、遊ゴロが併殺取れず一死一三塁。そして昨日のヒーローの一人、若山に回ってくる。昨日は幻の最後の打者でした。遊ゴロで試合終了かと思ったら一塁手の足が離れてセーフになるという。若山は二ゴロ、一瞬ボールがこぼれたものの、ここを抑えて試合終了。
  広陵は点差はあるけど逃げきった。

  広陵は序盤の得点が生きた。中村くんは強肩、本塁打、安打、そして盗塁とスーパースター度が増している。
  ただ、後半ちょっと打率落ちてきているのでここを持ち直したいところです。
  中井監督のインタビューがまた「たまたまです」。
  すごくかわいい。
  普段打たない選手が打ってねえ、という話をしていて、すごく選手のことよく見ているんだな、というのが伝わってきました。

  仙台育英は交代した選手も遜色なかったのでチーム層が厚いと思いました。
  そして、昨日の大阪桐蔭の試合はこの先も語り継がれる伝説の試合になることでしょう。

  広陵10-4仙台育英。


〇第四試合 盛岡大附×花咲徳栄
  済美に打ち勝った盛岡大附と優勝候補と言われている花咲徳栄。
  監督がどちらも東北福祉大学卒業ということです。
 
  盛岡大附は先発が三浦瑞樹。
 
  先攻:花咲徳栄/後攻:盛岡大附
  初回、花咲徳栄は今大会初めて得点できず。
  でも2表に花咲徳栄が大会第64号のソロ本塁打で先制。
  ウラに盛岡大附がすかさず同点にする。
  3表、二死三塁から遊ゴロを一塁手がこぼして(記録は遊撃手の悪送球)、この間に三塁走者ホームインで花咲徳栄勝ち越し。
  4表もゴロの間に得点。
  花咲徳栄は適時打なしで3得点。
  5表も一死から連打で一死一二塁、三番西川を三振。暴投で二死二三塁。四球、死球で押し出し。ここも適時打なし、と思ったらそのあと初適時打で2点追加。もう1本適時打。この回4点。
  その後は得点なく進む。
  8ウラに盛岡大附が三浦瑞樹に代打を送る。
  9表、盛岡大附は平松が登板。
  千丸の二塁打と暴投で無死三塁。西川の犠飛で次の点は花咲徳栄。
  野村が四球を選び、連続適時打で10点目。
  ウラ、花咲徳栄は前の回に綱脇に代打を出したので、清水に継投。
  遊ゴロ弾いて走者が出塁、次打者は三振。中飛、中飛で試合終了。

  強打の盛岡大附は1得点。花咲徳栄の綱脇投手が良かったんだろうな。
  花咲徳栄は投打にハイレベルなチームなのだと思う。
  今までの勝ち上がりを見ても強いなと。
  優勝候補と言われるのも納得です。
  埼玉県勢初の夏の優勝に向けて、花咲徳栄は初のベスト8。
 
  花咲徳栄10-1盛岡大附。
 


  今日の試合は得点的にはワンサイドゲームかもしれないけど、内容的には差はあまりなかったかなと思いました。
  天理や広陵は終盤苦しめられていたし、東海大菅生も1点しか取られていないけど最後三本松に攻められていた。

  本当にどこのチームも強い。
  さすが代表校!!

  そして残るはあと4校です。

  準決勝の組み合わせ。

  第一試合 天理×広陵
  第二試合 花咲徳栄×東海大菅生

  見事に西同士、東同士になりました。
  2年連続で夏は東日本同士の決勝戦だったので、決勝に確実に西日本が残ることが決まったのでちょっと嬉しいかな。

  天理以外は夏の優勝がない。
  第二試合は初の決勝進出を目指すチーム同士。
  そして広陵は10年ぶりの決勝を目指すことになる。

  正直どこが優勝してもおかしくはないと思う。
 
 
  そして、今日、大会通算本塁打記録が更新されたので、あと3試合でどこまで伸びるも気になるポイントです。
 
  頂点まであと2つ。
  ドキドキが止まらないー。