ベスト8が今日出揃います。
大会の終わりが近づいています。
公立校唯一の生き残り三本松は「かき氷打線」と呼ばれているそうな。
元ネタは下関国際の監督がある記事で三本松の選手が「かき氷を食べていた」という話をしたことで、発信元は本人たちではない。
下関国際の監督もこんなにかき氷の話が広まるとは予想外だよね。
かき氷食べていただけでそんな風に呼ばれるなんて本人たちもビックリでしょう。
もしこのあと三本松が勝ち上がっていくと「かき氷旋風」とか言われるのかな。
もはや何の特徴もありませんが(苦笑)。
〇第一試合 済美×盛岡大附
95夏の3回戦で済美は岩手の花巻東に敗れ、盛岡大附は昨年の夏の3回戦で四国の徳島に敗れました。
お互いに因縁の相手(そうでもない)。
先攻:盛岡大附/後攻:済美
済美の先発は影山。影山は初先発です。
初回盛岡大附は二死満塁と攻めるも無得点。済美は亀岡が四球で出塁も無得点。
先制は済美。二死一二塁から影山の2点適時打。
ウラ、盛岡大附は一番からの攻撃。安打と犠打で一死二塁。遊撃へのゴロで矢野が一塁へ悪送球。カメラマン席に入ったかで安全進塁権が与えられ二塁走者がホームイン。盛岡大附が1点を返します。
4表、盛岡大附を初めて三者凡退にする。
ウラ、四球で先頭を出すも併殺などで三人で攻撃を終える。
5表、一死から盛岡大附が3連打で同点。二死満塁と攻める。そして盛岡大附の小林の満塁本塁打で盛岡大附が大きく勝ち越し。
大会第48号本塁打。ああ・・・ああ・・・嫌な予感しかしなかった。
ウラ、しかし済美も攻める。宇都宮二塁打、亀岡四球、八塚が失策で出て一死満塁。
そして五番の吉岡が満塁本塁打!!
まあ、なんと満塁本塁打やり返して同点!
大会第49号本塁打。
6ウラ、盛岡大附は平松から三浦に継投。三浦は二者連続三振。遊ゴロで済美、三者凡退。
んー、流れ的に悪い。
7表、一死一塁のところで済美も継投。影山から栗田。
安打を打たれて一死一三塁。満塁本塁打の小林がセーフティスクイズを仕掛けるも投飛。三邪飛で何とか凌いだ済美。
ウラ、先頭の宇都宮が勝ち越しソロ本塁打。
大会第50号本塁打。
8表、一死から三浦に四球を与える。ここで済美は栗田から八塚に継投。盛岡大附も勝負。三浦瑞樹に代走を出す。三浦奨が盗塁を成功させ一死二塁。この場面も三邪飛、投ゴロで何とか凌ぐ。
ウラ、盛岡大附は再び平松がマウンドに。
橋本は野手の間に落ちそうな当たりを捕られて一死。矢野が四球を選び、代打篠浦。捕逸で一死二塁。篠浦四球を選び一死一二塁。池内が邪飛で二死、渡邉が中飛。
9表、盛岡大附は三番の植田からの攻撃。悪い予感というのは当たるもので。植田が同点のソロ本塁打。大会第51号本塁打。
三振と連打で一死一二塁。代打菜花、平松は空振り三振。
ウラ、宇都宮左飛、亀岡三振、八塚二飛で三者凡退。
今大会5回目の延長戦。
10表、先頭が内野安打で出塁に暴投で無死二塁。林の適時打で盛岡大附が勝ち越し。林を挟むもアウトに取れず、更に八塚の失策で無死一三塁。盗塁決めて無死二三塁から植田が3点本塁打。大会第52号。2打席連続本塁打。
更にこれで終わらずに適時打で1点追加。
盛岡大附、この回一挙5得点。
ウラ、三者凡退で試合終了。
このまま終わるわけないと思ったけど、本当に終わらなかった。
済美は八塚で負けたなら仕方ないというところです。
勝っているのに負けているという感覚というか、このまま終わるとは思えなかった。
打順的にも植田に回るしなあ、と思ったらその通りになってしまった。
やっぱり試合を制しきれていないからこういうことになるのだと思いました。
ひっくり返される予感というのは当たるもんです。
昔似たような感覚になった試合があったと思ったら86夏の東北×千葉経済大付。
当時東北ファンの私は東北を応援していたのですが、リードしていたのは東北だったのに、何故か勝っている気がしないというか圧されている感覚があって、やっぱり9回に同点にされ延長で勝ち越されて負けるという。
最後の打者がダルビッシュでねー。懐かしいね。
その年済美はセンバツ初出場で初優勝。夏も初出場で準優勝。決勝ではコマトマとの球史に残る打撃戦をしたのですね。
そういえば、その千葉経済大付を準決勝で敗ったのが済美だわ。
今日の試合の済美は守備の差というか、正直このまま勝ち上がるのは難しいかなと。
でも、久々に愛媛に2勝を届けてくれた済美に感謝です。
とまあ、色々気持ちを切り替えようと思ってもなかなかできないもので(苦笑)。
もちろん済美が2勝したのは嬉しいことですが、もっと深いところの本音を言うと「また岩手勢に負けて悔しーーーー!!」です(笑)。
盛岡大附12-7済美(延長10回)。
1試合2本の満塁本塁打は史上初ということでした。
盛岡大附はセンバツに続いて初のベスト8。
〇第二試合 前橋育英×花咲徳栄
関東勢同士の対戦です。
第一試合で魂抜けたのでさくっといきます。
先攻:花咲徳栄/後攻:前橋育英
花咲徳栄が打者9人の猛攻で先制。
花咲徳栄は今のところ全試合で初回に得点を挙げています。
1・2に前橋育英も1点ずつ返します。
2点差ならまだどうなるかわからないところで、3表に花咲徳栄が無死満塁を作り1点を挙げる。その後をホームゲッツーにされるので、前橋育英は無死満塁を1点で切り抜けたと見るべきか、花咲徳栄が取られた後取り返したと見るべきか。
4表から前橋育英は丸山か皆川に継投。
花咲徳栄は一番からの攻撃でここも得点を挙げる。
次に点が動いたのは7回。
花咲徳栄は安打と失策も重なりチャンスを掴んだ後適時打。花咲徳栄は9点目。初戦も2回戦も9点取ったので3試合連続で9点だわと思っておりました。
前橋育英は先頭の小池の大会第53号となるソロ本塁打などで2点を挙げる。
この回に飯島は代打が送られる。前の打席で三振したことと失策があったりで監督が限界だと感じたのだろうな。
9回にも花咲徳栄が1点を挙げる。10点目入りました。
花咲徳栄が快勝。
ここまで点差が開くとは思いませんでしたが、花咲徳栄は投打にバランスのとれたチームだというイメージです。あんまり見ていないんですけど・・・(汗)。
前橋育英は攻撃でも守備でも攻めていました。この試合でも盗塁を多く仕掛けていました。攻撃的守備も見られました。失策にはなりましたがそういう前橋育英の守備は好きです。
そして、丸山はこの試合2回盗塁を決めて一大会個人8盗塁の大会タイ記録に並びました。
俊足好打の素晴らしい一番打者でした。
あと、春直前のケガでベンチ入りできなかった吉澤選手も試合出ていましたし、とにかく飯島主将には左手首をしっかり治してほしいと思います。ゆっくり休んでください。
花咲徳栄10-4前橋育英。
ところで、高校野球ファンの間では前々から花咲徳栄が優勝候補になっています。
そうなってくると埼玉県勢はまだ夏の優勝がないので、埼玉夏初優勝も背負っていることになります。
花咲徳栄は夏3勝したのは初めてということです。
〇第三試合 聖光学院×広陵
このカードどこかで見たことあるなあと思ってトーナメント表を遡ってみたら10年前の夏の3回戦と同じカードでした。当時は8-2で広陵が勝利しています。
そして、試合後に調べてみたら92夏の初戦でも当たっていたことが判明。
1-0で広陵は負けているのですが、広陵には有原航平がいて、聖光学院のは歳内がいたんですね!←教えてもらった、感謝です
これもまあ、因縁の対決です。
先攻:広陵/後攻:聖光学院
聖光学院の先発は平野サビィ投手。
初回、聖光学院の瀬川が先制ソロ本塁打。大会第54号本塁打。
2表、広陵が2本の適時打で逆転。
その後、3回も広陵はチャンスを作るも好守に阻まれ無得点。
4表に聖光学院は平野から堀田に継投。
広陵初の三者凡退。
5表に二死満塁作るも得点できず。
序盤は攻めるけど点がとれない広陵と凌ぐ聖光学院という感じです。
5ウラ、聖光学院大会第55号のソロ本塁打で同点にする。
凌いで凌いで流れを呼び込んだ。
連打で一死一三塁。矢吹の適時打で2点聖光学院が勝ち越す。尚も二死一二塁ボールカウント2-1になったところで平元から山本に継投。深いところの遊ゴロで内野安打コースかと思いきや二塁に送られアウト。
攻めているのに点がとれないと相手の流れになることはよくあること。
6表、聖光学院はエース齋藤が登板。
二死から連打と失策で二死満塁。ここで中村。打ち取った打球かと思われたがセンターに抜け、同点適時打。加川の抜けそうな当たりは投手のグラブで弾いて投ゴロ。
8表、広陵三者凡退。
ウラ。8ウラというと広陵にとっては10年前の悪夢の回です。
先頭に四球を与えてしまう。犠打を中村の強肩で併殺にとれたものの、次の一ゴロを悪送球で走者を出してしまう。次の三ゴロを弾いたものの間一髪アウト。
広陵は悪夢の8ウラを乗り切った。
9表、強い当たりを弾いて先頭が出塁。ここで中村。場内が沸く。そして、まあなんと本塁打打つのですね。大会第56号本塁打。
打つべく人が打つというか。3試合連続本塁打。今大会4本目。何なんだあの子は(笑)。
ウラ、聖光学院を抑えて試合終了。
広陵の中村捕手は肩が強くて盗塁も刺しちゃうし犠打も併殺に取っちゃうし、決勝本塁打まで打ってしまう。素晴らしい活躍ですね。
あと、山本投手も無安打。
聖光学院の齋藤投手はニコニコ笑顔で投げていたのが印象的でした。
試合終了後には泣き崩れて周りに支えなられながら歩く姿は辛かったですけど。
「まぐれが続いているので、このまままぐれを続けたいと思います」(ニュアンス)という中井監督のインタビューが面白かった。
広陵6-4聖光学院。
珍しい中断。聖光学院の仁平選手のユニフォームの修理がありました。
ユニフォームは背番号着けているから他の替えがきかないとかで、どういう対処をしたのかは謎ですが、ちゃんと戻ってきました。
〇第四試合 大阪桐蔭×仙台育英
前回1点差勝利をした両チーム。
センバツ優勝校に挑む仙台育英。仙台育英は95夏にセンバツ優勝校の浦学に大熱戦の末勝ったことがあります。センバツ優勝校キラーとなれるか。
先攻:大阪桐蔭/後攻:仙台育英
仙台育英の先発は長谷川、大阪桐蔭は柿木。
序盤から全く動きそうにない試合。
最初に球場が沸いたのが、3ウラ。大阪桐蔭の泉口のスーパーキャッチ。三塁手と二塁手がぶつかって跳ねたボールが近くに立っていた泉口の構えたグラブに入ったプレー(記録は遊飛)。
後半も両投手と守備がよく守って点入りそうな雰囲気がない。
7ウラ、3つ目のアウトの時に一塁手の中川のふくらはぎに走者が躓いてしまう。中川は痛がりながらベンチに帰る。
ようやく試合が動いたのは8表。
一番からの攻撃。藤原は倒れるも山本の二塁打、中川の適時打で均衡が破れる。
中川はふくらはぎ大丈夫かしらと心配になりつつ、二塁を狙ってアウト。走れるから大丈夫そう。
ウラ、仙台育英攻める。一死から代打の世那の弟佐藤令央が粘って安打で出塁。代走が盗塁死で二死。四球、死球で二死一二塁。次打者の安打で二塁走者ホームを狙うも左翼手山本の好返球でアウト。
まあ、二死だから走るべきだと解説も仰っていたので、これは仕方ない。
9表、大阪桐蔭は一人走者を四球で出すも併殺。
ウラ、二死から杉山が安打で出て盗塁を決める。渡部は四球を選んで二死一二塁。次の若山の遊ゴロで試合終了。球場が沸いた次の瞬間。
一塁審判がセーフ!
!!!???
一塁手の足が離れていたということで、セーフ。
記録上は遊撃手の悪送球。
仙台育英の一塁ベースコーチが必死に足が離れていたことをアピールしていた。
若山も顔を泥だらけにしながら、胸を押さえてフーフーと息を吐くシーンが印象的だった。
大阪桐蔭はタイムを取る。
そして、馬目の当たりは中堅手の頭を超えるサヨナラ二塁打。
大阪桐蔭は確認を怠ってしまったわけですね。
セーフを確認せずに試合終了を決めつけちゃった。
まあ、あの場面じゃ仕方ない。
私も普通にアウトだと思って「終わった」て思ちゃったもんなあ。
ていうか、あの場面であれをセーフだと思う人は普通いない。
動揺もするでしょう。
動揺するなと言う方がムリだわ。
去年の岡山大会の決勝戦の自打球アピール思い出しました。
昔それに関して書いた記事があるので詳しくはこちら。→「岡山大会の悲劇」
月並みな言葉だけど野球は何が起こるかわからないということですね。
勝ったと思ったら負けることもあるんです。
仙台育英2x-1大阪桐蔭。
2回目の春夏連覇を狙った大阪桐蔭はここで敗退となりました。
今日は済美の敗退から1日が始まり、史上初の1試合2本の満塁本塁だったり、広陵の中村の4本目の本塁打だったり、劇的サヨナラがあったり。
すごい1日でした。
そして、本塁打が今日は9本で通算56号となりました。
あと5本。
下手すりゃ明日にも更新されるかもしれない。
ちょっと寂しい気がする。
明日の試合。
準々決勝です。
第一試合 三本松×東海大菅生
第二試合 天理×明豊
第三試合 広陵×仙台育英
第四試合 盛岡大附×花咲徳栄
第一試合の三本松は3回戦に続いて東京勢との対戦。
強打の東海大菅生です、怖い怖い。けど頑張れ!
実は10年前の準々決勝1試合目が佐賀北×帝京なので、公立校×東京という同じ構図。
一塁側というところも同じ。
今回10年前の共通点見つけても裏目なことが多いので心配ですが、三本松はきっとやってくれるよ!信じてる!
第二試合は3回戦で延長を戦った同士の対戦。
特に明豊は初戦、3回戦と劣勢を跳ね返して来ているので勢いはありそう。
10年前の優勝校が九州なので期待も高まります。
第三試合は劇的本塁打で試合を決めた広陵と劇的サヨナラの仙台育英。
打ち合いになりそう。仙台育英は2試合連続で点がとれずにフラストレーションがたまっていそう。広陵は打線が良さそうだし、逆に2試合で1点しか取られていない長谷川投手から得点できるか、ですかね。
第四試合は済美に打ち勝った盛岡大附と優勝好捕と言われている花咲徳栄。
こっちも打ち合いかなー。花咲徳栄は全試合で初回に点を取っているから初回に得点入れば花咲徳栄ペースになると思う。
どの試合も読めないです。
もちろん贔屓チームはあるけど、全チームベストを尽くしてほしいと思います。