第99回全国高校野球選手権大会ー第6日目ー | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

  ここのところ、本塁打で試合が動く展開が続いていて昨日までで本塁打数が23。
  大会通算本塁打数の記録を持っているのが88の選手権の60本。
  ちなみに翌年の89の選手権は24本、劇減です。
  でも、88の選手権って決勝引き分け再試合だから1試合多いじゃん、ってなりそうだけど、いやいや、89選手権も2回戦で佐賀北と宇治山田商がやっているので、試合数は関係ないんですね。



  今日はどこまで記録は伸びるかな。


〇第一試合 大垣日大×天理
  大垣日大というと10年前のセンバツで史上唯一の希望枠からの決勝進出。
  あれから、大垣日大というと常連校になってきました。
  阪口監督は東邦を率いていたときは「鬼の阪口」と呼ばれていましたが、大垣日大に来てからは、柔らかくなったという話でしたが、また「鬼の阪口」に戻ったということ。
  確かに眼光が鋭かった。
  96夏の藤代戦は8点差逆転でしたが、同点だったか逆転だったかの時のピースとインタビューは可愛かった。ああいう姿はもう見られないのかな、どうなのかな。
  天理は出場回数も多く、最近は奈良というと智辯学園(あだ名が「智辯」なもので)ですが、昔は天理だった。
  天理はブラバンが好きでファンファーレにワッショイに、名曲がたくさん。

  大垣日大は先発が修行(しゅうぎょう)、珍しい名字。
  天理の先発は背番号17の坂根。
  背番号1以外の投手の登板が多い気がします。複数投手制が定着しつつあるのかな。

  先攻:大垣日大/後攻:天理
  初回と2回、大垣日大が走者を出す展開なので、若干大垣日大ペースになるかと思ったら2ウラに天理が大会第24号の本塁打で先制。
  10年前の選手権の通算本塁打数と並びました。
  4ウラ、神野の二打席連続の大会第25号の本塁打。これで終わらずに追加点を挙げたことで天理が完全に流れを掴んだ感じ。
  5ウラに連打で天理が追加点。ここで修業は交代。犠打でもう1点。
  回ってきた神野は左飛で3打席連続本塁打はならず。
  7ウラ、天理は大垣日大の遊撃手の好プレーもあり1回以来の三者凡退。
  大垣日大はここで流れを掴みたいところ。
  でも8表も二死から走者を出しながらあと1本が出ない。
  逆に8ウラ、先頭を失策で出してしまう(カメラマン席に入って無死二塁)。この試合初の失策。
  注目の神野は打席は右飛もタッチアップで三進。ワッショイが流れ始めたところでスクイズを決めて6点目。
  失策からの失点は大垣日大にとっては痛すぎる。
  9ウラ、一死から代打が一二塁間の当たり。抜けそうなところをよく押さえたものの送球がそれます。しかし天理のバックアップが素晴らしく一塁止まり。最後は併殺で試合終了。
  大垣日大は全イニングで走者を出して無得点(!!)。
  これも珍しい。

  試合終了後に天理はファンファーレを演奏するのですね。

  今大会3回目の完封。
 
  本塁打だけで終わらなかった4ウラがポイントかな。
  本塁打だけの得点なら流れを完全に呼び込むことはできなかっただろうけど、その後を安打だけじゃなくて、しっかり得点したところが大きかった。
  あと、先発投手が想定していなかったような話が序盤にあった気がする。右だと思ったら左だったというような。
  天理は采配の面でも優位だったのかもしれない。
  坂根投手に関して「送った以上は僕は笑っているしかないので」というような監督のコメント好きだったなあ。
 
  天理6-0大垣日大。


〇第二試合 三本松×下関国際
  下関国際の監督は熱血監督らしい。
  とある記事によりちょっと叩かれたみたいだいだけど、誤解されやすいだけなのかもしれない。
  私もその記事読んで「なんじゃこの監督」と思ったけど、読み返したら一途で一生懸命なんだと思った。
  教え子のプロ野球選手の記事を見て、誤解して申し訳なかったなあ、という感じ。
  開星の野々村前監督と似たようなものかもしれない。
  下関国際のユニフォームがとても鮮やか。アルプスで応援する野球部員のユニフォームも鮮やか。
  三本松のユニフォームは「三本松」の文字の色が黒に黄色の縁取りで日本文理と同じ色合い。
  先発の佐藤投手は招待試合で早実を完封しているということで、期待が持てます。
  三本松のスローガンは英語が全く聞き取れなかったけど、「徹底的に叩きのめす打撃と攻めまくる守備」って言っていたかなあ?
  ていうか、データ本に書いてあったわ。「ULTIMATE CRUSH」ということです。
  私は四国なので三本松応援します。徹底的に叩きのめせるかな。

  先攻:三本松/後攻:下関国際
  初回、三本松が右翼手を抜ける三塁打(右翼手が(バウンド変わった?)逸らしたので失策かと思ったら記録は三塁打)と遊ゴロで早々と先制。そのあと簡単に打ち取られる。
  1ウラ、遊ゴロ失策で一死二塁。遊ゴロで三塁でアウトをとるか躊躇して一塁でアウトの選択。三塁取れたんじゃないのー、みたいな雰囲気も確実にアウトを取りに行った、それはそれでよし、三振でこの回を抑えます。
  2表、三本松が渡邉主将の大会第26号の本塁打で追加点。
  3ウラ、多田(二)のファインプレー。抜けそうな当たりを捕って、踏ん張って投げて一塁までコロコロ転がって一塁もよく捕ってアウト!
  4表、三本松攻める攻める。二塁打と四球と犠打で一死二三塁からの渡邉の犠飛、二塁走者も三塁へタッチアップ、適時打でこの回2点。
  5ウラ、下関国際初安打が二塁打。走者が走って二塁に送球も挟めず、三盗の形。四球を与え一死一三塁からの適時打で1点返されます。
  三振と二ゴロで2者残塁。
  6表、先頭の佐藤が四球を選びます。三本松は序盤の早打ちからじっくり見てきた感じ。
  盛田も粘って三遊間の安打。無死一二塁。ここで犠打が決まらず、三封。
  しかし、ここで登場するのが渡邉!本日3打点目の適時打。
  更に併殺コースの遊ゴロの送球が二塁手の失策で外野に抜け6点目、更に適時打で7点目。
  一死一三塁で一塁走者が盗塁で二三塁。三振と遊ゴロで2者残塁。
  ウラ、失策で先頭打者出塁、更に二塁手の多田が取れない安打(たぶんグラブに当たったかで抜けた)で無死一三塁から三ゴロで下関国際2点目。解説の長野さんは本塁アウトにできたかもとのこと。そのあとは三振。
  7表、多田が死球で出塁、犠打を決め一死二塁。適時二塁打で1点追加。取られたら取り返す。
  投ゴロで二塁走者は挟まれてアウトも打者走者が二塁にいき、二死二塁。ここで渡邉。
  渡邉は安打を打つものの、二塁走者が本塁でタッチアウト。
  ウラ、下関国際が1点返します。
  8表、三本松三者凡退の流れから、ウラに先頭の吉村が初球を叩いて大会第27号本塁打となるソロ本塁打。後続は断って1点で凌ぐ。
  9表、安打と犠打で一死二塁。左飛で二死二塁。ここで三盗を決める。盛田の適時打で1点。
  取られたら取り返す、その2。
  ウラ、二死から走者を出すものの、無得点に抑え、三本松、春夏通じて初勝利!!
  おめでとうございます!
 
  序盤、三本松は積極的に振っていきました。さすが、「叩きのめすチーム」。その積極的打撃は脅威すら感じた。
  下関国際が点を取ったそのあとに取り返していた。しかも取られても1点のみ。
  三本松がずっと流れを持っていた気がします。

  あと、三本松はプリティフライ演奏。高松商、尽誠学園、三本松、香川の高校ではお馴染みになりつつあります。

  三本松9-4下関国際。


〇第三試合 明桜×二松学舎大付
  明桜輿石監督はハローワークの求人がきっかけで監督になったということで話題になりました。
  監督もハローワークで募集する時代になりました(レアケース)。
  部活動による教師の拘束時間が問題になっている昨今、学校の先生じゃない監督もいつか当たり前になるかもしれない。
  二松学舎大付は予選の打率が1位の打線を誇っているとのこと。

  先攻:二松学舎大付/後攻:明桜
  初回、失策で走者を出したものの、遊ゴロ三振、盗塁死で二松学舎大付は無得点に終わるも2回は4安打集めて3点先制。
  ウラの明桜の攻撃を先頭を出しながら抑えたことでまず、二松学舎大付が主導権を握ったか。
  4表にも二塁打と左飛でタッチアップに三進、適時打で1点。そのあと一塁走者は盗塁死。
  明桜はここまでで3回盗塁を刺している。その流れを攻撃に持ってきたいところだ。
  ウラ、ヘッドスライディングで執念内野安打から進塁打で一死二塁。粘って四球を取って一死一二塁。しかし併殺。
  5表、二死から明桜の失策と暴投が重なり1点追加。
  6表、二塁打と犠打失敗で一死一塁。
  所々いい守備も見られる明桜。
  しかしここでも明桜にミスが出てしまう。走者を刺そうとした送球がそれてカメラマン席に入ったことで安全進塁権が与えられ、一死三塁。中飛は好返球で犠飛にはならず。連続適時打で2点追加、もう1本安打を打たれたところで、明桜は継投。
  ウラ、3連打でようやく明桜に1点が入ります。
  7表、二死一二塁から思ったよりも伸びて中堅手の頭を超える適時打と二塁手へのバウンドが変わる不運な適時打で3点。
  8表から明桜は継投。二松学舎大付は四球、犠打、2つの適時打で点。
  ウラ、先頭が安打、二松学舎大付のミスがあり、二塁進塁。進塁打で一死三塁。しかし、二者連続三振。この回の応援歌かっこよかったなあ。
  9表、連打で無死一三塁。一死から適時打で更に1点。
  ウラ、大会第29号の本塁打で明桜が1点。二死から四球を選び盗塁を決め、球場を沸かせますが、三ゴロで試合終了。

  明桜は秋田大会5試合で3失策と堅かった守りが今日は5失策。
  いかに普段通りのプレーをするのが難しいことか。
  失策が得点に繋がってしまったのが惜しまれます。
  守備の時間が長く、なかなか攻撃へのリズムが作りにくかっただろう。

  それにしても二松学舎大付の市川投手は8回1失点で4安打とは。
  投打に活躍です。

  二松学舎大付14-2明桜。


  この試合は本塁打が出ないと思ったら、最後の最後に出ました。
  これで10試合連続の本塁打です。
 

〇第四試合 明豊×坂井
  明豊は南こうせつさん作曲のステキ校歌が有名です。
  これは実況が言っていたのですが、91夏の明豊の試合は全試合にプロがいるらしい。
      明豊→今宮健太(ソフトバンク)
      初戦:興南→島袋洋奨(ソフトバンク)
      2回戦:西条→秋山拓巳(阪神)
      3回戦:常葉橘→庄司隼人(広島)
      準々決勝:花巻東→菊池雄星(西武)
  あと、ユニフォームが変わった気がする。
  「明豊」の「豊」の字の下に「別府大学」と小さく文字が。あれ?前からかな?
  明豊は打線が持ち味らしいですが、5試合で三振7はすごい。
  坂井は打率は低いけど、機動力が使えるチームらしい。
  公立校を4校再編してできた新しい高校です。  
  吉川投手が注目ということです。

  先攻:坂井/後攻:明豊
  2表、明豊は二死から安打と吉川が滅多に出さない四球で二死一二塁とします。
  中前安打で二塁走者が本塁を狙うも中堅手の見事なバックホームで刺します。
  ウラ、ピンチの後にチャンスあり、二死から安打と死球で二死一二塁同じ形。そして、好プレーの牧野に回ってくる。坂井チャンス!で一二塁間の打球が走者の右のかかとに当たるという不運で守備妨害スリーアウト。牧野にはヒットの記録。
  3表、こちらもピンチの後のチャンス。明豊は内野安打と犠打で一死二塁。ここでフェンス直撃の二塁打で明豊が先制。遊ゴロは三塁に送り三塁でアウト。遊撃を抜ける安打で二死一二塁のチャンスを作るも遊ゴロでスリーアウト。
  4表、左翼手の頭を超える二塁打で出塁。犠打で一死三塁。2者連続三振で好機生かせず。
  5表、安打と犠打で一死二塁、遊ゴロで二死、次打者の当たりを二塁手が後逸で走者が帰り、坂井が同点にします。

  ロースコアになるかなあ、と思っていても気づいたら6点くらい入っているのが今大会。
  やっぱり、この試合も動くのかなあ。

  ウラ、四球と適時打で明豊すかさず勝ち越し。一死三塁から3連打で更に2点、二死から安打が出て二死満塁。ここは中飛で3者残塁。
  佐藤投手に代打が送られたので明豊は継投に入ります。
  背番号1橋詰投手登板。サイドスローだったりアンダースローだったり上からも投げるそうです。ナックルボールも投げるらしい。
  この大会は継投で流れが変わるケースがあるのでまた試合は動くか。
  6表、先頭打者に四球、二ゴロは走者が走っていたので併殺はとれず、吉川は中前安打で一死一三塁。
  連打で坂井が同点。
  打者走者は二塁を狙ってアウト。
  ウラ、先頭を出すものの、一邪飛、いい当たりの遊直で走者が戻れず併殺。
  7表ウラ、三者凡退。
  7ウラ明豊「アゲホイ」→8表坂井「アゲホイ」。
  8表、安打とバント安打で無死一二塁、犠打で一死二三塁。二死になって強い三ゴロ、一塁への送球が悪送球となり坂井に2点が入ります。
  ウラ、橋詰に代打。四球を選び、遊ゴロが二塁付近で併殺かと思われたところで悪送球になり一死二塁。外野の頭を超える打球で二塁走者生還で1点差。
  更に大会第29号となる2点本塁打。今日、当たりまくりの背番号17の濱田。
  9表、最後は三者凡退。

  最後の最後に試合を明豊がひっくり返しました。
  何か・・・もう、すごいな。

  勝ったと思ったら負ける、というか。
  これは春も思ったけど、最後までわからない。

  明豊7-6坂井。



  今日も全試合で本塁打が出て、11試合連続で本塁打が出ている。
  これはどこまで続くだろうか・・・。
 
  あと、全然関係ないけど、「佐藤投手」が多い気がする。


  明日の試合。
 
  第一試合 京都成章×神村学園
  第二試合 高岡商×東海大菅生
  第三試合 青森山田×彦根東
  第四試合 済美×津田学園


  大会も2週目です(そんな言い方しない)。
  京都成章は80回の選手権の決勝で横高に無安打無失点されて以来の出場だそうです。
  まあ、不名誉な記録と言ってしまえばそうかもしれませんが、お陰で当時のことを知らない私でも京都成章の名前は知っています。
  不名誉な記録というと、愛媛の今治西も94夏の初戦で桐光学園の松井裕樹投手に22奪三振取られるという記録を作ってしまいましたが、初戦だったので対戦相手が今西だったというのはあまり知られていないかもしれない、わからないけど。
  要は素晴らしい記録の裏には泣いているチームがあるということ。
  それは忘れたくないですね。

  そして、彦根東と済美と津田学園は2回目の登場となります。
  開幕試合逆転勝利した彦根東(すごく遠い日のように感じる)は久しぶりの登場となる青森山田との対戦。
  初戦、雨による中断などがありつつ、こちらも逆転勝利の済美は延長12回サヨナラ勝ちの初出場の津田学園との対戦。
  津田学園は唯一初戦突破した初出場校ですね。

  さあ、連日四国勢登場です。
  明後日も明徳義塾の試合があるし、残った四国勢で鳴門渦潮の分も頑張ってほしいです!