第99回全国高校野球選手権大会ー第1日目ー | Mの独り言

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高校野球好きなシンガーソングライター藤川麻理麻(ふじかわまりお)の日常生活のちょっとした出来事を綴っています。

 雲は沸き光あふれて~。
 
 いよいよ、始まりました!
 第99回全国高校野球選手権大会。
 
 雨による順延で一日早速ずれましたが、無事開幕です。
    やっぱりこの季節は楽しみであり、切なくもあり(?)、とにかくいい季節ですね。
 
 ぼんやり地方予選でも波乱があったりなかったり。
 順当に来たな、というチームもあれば、そこ来るかー!というのもあり、顔ぶれが珍しいというか、暴走注意報でも言いましたが「言い慣れていない高校が多い」印象です。
 
 そんな中でも、今回は順当にいけば大阪桐蔭の春夏連覇だろうなあという気がします。
 大会始まる前からこんなこと言うのはすごく珍しことで、寧ろ私は大会の流れの中で優勝予想をしていくんですよね、普段は。
 でも、今回はいろんな面で大阪桐蔭有利、と見たので書いてみました。
 というのも、今年のセンバツで決勝戦が順延になったのは前回大阪桐蔭が優勝した84センバツ以来だったとか(うろ覚え)。
 そして、今回も開幕が順延になりましたが、これも前回大阪桐蔭が優勝した96夏以来だったと記憶しています。
 流れ的にも大阪桐蔭に傾いているなあ、という気がしてならない。
 ちょっと話逸れますが、大阪桐蔭は優勝する時、一回は死にかけるというイメージがあります。
 つまりは「負けそうでも気づけばちゃんと勝っているチーム」なのです。
 今夏の予選を見ても、劣勢でもしっかり勝つ強さを見せています。
 選手権でも、勝ち上がれば恐らく一度は死にかける試合がありそうな予感がします。
 
 さあ、そうは言っても、思った通りにならないのが高校野球の面白いところです。
 
 個人的には今大会では公立高校の躍進を期待しているわけです。
 何故ならば、10年前の夏を制したのは佐賀北だからです。
 全く理由にはなっていないけど、どこかが「旋風」を起こしてくれるんじゃないかなあ、という淡い期待を持っています。
 
 そこで気づいたのは、開幕試合のカードが10年前と一緒の公立校同士なんですよお。
 ちなみに、10年前は佐賀北×福井商でした。
 そんなところに期待を寄せつつ、いよいよ開幕しますよー!
 
 そういえば、今回は私史上初の1試合も見ずにベスト8予想(希望)出しました。
 完全に趣味に走っています。
 もちろん四国勢は全て残っています。
 さあ、今回は何校残るかなあ。
 答え合わせは選手権終了後のまとめ記事にて。
 乞うご期待!←誰も期待していない(苦笑)
 
 前置きが長すぎた(汗)。
 
 
 開会式。
 開会式の楽しみというと選手宣誓。
 今回の選手宣誓は滝川西の堀田将人(しょうと)主将。ポジションもショート(遊撃手)。
 「真っ白なユニフォームが真っ黒になるまで/真っ白なボールが真っ暗になるまで」というような詩的な感じ。
 滝川西のユニフォームが青いとかそういうツッコミは受け付けません。練習用のユニフォームはきっと白いんだよ、うん。
 元気な選手宣誓というより、しっかり一つ一つの言葉をしっかり伝えていて、宣誓前のお辞儀も丁寧だったし、大人っぽいという印象でした。
 選手宣誓のレベルが上がってきているので、考えるのも大変ね。
 頑張れ、高校球児!←そこ!?

  そして始球式は長島三奈さん。
  三奈さんの始球式は意味もなく泣きそうになっていました。
  三奈さんへの拍手の大きさはみんな三奈さん好きだということですよね。
  三奈さん始球式お疲れ様です。
  三奈さんへの思いが強すぎる(笑)。
 
 
〇第一試合 彦根東×波佐見
 さっきも紹介したように、公立校同士の開幕カード。ツボです。
 彦根東というと81センバツで応援団賞の最優秀賞を獲得した高校ということで私の記憶には残っているのですが、今回も素晴らしくアルプスが真っ赤に染まっております。

  両チーム先発は背番号10。

  先攻:波佐見/後攻:彦根東

  試合は初回彦根東の三塁手の好プレーから始まりました。
  三塁線の抜けそうな当たりを好捕。
  こういうプレーはチームに勢いをつけていくんですよ。
  波佐見も初回失策がありつつ無得点に抑え、両チーム無得点。
  先制は波佐見。
  2表、先頭の四番の内野の本塁打でした。大会第1号。
  おやおや、確か10年目の開幕試合でも佐賀北の副島浩史が大会第1号打ったぞ、と調べてみたら3回表でした。
  こういう共通点何か嬉しいな(謎な感情)。
  ウラの彦根東の攻撃、安打、盗塁、四球、バントヒット(絶妙)で無安打満塁。三振後、犠飛ですかさず同点。
  10年前は佐賀北の完封リレーだったよね、ていうか、そろそろ10年前と比べるのやめようよって話(笑)。
  3表は四球を出すものの犠打を二塁封殺。盗塁成功で一死二塁。そして適時打で波佐見勝ち越し。次の右飛で二塁走者はタッチアップで三塁を狙うもアウト。
  3ウラ、ニュースの間に二死になっていましたが失策と安打で二死一三塁。そして、吉本の逆転3点本塁打。
  4回は両チーム無得点。波佐見は走者を出しつつ(暴投なんかもあった)、彦根東は初の三者凡退。
  インターバル後の6表波佐見は先頭打者が二塁打で出塁。次打者を彦根東の増居投手がいい感じに打球処理。
  二死後に2回目の暴投、四球で二死一三塁。適時打で1点差。
  三振と暴投で振り逃げ。二死満塁で、波佐見はあまちゃん(転調あり)の演奏。
  空振り三振を取り、彦根東はピンチをしのぎます。
  ここまでの展開としては波佐見が点を取ると彦根東も点を取る。
  6ウラは一死から連打でチャンスを作るも無得点。
  流れの中でどういう意味を持つか。
  7表、三振後に安打とセーフティバントで波佐見が一死一二塁。
  安打の時は走者が飛び出した時のカバーに捕手が入るという素晴らしいプレー。バントの時はバントが絶妙でカバーが間に合わなかった。
  カバーリングは奥が深い。
  四球で満塁。中飛は中堅手が前進してキャッチして犠飛にならず。四番の内野の一二塁間を抜ける2点適時打で波佐見が逆転します。二塁を狙った内野はタッチアウト。
  ウラの彦根東の一番からの攻撃。安打と一球での犠打一死二塁。三番は空振りで一塁走るもアウト、でも二塁走者が三塁に行くという素晴らしい走塁。でも、得点には結び付かず。
  8回は両チーム三者凡退。
  9表、波佐見の先頭打者は隅田投手意表つくセーフティバントといい感じの犠打、塁を詰めて一死一二塁。後続は抑えられ無得点。
 セーフティバントに関して、増居投手が投球後に三塁に体流れているのを見て一塁方向に打球を転がしているという解説がツイッター流れてきてなるほどと思いました。
  彦根東9ウラの攻撃は増居投手に代わって背番号1の主将松井選手。
  キャプテン出塁!犠打、安打で同点かと思いきや、三塁ストップ、一死一三塁。
  次の三ゴロで同点になります。
  ここで波佐見は投手が背番号1に交代。
  四球を与え、そして、岩本のサヨナラ適時打!!
  間一髪、ギリギリのタイミングでした。

  彦根東が開幕試合を逆転サヨナラ勝利です。
  悲願の初勝利ということで、あれ?10年前の佐賀北も初勝利からの優勝じゃなかったっけ?←うろ覚え
   また比べてるし。
   何はともあれ、彦根東おめでとうございます。

   ところで、今年のセンバツの開幕試合も市呉が9回に同点に追いつきました。
   こういうもつれる試合が多くなりそうだなあ。
   今年の野球は読めない試合が多くなると思っていますが、開幕試合が素晴らしい大熱戦でした。
   今年の選手権を象徴する試合になるかもしれない。
   始まったばっかりで何言ってんだ(苦笑)。

   彦根東6x-5
 
   ちなみにセンバツの開幕試合の市呉×至学館もスコアが6-5(延長12回)でした。試合終了は守備妨害。
 
 
 
〇第二試合 済美×東筑
 愛媛の高校登場です。
 東筑の「石田伝説」も気になるところでしたが、愛媛の人間なので当然済美を応援します。
 ちなみに東筑の「石田伝説」というのは6回の選手権出場のうち4回主戦投手の苗字が「石田」だという。
 こういうタイミングでの出場というのは、巡り合わせだなあ。
 あと、東筑というと、女子マネ初のベンチ入りした高校としても有名ですね。
 済美の方は、上甲監督が2014年に亡くなったので、上甲監督以外の監督で初めての出場となるわけですね。
 中矢太監督は明徳義塾出身なのだとか。
 馬淵監督の教え子とかになるのかなあ(調べとけよ)、たぶんそう。
   そういえば済美は1日順延によって吹奏楽部がコンサートで来られないというピンチがあって前日に応援の応援を募っていました。
  無事人数揃ったようで良かったです。

  愛媛の人間なので、済美贔屓は許してくださいませ。

  済美はエースで四番で主将の八塚投手が中心で、打線が強力ということで期待しています。
  東筑は福岡大会の決勝戦で三浦投手や古賀選手等プロ注目の選手を擁する福岡大大濠に勝利しています。

  先攻:東筑/後攻:済美

  初回、東筑の攻撃。二死から一二塁間へのいい当たりをグラブに当てたものの出塁、続く打者も安打で二死一二塁とされますが、済美はこのピンチをしのぎます。
  ウラ、済美はまず先頭の渡辺が四球で出塁、盗塁。二番の宇都宮は死球。遊ゴロがパスがこぼれて無死満塁。八塚は三振。
  ちょっと嫌な流れ中、暴投で先制します。済美は無安打で先制。
  後続断たれてこの回1点止まり。
  2ウラも済美は走者を出しますが、四球。無得点。
  いつも間にか降りだした雨が少し強くなってきました。
  3表、東筑は3本目の安打と犠打で一死二塁。次の打者の打球は三塁線を抜けそうな当たりでしたが亀岡がファインプレー。二死三塁。このピンチも抑えます。
  ウラ、先頭が死球で出塁。犠打で一死二塁。四番八塚の当たりは外野の失策かと思われましたが、二塁打+失策で済美は2点目。
  次の打者の打球は中堅への大飛球。これを東筑の阿部くんがフェンスにぶつかりながらのファインプレー!
  球場が大いに沸きます。
  これで東筑が流れを掴んだか、4表に、本塁打でまず1点返し、3連打であっという間に同点、逆転。
  ウラ、済美は2本目の安打が出たところで、雨が強くなって中断。
  14:06から中断され15:21に試合再開です。
  再開後、済美の攻撃あっさり終了。
  5表は、東筑再び連打でチャンスメイク。2本目の安打は打たせた打球だったものの思ったように跳ねなかったということで取れなかったと解説は仰っておりました、なるほど。
  そして適時打で東筑が1点追加。中堅手の返球も良かったけど、走者のスライディングも素晴らしかった。一塁走者は三塁を狙ってアウト。
  ウラ、亀岡・八塚の連打で一死一三塁。八塚の安打は粘った安打でした。
  犠飛で1点差。この当たりも抜けると思ったので惜しかった。
  次の当たりは遊撃手の悪送球で二死一二塁。
  そして、橋本の逆転3点本塁打!大会第4号の本塁打は夏の大会の1500号でもあったということです。
  2試合目にして本塁打は4本目で、しかも全チーム本塁打打っています。
  6表、東筑の先頭打者の安部が安打で出塁に外野の失策も絡み無死二塁。四球と犠打で一死二三塁。阿部三振で田中一邪飛でこのピンチを切り抜けます。
  ウラ、あっさり二死になりますが、四球で宇都宮が出塁、亀岡が大会第5号の本塁打で突き放します。
  7表、済美は投手が八塚から影山に代わります。
  影山投手は三者連続三振。次の回の先頭打者も三振にとり4者連続三振。
  8表、東筑は二死から失策で出塁。しかし次打者を三振。
  影山投手は6つのアウトうち5つ三振。
  8ウラ、済美は安打と犠打で一死二塁、右飛で二死三塁、四球で二死一三塁。
  四番の八塚適時打で9点目。更に適時打で10点目。
  ここで石田投手交代。福岡大会から一人で投げてきた石田投手は降板となりました。
  石田投手は2年生なのでまた来年があります。頑張れ。
  今年の福岡の代表は3校とも一人の投手が投げきるスタイルですね。
  登板した東筑の3年生、升田投手は191㎝ということです。しっかりアウトとりました。
  リードされた場面での2年生エースから3年生投手のリレーってちょっと泣けてくるよね。
  9表、東筑は代打攻勢。走者を出すものの後続を抑え、済美が愛媛に4年ぶりの夏の勝利をもたらしました(拍手)。
  ありがとう、済美!
  そして東筑もいいチームだったなあ。
  対戦相手が済美じゃなかったら応援したいチームでした。
  あの阿部くんのファインプレーに4回の見事な攻撃。
  済美は序盤全然打てなくて、負けを覚悟していました。
  でも、さすが「強打の済美」、徐々に安打を重ね、気がついたら10安打。
 
  この試合の個人的なポイントは5ウラの八塚の粘りの安打だと思っている。
  初回の無死満塁で八塚は三振だったから、何か取り返したなって感じで。

  済美10-4東筑
 
 
〇第三試合 藤枝明誠×津田学園
 今年のセンバツの開幕カードが初出場同士でしたが、開幕日の第三試合が初出場同士になりました。
 「藤枝明誠」は何故かラジオで「ふじおかめいせい」と言ってしまったというある意味ですごく気になるチームになりました。

   第二試合が雨で静岡大会の決勝戦で雨の中戦った藤枝明誠に雨上がってよかったね、という意見がありました。多少グラウンドコンディションは悪かったろうけど、ツイッターでフォローしている方が「静岡大会の決勝戦で田んぼみたいなグラウンドコンディションでやっていたんだから」と言っている方がいて、まだマシだなって思いました。

  先攻:藤枝明誠/後攻:津田学園
  1回表、藤枝明誠は二死後に失策と安打で二死一三塁。ダブルスチールで先制。
  「走るぞ」という雰囲気があったのですが、初出場の初回でホームスチール決めるとか、すごいチームだ。
  毎回走者を出すものの得点に繋がらない津田学園、お互いにチャンスらしいチャンスはなかった4ウラ、試合が動きます。
  一死から3連打で満塁。次打者の石川史門の執念のヘッドスライディングで併殺阻止で津田学園が同点。更に四球で満塁とし、3点適時打で一気に逆転。
  今日は全部の試合で逆転がある。
  そして5表は藤枝明誠が攻める。
  安打と犠打で一死二塁。適時打で2点差、失策が絡み走者は二塁。次の左翼線の安打で走者が本塁を狙うも見事な中継プレーで刺されます。
  一度流れが切れたかと思ったら3連打で藤枝明誠がすかさず同点。
  これで終わらず、ウラにまた津田学園が二死から3連打で勝ち越しっていう。
  打ち合いになってきたところで先に動いたのは津田学園。継投に入ります。水谷から若林。
  左のサイドスローですね。
  先頭打者に死球を与え、犠打で一死二塁。二死後に死球で二死一二塁から適時打で1点差。更に右翼手と三塁手の間に落ちる安打で再び同点。
  終わりの見えない試合になりつつありましたが、6ウラ津田学園は三者凡退で一回流れが切れた感じで、7表、藤枝明誠も走者を出すも無得点。
  7ウラ、先頭打者は三塁手のファインプレーに阻まれたり結局三者凡退。
  上下くんは打席で空振りの際バットを飛ばす。早実戦での中田翔の如く。
  8表の先頭打者が死球、犠打で一死二塁。二死後にまた死球で二死一三塁。このチャンスも藤枝明誠勝ち越せず。
  8ウラ、9表三者凡退で、9ウラ。
  津田学園は久々の走者を出します。送って二死二塁。次打者の当たりは外野を越えてサヨナラかと思われましたが(思ったのは私だけ?)ファインプレーで今大会初の延長戦に入ります。
  10表、一死から藤枝明誠は安打で走者を出します。ここで津田学園の中堅手の菊地の治療が入ります。治療後戻ってきて拍手が起こります。
  打席は先程ファインプレーの中田選手。試合を決めろと言わんばかりの打順の巡り合わせでしたが左飛に倒れます。
  決着は11回ウラ、安打と犠打、三振、敬遠からのサヨナラ適時打!
  いやー、すごい試合でした。
  両チーム13安打ずつ。
  藤枝明誠が押しぎみに進めているかと思いましたが、津田学園の粘りですね。
  藤枝明誠は無失策、田んぼグラウンドで決勝を戦ってきただけのことはある。

  津田学園7x-6藤枝明誠(延長11回)
 
  ところで、津田学園の上下大地くんっていい名前だよね。
  あと、藤枝明誠の応援曲はあまり聴かない曲が多くて新鮮でした。
 
 
    センバツも「大熱戦」と「予想外」をテーマにしていましたが、今大会もそんな感じになってくる気がする。
  3試合とも大熱戦。そして、雨による中断あり延長ありの予想外の展開。
  初日にして2試合がサヨナラゲームとは・・・。

  点もよく入るし試合も動く。
  全ての試合で逆転があり、3試合で38得点。

  熱い大会になりそう。
   テーマがセンバツと同じ「大熱戦」と「予想外」になりそうなんだけど、他の見所探そ。
 
 
 
 明日の試合。 
 
 第一試合 作新学院×盛岡大附
 第二試合 松商学園×土浦日大
 第三試合 前橋育英×山梨学院
 第四試合 日大山形×明徳義塾
 
 昨夏の優勝校が登場です。
 個人的には第四試合が注目です。
 95回の夏の選手権の準々決勝の顔合わせ。
 あの時は明徳義塾負けたんだよね・・・。
 リベンジじゃー!
 あ、四国贔屓すみません(汗)。
 そして、95夏の優勝校の前橋育英も登場!!
 「Run and Go」が聴けるよ。楽しみー!

 
    そう、最初に優勝予想みたいなの書いたのだけど、今日1日試合見ていて優勝だけが全てじゃないなって改めて思いました。
   寧ろ優勝とか関係なく高校野球って美しいなって思いました。