今年は竹本教室から、ピティナピアノコンペティションにソロ22人、デュオ5組が挑戦しました。
本選にはソロ18名、デュオ2組が進みました。
本選ではソロ8人、デュオ1組が受賞。そのうち1名は全国大会を決めました。
高松でアドバイスレッスンをしている生徒さんも沢山本選に進出され、2名全国大会を決めました。
みなさんの頑張りを代表していただく、指導者賞。今年で18年連続の受賞となりました。
今年はメンタル指導の大切さを切実に感じました。
実力がありながら発揮できなかった人が何人かいました。
A1級は11人出場しました。そのうち初めての生徒さんが2名いました。
2名のうちの1人、Mちゃんは、「わたしが1番下手だ。わたしだけが落ちる。」と言っていたようでした。お母様からそれを聞いて、「そんなことはないよ。上手だからピティナに誘ったんよ。」と励まし続けました。
いい音で、とてもいい仕上がりになっていたので、きっと大丈夫だと思って送り出しました。
ところが、本番は力が入ってしまい、フレーズの頭にアクセントがついてしまったようでした。
残念ながら、本当に1人だけ落ちてしまったのです。「来年もがんばりたい」と言っていますが、マイナスのイメージを持って練習するのは良くないので、もっと、自信をつけてあげなくてはなりません。
本選に挑戦した中学1年生のKちゃんは、ハイドンのソナタも、チャイコフスキーのノクターンも、とても音楽的に綺麗な音で弾けていました。
毎日レッスンしましたが、本番1週間前から演奏がぶれることなく、しっかり弾けていました。絶対大丈夫だと思っていたのに、本番直前に来て弾いた時は、緊張のあまり、崩れてしまっていました。なんとか立て直して、「自信持って弾くのよ」と送り出しましたが、教室をでてから泣き出してしまい、やっぱり上手く弾けませんでした。
A1級のK君は、1回目の本選で、2曲目、ちょっとしたミスをしてそこから崩れてしまい、入賞を逃してしまいました。
2回目の本選と少し間が空いていたので、立て直して、もっと音楽的にも脱力の面でも、追求しました。
きっと大丈夫と思い、送り出したのですが、
また2曲目でミスをして、なんとかもちなおしたと思いきや、始めにもどってしまい、慌てて弾き直して最後にたどりつきました。
それでもミスをするまでがよっぽど上手く弾けていたのでしょう。講評用紙に凄く誉め言葉が並んでいて、
(ミスがおしい。ミスがなかったら喜ばしい結果になっていたに違いない)と書かれていて、本選奨励賞に入りました。
この3人の生徒さんみんな、 才能ある生徒さんばかりです。なんとか伸ばしてあげたいと思います。
オリンピックを見ながら、選手のみなさんの言葉を聞き、どうやってメンタル指導をしたらいいのか、ずっと考えていました。
来年までにメンタル指導が、もっとできるように考えていきたいと思います。
竹本喜代美