Yちゃんは小柄で手もちっちゃくて、ピアノの椅子を一番下高くしてもうまく弾けないので、コンクールの時も座布団を使ってます。とってもかわいい年長さん。年間4~5回、コンクールの前に高松にお邪魔して指導しています。
毎年のようにピティナやショパンコンクールで全国大会を決めるお姉ちゃん
だけどYちゃんは、年中でピティナは、本選で賞がもらえず、バッハコンクールも全国には届きませんでした。
お姉ちゃんとは年齢が違うとはいえ、悔しかったようです。バッハコンクールで全国に行けなかった時は、「もうピアノなんかやめる!」と大泣きして大変だったそうです。
それを聞いて原因を考えました。多分、彼女はお姉ちゃんの音を聴いていて、自分もあんなしっかりした音が欲しいと思って弾いているのかな。それで、指先を使わず、手首で押してるのではないか。
と言っても、とても微妙なところでそれを直して得点がアップするかは定かではなかったのですが、やるだけのことは、やってみようと思いました。
3月のレッスンの時には、課題曲をほとんど弾いていて、選曲をして欲しいと言われました。
4曲のバランスも考え、それから彼女の持ち味が生かせるような選曲を考えました。
私が手首を楽にして、指先に意識を持っていくように
教えていたら、家に帰ってお姉ちゃんが、「こうやって弾くんよ」といって自分の手の甲の上にYちゃんの手のひらを乗せて教えてあげたんだそうです。(Aちゃんありがとう。)
本選前のレッスンもやる気で受けてました。
そして、四国本選で2位
全国大会入選です。
お姉ちゃんとのデュオも全国次点だったようです。
おめでとう。もう、「ピアノやめる」なんて言っちゃんだめよ!
竹本喜代美

