【大人の国語教室】遠くの大きな氷の上を | 小学生相談室

小学生相談室

小学校教員歴25年!いろいろな子どもやお母さんの相談に乗ってきました。子どもとお母さんの応援団でいたいと願っています。

「いつもどうりにお願いします」

 

・・・・いやいやいや、

それ違うでしょ!!

 

いつもどうりではなく

いつもどおりです!!

 

 

 

とまあ、大人でも間違えることのある長音の表記。

実は、1年生の学習内容です。

 

でも、子どもに聞かれたときに迷ってしまうことはありませんか?

 

 

 

日本語の表記には、一定のルールがあります。

 

その基準となるのが、こちらです。

右矢印文化庁内閣告示・現代仮名遣いより

 

5 長音

  • (1) ア列の長音

     ア列の仮名に「あ」を添える。
    例 おかあさん おばあさん

  • (2) イ列の長音

     イ列の仮名に「い」を添える。
    例 にいさん おじいさん

  • (3) ウ列の長音

     ウ列の仮名に「う」を添える。
    例 おさむうございます(寒) くうき(空気) ふうふ(夫婦)
      うれしゅう存じます きゅうり ぼくじゅう(墨汁) ちゅうもん(注文)

  • (4) エ列の長音

     エ列の仮名に「え」を添える。
    例 ねえさん ええ(応答の語)

  • (5) オ列の長音

     オ列の仮名に「う」を添える。
    例 おとうさん とうだい(灯台)
      わこうど(若人) おうむ
      かおう(買) あそぼう(遊) おはよう(早)
      おうぎ(扇) ほうる(放) とう(塔)
      よいでしょう はっぴょう(発表)
      きょう(今日) ちょうちょう(蝶*々)

 

ん?

オ列の仮名に「う」を添える

ということは「とうる」でいいんじゃないの???

 

 

ところが、特例というものがありましてね。

6 次のような語は,オ列の仮名に「お」を添えて書く。

例 おおかみ おおせ(仰) おおやけ(公) こおり(氷・郡) こおろぎ
  ほお(ホホ・朴) ほおずき ほのお(炎) とお(十)
  いきどおる(憤) おおう(覆) こおる(凍) しおおせる とおる(通) とどこおる(滞)
  もよおす(催) いとおしい おおい(多) おおきい(大) とおい(遠)
  おおむね おおよそ

 これらは,歴史的仮名遣いでオ列の仮名に「ほ」又は「を」が続くものであって,オ列の長音として発音されるか,オ・オ,コ・オのように発音されるかにかかわらず,オ列の仮名に「お」を添えて書くものである。

 

早い話が、

オ列をのばすときには「う」を添える。

でも、「お」と書くものがいくつかありますよー!

というわけです。

 

 

「お」と書くものは例外的なので、

子どもには、こんな感じで覚えてもらうといいですね。

 

とおくの

おおきな

こおりの上を

おおくの

おおかみ

とおずつ

とおる

長音については、次回に続きます!

 

 

 

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