と言うと、
「そうだよね!作者や登場人物の気持ちなんか、書いてないからわからないよね」
とおっしゃる方がいます。
確かに、
太郎は悲しかった とか
次郎は嬉しかった とか
書いていない文章も多いです。
でも、登場人物の気持ちは
書いていなくても推察できるのです。
教科書や試験問題になるような優れた文学教材なら、
登場人物の気持ちがわかるような描写があるはず。
ここで、あの北島マヤの演技を思い出していただきたいのです
マヤは、台詞だけで演技をしているわけではないですよね。
例えば、「奇跡の人」のヘレン・ケラー。
ヘレンの台詞は、ラストの「ウオーター」のみ。
マヤは表情や動きだけで、ヘレンの感情を表現しています。
文学でも同様のことが言えます。
老犬のエルフを、毎日寝室に抱えていったぼく
火縄銃を落としてしまった兵十
ガンの残雪を撃たなかった大造じいさん
このような登場人物の行動から、気持ちを推察することができます。
もちろん、そういう作品ばかりではありません。
登場人物の気持ちがわからないような作品もあります。
推理小説だと、犯人がばれますから
教科書の教材だと
登場人物の気持ちの移り変わりを読ませることが多いですね。
どこで、どのように気持ちが変わっていったのか。
登場人物の行動や描写に着目して、読んでみましょう
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