「成績が良く見えてしまう」小学校通知表のからくり | 小学生相談室

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いよいよ夏休みですね!

3学期制の学校は、通知表が渡されますね。

 

この通知表ですが・・・

 

小学校においては、多くの場合

「成績が良く見えてしまう」

という構造になっています。

 

 

通知表の形式は、学校独自に決められます。

(地域によっては市町村単位のことも)

 

非常にざっくりとした通知表もあれば

細かい項目について書かれている通知表もあります。

 

いずれにしろ、

小学校における通知表の目的はこうです。

 

①子どもの学習や生活の様子を知らせる

②子どもを励まし、やる気を高める

 

 

 

今は、②の意味がとても強くなっています

だから、

通信欄には、良いことしか書かない

…という先生が多いのではないでしょうか?

 

 

成績についても同様です。

なんとか良い成績を取らせたい

多くの先生たちは、そう思っています。

 

 

ですから、なんとかプラス材料を探して良い評価をつけようとします。

 

テストはイマイチだった。

でも、授業中にはよく発言していた。

ノートにも、自分の考えを書けていた。

小テストでは、ちゃんとできていた。

試しに、再テストをしてみよう。

今度はできた!

 

だから、ちゃんとわかっているはず!

よし、〇をあげよう!

 

・・・となることは、よくあります。

 

 

絶対評価ですから、クラス全員が〇であっても構わないのです。

むしろ、全員に〇をつけたい。

全員に学習内容を理解してほしい。

というのが、教員の気持ちです。

 

△が多い単元などは、合格者が増えるまで何度も追試をしたりします・・・。

 

*これは、成績事務ソフトのサンプルです

 

 

 

さらに、通知表の形式自体が誤解を生みやすくなっています。

右矢印【読書と読解力】③通知表が与えてしまう誤解

 

上矢印この記事にも書きましたが

「字がきれいに書ける」

「読解力がある」

同じ重さで並んでいるのが、小学校の通知表。

 

 

だから、

 

ほとんど〇で、△はひとつだけ。

うん、よくできている。

 

・・・とは限らないのです!

 

 

どの項目が△かによって、大きな差があります。

ぶっちゃけ、国語の場合は「読む」の項目に注目していただきたい。

 

「読む」、つまり読解です。

読解力は国語の肝なので、最重要項目と考えて良いでしょう。

 

「読む」の項目が△の場合、

他の項目がすべて〇でも、

本当によくできているのかどうかは、あやしいです・・。

 

 

 

 

「小学生の時の成績は信用できない」

「中学校に行くと、急に成績が下がる」

 

と言われるのは

ひとつには、こういうことなんです。はい。

 

 

下矢印夏休み限定企画はこちら!

 

 

 

 

 

 

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