*2018年12月に書いた記事の再アップです。
教育委員会主催の研修に行ってきました。
そこで臨床心理士さんに、自傷行為や不登校についてのお話を伺いました。
とても良いお話だったので、覚書。
◆生活年齢と発達年齢と情緒年齢は違う。
「もう〇年生だから」と、生活年齢だけを見ていくと、実際とは乖離がある場合も。
その子の、今の発達年齢を見ていくことが必要。
「1年生だから、もうママと離れられるよね」は、生活年齢を見ている。
その子の発達段階では、まだ母子分離に耐えられないかもしれない。
◆「学校に行くこと」が大事なのではない。
大事なのは「本人にとって良い人生とは何か」である。
何が良い人生なのかを選ぶのは、本人である。
だからといって、すべて子どものやりたいようにさせるということではない。
支援者の思いを伝えることは必要である。
学校に来ないことで、デメリットもある。
それも含めて、支援者は、選択肢を提供する。
そのうえで、選ぶのは本人である。
◆登校に何の意味があるのか。
そこに本人の意思はあるのかを見ていく。
学校に通わせたい、できるようにさせたいと思っているのは誰なのか。
本人にとっての意味を持たせることが重要。
友達に声をかけてもらう、などもそう。
「あの子とは仲良しだから嬉しいだろう」というのは、あくまでも支援者側の勝手な推測。
本人が、友達に会いたいと思っているのかを確認すること。
◆「できたね!じゃあ、もっとやってみようよ!」は要注意。
本人が、本当にできたと思っているのか?
できたと思っているのは、周りの人間だけでなないのか?
不登校になっている子は、不安が強いことが多い。
本人はできていないと思っている場合、さらに追い打ちをかけることになる。
◆不安や緊張は「人」「場所」「活動」のどれから来るものなのか。
苦手でないところから、社会性を伸ばしていくことが望ましい。
クラスメイトに会いたくない
学校の建物が怖い
座って授業を受けるのが嫌だ
など・・・それぞれ、個人によって違いがある。
その中でも、
学校の友達は苦手だけど、塾の友達となら話せる。
教室は苦手だけど、保健室なら大丈夫。
座学は苦手だけど、行事なら参加できる。
このようなことがあれば、できるところから伸ばしていく。
苦手なことを無理にやらせたりはしない。
以上、覚書でした。
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