不登校についてのお話・覚書 | 小学生相談室

小学生相談室

小学校教員歴25年!いろいろな子どもやお母さんの相談に乗ってきました。子どもとお母さんの応援団でいたいと願っています。

*2018年12月に書いた記事の再アップです。

 

 

 

教育委員会主催の研修に行ってきました。

そこで臨床心理士さんに、自傷行為や不登校についてのお話を伺いました。

 

とても良いお話だったので、覚書。

 

 

◆生活年齢と発達年齢と情緒年齢は違う。
「もう〇年生だから」と、生活年齢だけを見ていくと、実際とは乖離がある場合も。

その子の、今の発達年齢を見ていくことが必要。

 

「1年生だから、もうママと離れられるよね」は、生活年齢を見ている。

その子の発達段階では、まだ母子分離に耐えられないかもしれない。

 

 

◆「学校に行くこと」が大事なのではない。
大事なのは「本人にとって良い人生とは何か」である。

何が良い人生なのかを選ぶのは、本人である。

 

だからといって、すべて子どものやりたいようにさせるということではない。

支援者の思いを伝えることは必要である。

 

学校に来ないことで、デメリットもある。

それも含めて、支援者は、選択肢を提供する。

そのうえで、選ぶのは本人である。

 

 

◆登校に何の意味があるのか。

そこに本人の意思はあるのかを見ていく。
学校に通わせたい、できるようにさせたいと思っているのは誰なのか。
本人にとっての意味を持たせることが重要。

 

友達に声をかけてもらう、などもそう。

「あの子とは仲良しだから嬉しいだろう」というのは、あくまでも支援者側の勝手な推測。

本人が、友達に会いたいと思っているのかを確認すること。

 

 

◆「できたね!じゃあ、もっとやってみようよ!」は要注意。

本人が、本当にできたと思っているのか?

できたと思っているのは、周りの人間だけでなないのか?

 

不登校になっている子は、不安が強いことが多い。
本人はできていないと思っている場合、さらに追い打ちをかけることになる。

 

 

 

◆不安や緊張は「人」「場所」「活動」のどれから来るものなのか。
苦手でないところから、社会性を伸ばしていくことが望ましい。

 

クラスメイトに会いたくない

学校の建物が怖い

座って授業を受けるのが嫌だ

など・・・それぞれ、個人によって違いがある。

 

その中でも、

 

学校の友達は苦手だけど、塾の友達となら話せる。

教室は苦手だけど、保健室なら大丈夫。

座学は苦手だけど、行事なら参加できる。

 

このようなことがあれば、できるところから伸ばしていく。

苦手なことを無理にやらせたりはしない。

 

 

 

 

以上、覚書でした。

 

 

 

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