これ大事。「子どもの言うことを鵜呑みにしない」 | 小学生相談室

小学生相談室

小学校教員歴25年!いろいろな子どもやお母さんの相談に乗ってきました。子どもとお母さんの応援団でいたいと願っています。

ある日の放課後、1年生のユイのお母さんから電話がかかってきました。

 

「マサヤくんにどんぐりを投げつけられたんですよ!

女の子なのに、顔に傷でも残ったらどうしてくれるんですか!!」

 

・・・と、ものすごい剣幕。

 

 

「明日、マサヤくんとユイちゃんに話を聞いて確認しますね」

そう答えましたが、

ユイのお母さんは怒鳴るだけ怒鳴って、電話は切れました。

 

 

 

 

 

ん~??

ユイは、私にはそんなことは一言も言っていませんでした。

しかも、マサヤはおとなしくて優しい子。

二人とも、普段と変わらない様子だったのになあ?

 

 

 

とにかく、翌日二人に話を聞くことにしました。

 

 

 

マサヤ曰く・・・

 

「ユイちゃんたちと一緒に、どんぐりの投げっこをして遊んだんだよ。

ユイちゃんが最初に投げてきて僕に当たったから、僕もやったの。

カズキやマキちゃんも一緒だったよ」

 

 

 

 

ユイも、隣でうなずいています。

 

「ユイちゃん、一緒に遊んでたことをお母さんに言った?」

すると、ユイは首を横に振りました。


 

あああ~~~、これか汗汗

 

 

ユイはどうやら、前後の脈絡抜きで

「マサヤにどんぐりを投げられた」

ことだけ、切り取って話したようです。

 

子どもあるあるですが・・・ね汗

 

つまり、

 

・ユイが先に投げた

・一緒に遊んでいた

・ほかの子も一緒だった

 

ということは、お母さんには伝わっていないわけです。

 


 

 

 

 

 

その日の放課後、ユイのお母さんに電話をしました。

 

事情を話すと、

 

「えっ!?ユイ、本当?」

・・と、電話口でユイに聞いている様子。

 

そして、

 

「すみません~~~~!ガーン

 

と、お母さんは平謝り。

 

 

 

「うちの子もやったと知っていれば、こんな電話しなかったのに~~!」

「ユイ!あんたがちゃんと話さないからでしょう!」

と、ユイを叱る声も・・あせる

 

 

で、一件落着ですニヤリ

 

 

 

 

 

この記事にも書きましたが

 

 

→「何もしないのに、たたかれた」と言ってきます

 

子どもは、自分に都合の悪いことは言いません。

嘘をついているわけではなく、本当に抜け落ちてしまうのです。

 

 

 

子どもを信頼することと、鵜呑みにすることは別です。

 

 

 

ですから、子どもの言うことを鵜呑みにせず、冷静に対処してくださいね。

困ったことがあったら、まずは担任の先生に確認しましょうウインク

 

 

 

 

 

 

 

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