5/9、燕市と三条市に感動した日。 | リゲッタつくってる兄さん達の日記。

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5/9(木)


あぱごはん。

フロントにお弁当を取りに行って部屋で食べるスタイル。




10時ホテルチェックアウト。

諏訪田製作所の水沼樹くんと待ち合わせまで時間があるので向こうに見える地場産センターに行ってみようと。



歩いてすぐ。









こんな感じで燕三条の様々な企業さんの製品を見ることができます。




前日お世話になったタダフサさん、



藤次郎さんも。


諏訪田製作所さんの製品は飾られてないそう。理由は聞いてないからわからない(笑)




奥の方に行くと広い販売スペースがあって、

道の駅みたいな感じかな?いろんな商品を購入することができます。




宝石店みたい↓



富山で見学させてもらったオリイさんとのコラボ商品とかもあって。→この青を見たらすぐわかるってのもすごいね。




木で作られた小さい靴のオブジェ。



ひゃー、



中までくり抜いてる。




包丁、お皿、コップから治具までいっぱいあってここにずっといられそう。




続いてこちら、

隣の建物も見させてもらってました。



賞を取った燕三条製品が多数飾られているそうです。



↑こういうのは生野区の企業ではできんわなぁ。ものづくりへ世界への入り方が違うかったので仕方ないし、生野ブランドとかなくていいんだけど、違う案で「らしい」ことをやっていきたいやね。




樹くんが車で迎えに来てくれたので燕三条駅に。





駅の改札を出たところにすぐこういうセンターがあって、

JRとコラボしてるスペースって言ってたかな…?



燕三条の様々な企業の製品や技術を見ることができて、

奥の方にはコワーキングスペースもある。



そして、



↓なんと!

↑いろんな企業を紹介するプレートが入った棚があって、


ギルド化しているらしい。



「こんな技術の会社ないかな?」「こんな困り事を解決してくれる会社はないかな?」をここで発見できるらしい。

自分がやりたかったことだ。

一般の人が見学できる場合もあるらしく、ここからパネルを数枚取って、


ネジで止めて小さい冊子にすることもできるみたい。いろいろ段取りしてはるなぁ…って感心しきり。



そうそう、この旅ではいろんなところでコンテナを見たんだけど、

↑これ、やりたいなぁ。

段ボールに荷物入れるのが悪いわけではないんだけど、作り手としても見栄えが残念なのよな。

何十年も前からこんな風に整理したいと考えてたので余計に羨ましい。




もちろんこの施設があるからなんでもうまくいくわけではなく、長く続けて認知を高めてからの日々の機能、普段活用〜までは大変な苦労と葛藤があると思います。

が、燕三条は一歩も二歩も進んではるわなぁ…って感心する。



そんなことを考えてたら、ともちゃんが到着したみたい。





片手にPC持ってやってきた(笑)

予定を1日間違えてたらしい。尚且つご入籍されたらしい。




↑こんな人。素敵な仕事をされています。めちゃくちゃ面白いよ。




2日目ですでに恒例になった到着して即めし。



前日、お休みで来れなかったこちらへ樹くんが案内してくれ、

行列。

でもすぐに中に入れるオペレーションの良さ。



店内広い!

中がいい感じ。



コップもいい感じ。




いわゆる燕三条ラーメン。(でも実は燕背脂ラーメンらしい)

濃口醤油、背脂、煮干し、極太麺、生たまねぎ。


うまい!


お世辞抜きでうまい!


食べながらまた来たいと。



そんなわけでまた来る。絶対に来る。





そしてお昼は1日間違えたともちゃんがご馳走してくれました。


ラッキー。





見学に行く予定の工場は13時からなのでまだお昼休み、



なのでこちらへ。



型屋さんと併設のショップだっただろうか…(とにかくものづくりされている会社さんのスペースを利用されているお店だと思う)天井から床から全部かわいかった。




↓燕三条の職人さんを題材にした漫画。

なんと5巻には樹くんをモデルにしたキャラクターも出ているそう。(ギャルになってたけど)



お店を出ると晴れ間。

新潟は曇りだらけって聞くけど日照時間は意外と長いらしいです。



前日にコーヒーをいただいたお店に再び。



【こっくり】珈琲をいただき、また樹くんの奥さんに会いに行ったり。



良き時間になったのでここから歩いて、





玉川堂さんへ。



まだ何屋さんかわかってないのだけど、このあと驚くことになる。









「ほうほう」って治具を見ながら、

何に使うんだろう、これ。





って奥に入ると、




おおぉ……、




何時代や…、








やかんを作っておられ、



この丸い銅の板を叩いて、



こうなって、



こうなってって、おいマジかよ、

注ぎ口、どないなってんの?




↓やかんになってる!

注ぎ口とか溶接じゃなくて叩いて作ってると…







いろんな人がいろんな作業をやってて、ずっとカンカン、コンコンって音が鳴り続けてる。




いいなぁ、







色付けの説明とかも受けて、



銅っておもしろいね。



青いのがいい。




焼いてる作業場。(語彙…)



得意分野の分業ではなく、こちらで働かれている職人さんは全員でいろんな作業をできるようにしているそうです。



ええもんを見させてもらえました。




その後はこちらでお茶をいただき、









そりゃこの価格になるわ。

と言いつつ、あの現場を見たら安く感じるものね。山さん、こちらにヒントがあるかもよー。




🎃やかん、アートっすな。




綺麗。



自分もずっとこんな作業をしたい…という叶わぬ夢。



「手間をかけたら数が上がらず値段が高くなる」

そんなジレンマはものづくりをしてたらどこにでもあるのだな、と説明を受けながら感じておりました。(ヘラ絞り→溶接の製品もされているみたい)


17時半からは作業されている方は【好きなもの】を作っていい時間になるそうです。鍛錬に最適だな。そういう空間があるの好き。


全ての工程や背景までもご丁寧に説明いただき、お茶までいただきありがとうございました。






また樹くんに車を走らせてもらい、




どこ走るねんと。




ついについた。

諏訪田製作所さん。


10年くらい前から来たかったんです。





なので聖地巡礼気分でもあります。



ジャイアント馬場さんって新潟の方ゃったのね。

↑こちら、馬場さんの車だそうです。








こちらは端材でできたアート作品。現場の皆さんが時間がある時に作ったそうです。

この細長い楕円端材の形が「あぁ…、これか」ってあとで思わされます。




ついに、





の前に、



樹くんが「せっかくだからこちらに!」って少しだけバックヤードに連れて行ってくれて、




工場の裏にある工場(って表現になるのか)



炎がギンギンで熱い。



これを溶かして、



ここでガチャーンってして、



また反対のところに流れたパーツを裁断する。




さすが音がすごい。




↑これが端材。諏訪田さんの施設の中で様々なところで使われています。




そのお隣にはこんな庭園も。



ハーブとかが栽培されているそうで、さすがプロのともちゃんはえらい食いついてはりました。




で、一般のルートへ戻る。



ここからは備忘録写真。

現場に行かんとわからんと思いますのでスルーしてくださいまし。















15時の休憩時間になると見事に皆さんおられなくなります。




















黒がいいな。


とにかく掃除をしまくるそうです。





検品工程。



製造と検品の関係を聞いていると品質への考え方と諏訪田としての取り組みもよく感じられます。ここは宇宙兄弟のパラシュート畳みのイメージを持ちました。




プロが作る端材アートがところどころに飾られています。

作り手の人ももう一つの顔を出せるので楽しいだろうな。


見応えありました。




で、ショップコーナーへ。





爪切り買おっと。




名入れできるらしい…。






彼女の爪は切りませんが、家族が使ってくれますようにとの思いを込めて。




カフェコーナーへ。

ここは社員食堂も兼ねていて、ほとんどの社員さんはこちらでランチするそうな。美味しいから皆さん喜んでいるそう。



テラスで、



漫画みたいなソフトクリームをご馳走になりました。この味と太さにも裏話があり…、こんな話を聞くだけでも樹くんってすごいと思わされるんです。




ここにも端材。


働く時間、環境、食事、程よいコミュニケーション、見える化、工場見学が働く前からできるので入社した時のギャップがなくスムーズに働ける。(働きたい人は何度も見に来るそうなのでミスマッチがない)


もっといろんなことを樹くんは説明してくれましたが、→書ききれんくらい勉強させてもらい、こちらの環境からも学ばせてもらいました。






念願の諏訪田製作所さんの見学終了!


これで終わると見せかけて、







↑この人はまだ驚かせてくれました。




諏訪田製作所さんの真裏、ほんとに歩いて行ける場所にずんずん入っていく、






三条製作所さん。




↓お弟子さん



刃物が出来上がるまでの工程を丁寧に説明してくださり、




師の水落さん、

是非この水落さんの人柄に触れてほしい。出会って数秒で、「あ…、この方は…」と思われるくらい素敵な人柄。




作られている床屋さんのカミソリは2年待ちだそうです。

お話を聞いてたらそりゃそうだなって思う。




一軒家にこんな感じ。







水落さんの砥石に包丁を滑らす感じ、音やリズムはヒーリングミュージックだった。




大阪に帰る時間になったのでタイムアップ…。

お弟子さんと2人で撮影させてもらいました。



自分の話ですが、19歳の時に弟子入りさせてもらった藤田さんという師匠のことをひたすら思い出す時間になりました。


包丁研ぎの話、最初の頃は1日に何十分も包丁を研ぐ練習をしたなぁ…って。(昔は「させられた」って表現してたけど今となってはとんでもない)

道具を大事にする。この行為は非効率になったんだろうか。とか考えたり、自分は道具を大事にできてないなぁとか考えたり。→飯の種なので改めてまいります。




最後は畑仕事?をされていた諏訪田製作所の小林社長にもバッタリ会えまして、樹くんが紹介してくれました。「わぁ、テレビで観たことある人だ!」って感じ。


これだけのことをしてはる人だから笑ってるだけなのにオーラが出てますね。いろいろ聞いていただけて恐縮です。




ここからは猛ダッシュ。

飛行機までの時間がないので樹くんに新潟空港まで送ってもらいました。




やー、楽しかった。体調整っててよかったー。




無事空港に着き飛行機に間に合いました。

本当にありがたい案内をしてくれました。それも二日間も。


感謝の言葉もありません。


ってくらい世話になった!金払わなあかんやつだこれ。


樹くん、ありがとう。

大阪に来たらとあるビルに連れてくっから!





カマスみたいな飛行機に乗って帰ります。




ずーっとプルプル震えてて電気風呂に入ってるみたいだぜ。



伊丹から家に帰って終わり!








今から書くことって本当に間違えてるし、「そんなことないですよ!」ってすぐに反論されちゃうんだけど。


遠いところに行って、誰かのものづくりを見てると自分のものづくりが恥ずかしくなる。


たった一回しかない人生をかけてるのに自分は何をやってるんだろう。って思ってしまう。


うん、この想いって全て徹底論破される(笑)

俺も目の前の人がそれを言ってたら否定してしまう。でも自分は思ってしまう。




わかってるんだけどどうしてもそう思ってしまうんだな。一回ふぅーって息を吐いたら落ち着く感情なんだけど。


目の前にいる職人さんにはできないことを自分もやってるのにな、自分にしかできないことをしてるんだけどな。でもなんだこの感情は。ただの無いものねだりの嫉妬もありつつなんだけど、


人の仕事を見て、他社の環境も見て、自分のできていないことが浮き彫りになるから、「くそう」って自分に思ってしまう。


皆さん、様々な苦労があってそこに辿り着いてるのはわかってるのだけれど。って自分に言い聞かせ。



ものづくりへの捉え方が違うんよな…って。


激動を乗り越えてリゲッタがあるんどけど、そんなことをさっ引いてもリゲッタはまだまだだ。


未熟すぎる。


作り方も見せ方も伝え方もぜーんぜんまだまだ。


それでも買ってくれたり応援してくれたり、期待をして待っててくれる人がいてくれてんだから、チャンスはゴロゴロあるよな。


って自分を説得しながら、




今いるメンバーとガチりたいんです。


なのでやろう。



そんな旅になりました。


樹くん、本当にありがとう!

お会いできた燕三条の皆さん、ありがとうございました!





しょうちゃん、これ観といてー!

年内に雪が降る前に必ず燕三条に来よう!