南から見た朝香宮邸
小食堂
小食堂は朝香宮家の家族が食事をとるところで、右手が床の間になるなど、全体的に和の要素を取り入れています。正面の窓の下のラジエーターカバーはブロンズ製で、源氏香の模様がデザインされています。
床はローズウッドとケヤキの寄せ木で、周囲を黒檀で囲んでいます。
小食堂天井
小食堂の天井は杉の正目板が使われています。
シャンデリアは、中央の照明が乳白色のドーム型のガラスでカバーされ、その周囲に四つの透明ガラスでカバーされた照明が囲んでいます。
廊下
小食堂から見たところで、廊下の先は大広間になっています。
第二階段
朝香宮邸には大広間に第一階段と、この第二階段の二つがあります.
第一階段は写真に撮れなかったけれど、かなり豪華な造りの階段となっています。
第二階段は上の廊下の写真の左手にあります。壁が白漆喰塗りと質素ながら、手摺りが木製で豪華な装飾が施されています。
3階へは、第二階段で上がることができます。
2階は朝香宮家の家族のプライベート空間となっています。
第二階段二階
第二階段を上ったところで、姫宮寝室の前に出ます。
天井から吊り下がる、色ガラスを多用した星形の照明が印象的です。
北側ベランダ
朝香宮邸二階には。南側と北側にベランダがあります。
柱は正目のチーク材が使用され、床は布目状の泰山タイルが使われています。
泰山タイルは大正六年(1917年)、池田泰山が京都に開いた泰山製陶所で焼かれた美術タイルで、那須御用邸や、秩父宮邸、高松宮邸でも使用されています。
中庭
北側ベランダから中庭を見たところで、中央に長方形の池があります。
第一浴室
殿下寝室と、妃殿下寝室の間にあり、おもに殿下が使用しました。
床は山茶窯(つばきがま)製陶所で焼かれたモザイクタイルが使用され、壁にはフランス産の大理石が使用されています。
朝香宮邸には他に姫宮が使用した第二浴室、若宮が使用した第三浴室があります。
姫宮居間
二階の西端に姫宮の居間があります.床はローズウッド、カーリーメープル、ケヤキの寄木(矢羽張り)で、暖炉に使われたピンク色の大理石が部屋を明るい感じにしています.また段廊の上の丸い鏡が、若い女性の部屋らしさを醸し出しています。
姫宮寝室
姫宮居間の隣に姫宮の寝室があります。
床はケヤキの寄木(矢羽張っり)で扉は桜剤が使用されています。
壁紙は青を基本とした直線と水泡模様がデザインされ、創建当時のものが使われています。
上部をアーチ状にした大きな鏡が嵌め込まれた、木調の家具が印象的です。
新館
本館の西隣に一部二階建ての新館があります。2013年に建て替えられました。
展示施設と管理棟が入っています。
建築面積1298.26平方メートル。飲め床面積2140.81平方メートル。地上二階地下1階の建物です。
渡り廊下
本館と新館を繋ぐ渡り廊下です。
南側に窪みの入ったガラスが使われ、差し込んだ日光が独特の模様の陰影を作り出しています。
ミュージアムショップ
ガラスを多用した、明るく開放的な雰囲気です。
展示場
天井が変わった形で、照明が目立たないように埋め込まれています。