賓日館 その二
大広間
大広間の舞台
百二十畳敷きの大広間は桃山時代の大広間を彷彿させる折り上げ格天井からは、豪華なシャンデリアが5つ吊り下げられています。床の間も豪華なもので、御殿の間と同じく螺鈿細工の輪島塗の床框は贅を尽くしたものです。床の間とは向かい合って能舞台のように松の絵が描かれた舞台が設けられ、床下には甕が埋められ音響効果を高めています。
大広間では十二単衣の試着会が行われていました。2000円で十二単衣が試着できるようです。
違い棚
天袋
客間
賓日館には、御殿の間、大広間の他に大小10の客間があります。それぞれの客間に床の間が設けられています。床の間は丸窓や下地窓、違い棚、障子の建具の細かな細工などそれぞれ異なった意匠で造られており、それぞれを見較べるのも楽しいと思います。
床の間や違い棚にもひな人形が飾られていました。
階段
受付を入って右手に階段が目に入ります。この階段は凝った造りで、一階の手摺りの柱には二見蛙の彫刻が彫られています。また踊り場の床は細かな寄木細工となっています。
資料室
中庭の右手が資料室になっています。二見町の歴史や、賓日館の歴史や、使われていた調度品、古文書、看板などが展示されています。
また二見町出身の日本画家、中村左洲に関する作品が展示されています。中村左洲は明治6年(1873年)に二見町で生まれ、昭和28年(1953年)に81歳でなくなりました。10歳で父を亡くし、家業の漁業を続けながら絵を描き続けました。そのこともあり、鯛の絵が有名で「鯛の左洲さん」として親しまれました。
数日前に雪が降ってまだ寒気が抜けきらぬ中、この一角は暖房が入っていたので助かりました。