〇 「工夫が大切」
× 「苦労が大切」
これまで数多くの稼げる人と稼げない人を観察させてこらったが、違いはとてもわかりやすかった。
稼げる人は「工夫が大切」と言いながら、日々ありとあらゆる仕事において創意工夫を凝らしていた。
稼げない人は「苦労が大切」と言いながら、日々ありとあらゆる仕事において不必要な苦労を強いられ、それをよしとしていた。
前者はどんどん稼げるようになってスイスイ出世していったが、後者はどんどん貧しくなって全員揃ってふて腐れながら窓際一直線だった。
こうした現実を目の当たりにした私は、「苦労」という言葉の恐ろしさを思い知った。
軽々しく「苦労」なんて口に出して言うものじゃないなと痛感した。
確かに苦労なしに成功するのは不可能だ。
だが苦労すること自体が目的になってはならず、工夫を凝らす過程でやむを得ず苦労をするというのが正しい苦労の仕方なのだ。
報われる苦労は、苦労している本人の目が輝いているからとてもわかりやすい。
報われない苦労は、苦労している本人の目が濁っているから、これまたわかりやすい。