〇 「勝てる土俵で確実に勝つ」
× 「努力はいずれ必ず報われる」
義務教育では「努力はいずれ必ず報われる」と教わった。
教材として使われる偉人伝には「努力はいずれ必ず報われる」「努力は美しい」というメッセージが根底に流れていた。
もちろん子どもたちの夢を壊すようなことをしてはいけないから、お子様の勉強としてそれはそれで正解だった。
ところが社会人になれば誰もが「努力が報われるとは限らない」「弱ければ正義だってあっさり負ける」という現実に直面する。
にもかかわらず、この現実から目を逸らして努力に逃げている大人は本当に多い。
努力に逃げておけば、周囲からも文句を言われにくいからだ。
努力に逃げておけば、とりあえず自分が現実と向き合わないでいられるからだ。
私が義務教育で学んだ唯一のことは「遅い足は速くならないし、悪い頭はよくならない」という清々しい現実だった。
ノロマはどんなに悪あがきしてもノロマのままだし、バカは相変わらずバカのままだ。
それでも自分が勝ちやすい土俵が、この世のどこかに必ずあるのだ。
世の中には3万種類以上の職業があるが、土俵が見つからなければ新しく創ればいい。