落書き大歓迎 落書き祈願のお寺「落書き寺(単伝寺)」
文化財に落書きするのはご法度。でも京都八幡市の単伝寺は「どうぞ落書きしてください」という仰天のお寺なんです。
願いごとを壁に書く落書き祈願の寺として知られています。
人々の不慮の災難を救うために荒れ寺を修繕
らくがき寺の正式な名前は単伝寺(たんでんじ:単伝庵です。臨済宗のお寺です。
今から200年以上前、京都・妙心寺の単伝和尚が人々の不慮の災難を救うために、荒れ放題だった寺を修繕したのが再興の由来です。
みんなの願い事をお堂に書いてもらおう
大黒天を安置する大黒堂が建立されたとき、「地元の人々の努力によってお堂が建てられたのだから、大黒様が見やすいようにみんなの願い事をお堂の壁に書いてもらおう」という理由で、落書き祈願が始まりました。
注意書きを守って落書きしましょう
お堂の内部の壁は白く塗られているのですが、あっちもこっちも落書きだらけ。
マジックが用意されていて、祈願料を払うと落書きができるというわけ。おっと落書きしていいのは壁の部分のみです。
柱や仏像など壁以外の部分には書いちゃだめですぞ。それからでっかい文字で場所を独り占めするのもいけません。謙虚に謙虚に。
壁には願い事がびっしり
壁を眺めてみると、「落書き」とは言っても、無意味ないたずら書きや「夜露死苦」みたいなヤンキー系のものはほとんどありません。
みなさん真面目な願い事が多いです。家内安全、無病息災、合格祈願、交通安全ってとこでしょうか。
私も端っこにこっそり落書き
「世界一になりたい←この人が世界一になりますように」「彼女にメガネをかけてほしい」というユニークな願い事も。
私も隅っこの方にこっそり落書きしてきました。壁は毎年年末に塗り替えられることになっています。あなたなら何を落書きする