いつも「何か言われるかも」とビクビクする
「ダメ」と言われたい自分もいる
時々、とてもきつい口調で話す人に会うことがあります。本人は、いつもそんな調子で話しているから、なんとも思わないのでしょうが、こちらの話のちょっとした矛盾を鋭く指摘されたりすると、とても〝 突き刺さる 〟感じで緊張します。
一方、どんな話をしても〝 あたたかい 〟感じがする人がいます。なんとなくユーモアがあって、全体的に余裕があります。
そういう人と話をしていると、こちらもリラックスできるので、自分も話し上手になったような気になれるから不思議です。
その人と別れたあとも〝 いい会話 〟で〝 いい時間 〟を過ごせた満足感が得られます。
きつい口調の人というのは、相手に対して優位に立とう、という意図があるか、すでに相手より自分のほうが優れている、と思っている人です。
たいてい、そういう人は「何かひとこと言いたい」という顔をしています。
そして、あなたがちょっとした発言をするやいなや、「絶対、そんなこと信じられない」とか「結局、あなたがだらしないからよ」とか「とにかく、そのままじゃダメ!」というような言い方をします。
実は、これはあなたにも原因があるのです。
「何か言われそうだ」とビクビクしているにもかかわらず、つい相手に意見を求めているかのような言い方をしてしまう。
その場合、強い相手の〝 否定的断定の言葉 〟をどこかで待っている、という気持ちが隠されている可能性もあります。
「ダメ!」と言われれば、100パーセントじぶんの責任だったことが、相手の言葉に少し責任を転嫁できる。
ちょっと厳しい言い方になりましたが、ビクビクの裏にある〝 あなたの甘え 〟に気づくことは、大切なことなのです。
誰だって甘えたいし、頼りたい。前へ進むことが怖いとき「そんなのダメ!」と言う人の言葉を無意識に求めてしまうことは、無理からぬ面もあります。
でも、もうビクビクしたくない、と思ったら、友人を選ぶことです。ほんとうに自信のある人は、決して〝 突き刺さる 〟ようなものの言い方をしません。
あなたに必要なのは
話をして別れたあと、心のどこかがあたたかく感じられる友達です。
どんな人とも話が弾むのが正しい、という考えにしばられる必要はありません。
人と会ったあと、あなたにとっての後味のよさを、ABCの三段階で評価してみましょう。
たぶん、Aの人もB、Cの人もいるはずです。
ほんとうに悩みがあるときは、Cランクの人だけは避けましょう。
それだけで、とてもラクになるはずです。
フォークダンスのパートナーではないのだから、なにも全部の人と踊らなくてもいいんです。