ミネ歯科医院 歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。 -37ページ目

歯周病になると、歯を支える骨が、少なくなります。


そのため、噛みあわせる力は、歯や、骨、歯肉に、影響を及ぼしやすくなるのです。


B男さんの場合、体格も良く、歯もほとんど虫歯がありませんでした。


ただ、多少、歯が削れているのが、気になりました。


もともと、硬いものが大好きで、なんでも召しあがれたようです。


歯肉も一見腫れている様子もなかったのですが、歯周ポケットは、特に、上顎の犬歯の


となりの小臼歯の内側が、左右とも6mmと、深かく、歯も少し動いていました。



ここが、問題です。



顎を横にずらした時に、ガイドする歯は、犬歯なのです。その時、臼歯は、少し離開するが、良いとされています。


ですから、犬歯は、先が尖がっていて、歯根も、歯の中では、ダントツに長いのです。



B男さんの場合、この犬歯の先が、削れてしまっていました。


犬歯のガイドがなくなると、犬歯の後ろにある、臼歯は、顎を横にずらした時ズリズリあたってきます。


この、噛みあわせの負担が、小臼歯にかかったのです。


歯周治療はもちろんしなければなりませんが、この力のコントロールもしていかなければ、


ポケットは改善しませんし、悪くなってしまいます。


B男さんは、もちろん、歯周治療をしながら、犬歯の削られたところを修復し、


最終的に寝るときに、スプリントを入れてもらっています。


その後、ポケットも改善し、動揺もなくなりました。


このように、歯周病と噛みあわせは、密接に関係しています。


咬合のバランスを保つこと、それが、とても、大切になってきます。



B男さんは、前と同じように、硬いものも召しあがれると、よろこんでいただいています。




ランクUPにご協力お願いします。ポチッとしてねミネ歯科医院-バナー









前回にもお話しましたが、噛む力は、とても強いです。



正常な咬合でも、歯やあごにかかる力は、過酷です。


ひとたび、咬合がくずれると、力のバランスも悪くなってくるのです。


たとえば、何らかの原因で、噛みあわせが低くなってしまうと、噛む力は、もっと強くなります。


なぜなら、噛みこまないと、噛めないからです。


Y夫さんは、もともと、噛みあわせる力も強く、長年歯ぎしりもしていたので、


歯が半分くらいまで、削れてしまいました。


歯が削れたので、噛みあわせは随分低くなってしまっています。


下の歯の先端が前歯の上あごにくっつきそうです。



ミネ歯科医院


写真を良く見ていただくと、下顎が、前方にすべり出して、下の前歯が、上の前歯を押しだして、


上の真ん中の前歯が、自然とグラグラになって抜けてしまったのです。


Y夫さんは、「前歯を入れてほしい」と、言って当歯科医院に来院されたのですが、


このままで、前歯を入れるわけにはいきません。


入らないことはないのです。


でも、噛みあわせの位置を直してからでないと、何を入れても、ご自分の歯が抜けてしまったように、


新しく作った前歯も抜けたり壊れたりしてしまいます。


噛みあわせの位置を戻すために、長年の間にすり減った、元の歯の高さあわせたスプリント入れていただきました。



ミネ歯科医院


歯ぎしりで崩れる前の噛み合わせの状態に戻ってきました。



Y夫さんは、このあと、何回か、調整を繰り返して、削れてしまった奥歯には全体的に、冠を被せるようにしました。


このように、噛む力は、Y夫さんのような、症状を引き起こします。


ぎゅーーーっと噛んでいるかなぁ?と自覚しているようでしたら、要注意です。




ランクUPにご協力お願いします。ポチッとしてねミネ歯科医院-バナー










歯ぎしりくいしばりは、決して特異なことでなく、96%の人が、しているという報告もあります。


誰もがしているのです。


特に問題を起こさない限り、放置してもかまわないのですが、


いろいろな、問題を起こす可能性があります。



例えば、歯ぎしりで、歯が削れてしまったり、欠けてしまったり、


常に刺激が加わることで、しみて知覚過敏になってしまったり、


噛むと痛くなってしまったり、歯の神経が死んでしまったり、


つめものが外れたり、かぶせてある冠が取れたりすることもあります。



歯を支えている歯周組織にも、影響が出ることもあります。


歯茎がはれたり、歯周病が進行したりする場合もあるのです。



もちろん、顎にも直接負担がかかりますから、顎関節症になったりすることもあります。


顎が痛くなったり、口が開かなくなったり、カクッとなるクリック音がする症状も出てきます。



口だけではなく、全身的な症状としては、頭が痛かったり、


首や、肩がこったりすることもあります。




すべてが、歯ぎしりくいしばりが原因ではありませんが、引き金になったり、


症状を悪化させる可能性は、あるのです。 




そもそも、上下の歯は、いつも、2㎜前後の距離を保っているのが、自然な状態です。


人間は、仕事や、スポーツ、趣味などに、集中したりすると、


ぎゅーーーーーーっと上下の歯をくいしばるように噛みこみます。




これが、リラックスして、寝ている時に出ると、昼間の約6倍の力が出ると言われています。


すごい力で、くるみが割れるくらいなんだそうです。




そんな力が、昼も、夜も持続的にかかればどうなるか。。。。。


歯も、歯肉も、骨も筋肉も、関節も、悲鳴をあげてしまいます。



お口の中を見せていただくと、歯ぎしりや、くいしばりが、疑われるかたが、多くいらしゃいます。


でも、なかなか、自覚されてなかったり、気づかれないことも多いようです。


歯ぎしり独特の音は、ぎゅーーーーーっと噛みこんだだけではしません。


歯が、ずれて初めて音が出るのです。


しかも、歯ぎしりの80%は、周囲に音が聞こえないといいます。



起きた時に、歯や関節に疲労を感じませんか?



気がつくと、ぎゅーーーーっと噛み込んでいませんか?



ほっぺの内側に、スジ状のふくらみがありませんか



噛む力のコントロールが、私たち歯科医にとって一番難しい課題です。


ストレスが現代病の一つと言われ、ストレスのない生活を送ることが困難な時代ですが、


このストレスが、くいしばりを起こしているとも言われているのです。



そして、ストレスを回避する場所が口であるとも言われています。



口は、その、使命もになう過酷な場所なのです。



様々な要因を持つ、くいしばる力を、回避し軽減するために、ナイトガードやスプリントをお勧めします。




ほかにおすすめ出来ること?

モーツアルトを聴きながら、リッラクスして、眠りにつくことぐらいでしょうか。。。ぐぅぐぅぐぅぐぅ



ランクUPにご協力お願いします。ポチッとしてねミネ歯科医院-バナー











  

















A子さんは、当医院に、「部分入れ歯が、噛むと痛いし、気持もわるいし、残っている前歯も少し動くような気がする。」


と言って来院されました。


お口の中を見ると、上の奥歯が、両方とも無く、部分入れ歯は、使用していない状況でした。


それでも、なんとか、残っている歯で、噛んでいたのです。



残っている歯、つまり奥歯は無いので、前歯だけで無理やり噛んでいましたから、前歯に負担がかかりすぎて、歯がすこしぐらついて動いてしまっています。


ここで一つの問題が発生します。


通常、上の前歯の裏側に、下の前歯の先端が斜めにぶつかるようになっていて、おうどんやお蕎麦を噛みきったりすることができるのですが、


この斜めの傾斜が、奥歯がないことで、下の歯を、どんどん奥へ入り込ませてしまうのです。


写真は、A子さんの初診時の前歯の噛み合わせの状態です。
ミネ歯科医院


下顎の位置が、奥に入ってしまっています。


噛みあわせが、低いので、口を閉じたときの口の周りのシワも多くなっています。


このままの上下の顎の位置で、入れ歯を作っても、噛みあわせが低いままですから、


お口の中は、狭くなってしまっています。


違和感があったり、気持ち悪かったりするのは、そのせいなんですね。



そこで、調和のとれる顎の高さと位置を決めていかなければなりません。


下の写真↓は、前歯を仮歯にして、入れ歯のかみあわせを高くしたところです。


笑ったくちびる端(口角)の位置と、上の前歯の先端のラインが合っているので、素敵な笑顔になりました。


ミネ歯科医院


でも、まだ終わりじゃないんです。


顎の高さが変わると、噛み合わせも変わってきます。


左右どちらか噛みやすい方に、顎の位置がずれている場合もあるのです。


A子さんは、これから、下の歯を直していきます。


真ん中で、しっかり噛めるように、噛み合わせを作ることが、これで、やっとできるんです。


まさに、A子さんと2人3脚で元のかみ合わせを捜すって言う感じでしょうか。


この時間と作業が、私もワクワク、ドキドキですが、患者さんも少しずつ良くなるのを実感して、


ワクワクしていらっしゃる様子が伝わってきますね。


A子さんには、「シワ取りの注射をしようと思っていたけど、大丈夫だわニコニコ


と言って、素敵な笑顔でよろこんでいただいています。





ランクUPにご協力お願いします。ポチッとしてねミネ歯科医院-バナー





部分入れ歯の場合、歯が残っているから簡単、ピッタリと噛めると言うわけでは決してないのです。


部分入れ歯を作り直すという時には、患者さん自身が抱える何らかの、良くない症状があります。


たとえば、噛むと痛い


バネがこわれた


入れ歯が割れた


気持ちが悪くて使えない、とかです。



入れ歯だけ新しく直して、本当に治るのでしょうか?



たぶん、治らないでしょう。


部分入れ歯だけでなく、お口全体のバランスで見ていくことがとても大切なのです。


なぜなら、残っている歯に問題のある場合が、ほとんどだからです。


次回は、症例をみながら、説明します。




ランクUPにご協力お願いします。ポチッとしてねミネ歯科医院-バナー