歯周病になると、歯を支える骨が、少なくなります。
そのため、噛みあわせる力は、歯や、骨、歯肉に、影響を及ぼしやすくなるのです。
B男さんの場合、体格も良く、歯もほとんど虫歯がありませんでした。
ただ、多少、歯が削れているのが、気になりました。
もともと、硬いものが大好きで、なんでも召しあがれたようです。
歯肉も一見腫れている様子もなかったのですが、歯周ポケットは、特に、上顎の犬歯の
となりの小臼歯の内側が、左右とも6mmと、深かく、歯も少し動いていました。
ここが、問題です。
顎を横にずらした時に、ガイドする歯は、犬歯なのです。その時、臼歯は、少し離開するが、良いとされています。
ですから、犬歯は、先が尖がっていて、歯根も、歯の中では、ダントツに長いのです。
B男さんの場合、この犬歯の先が、削れてしまっていました。
犬歯のガイドがなくなると、犬歯の後ろにある、臼歯は、顎を横にずらした時ズリズリあたってきます。
この、噛みあわせの負担が、小臼歯にかかったのです。
歯周治療はもちろんしなければなりませんが、この力のコントロールもしていかなければ、
ポケットは改善しませんし、悪くなってしまいます。
B男さんは、もちろん、歯周治療をしながら、犬歯の削られたところを修復し、
最終的に寝るときに、スプリントを入れてもらっています。
その後、ポケットも改善し、動揺もなくなりました。
このように、歯周病と噛みあわせは、密接に関係しています。
咬合のバランスを保つこと、それが、とても、大切になってきます。
B男さんは、前と同じように、硬いものも召しあがれると、よろこんでいただいています。



