2024.06.14(金)　月のリズムと心の絆：故人への思いを繋ぐ法要の大切さ

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みなさま、おはようございます。北海道苫小牧（とまこまい）市、『霊観占い大幸』代表の峰ゆり子です。今日も御縁を授かり感謝いたします。また、いつもブログをご支援くださいましてありがとうございます。今日も素晴らしい1日の始まりにできたらと思います。

今日は上弦の月（乙女座）です。

月は満ちていく期間に入り、満月まであと8日です。乙女座に位置する月が満ちる力を感じながら、自分の生活の中で足りないものを考え、それを補う作業を始めてみてくださいね。

乙女座は消化器官を支配している星座です。例えば、期限が切れている薬は整理して、ドラッグストアで常備薬を買い足したりするのも大切です。また、乙女座の日に摘んだハーブは消化機能を助けると古代から言われています。寝る前に、リラックスできるハーブティーを香りと共に楽しんだりするのも良いでしょう。

私たちがいつまでも若く元気に、美しくありたいと思う願いは自然なことですが、老い、病気、そして死は避けられない現実であり、有限です。そのため、現実を静かに受け入れ、穏やかに人生を全うすることも大切な日々の姿です。

死後の世界については、人それぞれの信じるところがあります。多くの日本人は死後には無になると考えているかもしれませんが、死後の世界があると信じる人もいらっしやいます。それゆえ、どちらの考えも尊重しながら、自分なりの納得を見つけていくことが大切です。

「先祖供養」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、その目的や方法について詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

仏教における先祖供養は、お墓や仏壇に線香を立てたり、お供え物をしたりして先祖に感謝を伝えるために行われます。私たちがこの世に生を受けたのは、先祖がいたからこそゆえ、生まれてきたことへの感謝を込め、先祖に尊敬と祈りを捧げるのが「先祖供養の目的」です。また、先祖供養には「先祖に対する回向（えこう）になる」という意味もあります。それゆえ仏教の御経の経本の最後には「回向文（えこうもん）」と書かれています。

「回向（えこう）」とは、「先祖に祈りを捧げ、成就を助けます。」という意味があります。

ただ、この様なご相談を受けました。

占い勉強中の生徒さん：「親の３回忌を迎え、お坊さんに来ていただき拝んでいただいたのですが、先祖に対する供養のありがたさを感じ受けませんでした。御説法も生前の親の話ではなく、まったく理解できないお話ばかりでした。世間体を考えての法要にしか思えず、個人的には、お墓の掃除もしっかりとしておりますし、仏壇にも般若心経を唱えております。それゆえ、次回の法要は、自分たちだけで行っても構わないでしょうか？　先祖代々の大切さは知っておりますが、お会いしたことも無い、顔の知らない方の先祖代々の全員の戒名を唱えるというのも疑問に思えています。お金がかかることもありますが、自分たちの今後を考えると、そのことを子供に託すのも重荷になります。今後、どうしたらいいでしょうか？　自分たちで般若心経を拝んでいるだけではダメでしょうか？」

先祖供養を通して、命のつながりを感じることができるのは、自分たちが知っている先祖くらいだと思います。

「法要」とは、故人を偲び、冥福（めいふく）を祈るための大切な儀式です。冥福とは、「故人があの世で幸福を得る」ことを意味します。故人があの世で、良い報いを受けられるように、この世に残された私たちが供養を行い手を合わせてあげることは大切です。それゆえ、法要は故人への感謝の気持ちを新たにし、親族や家族との絆を再確認する機会でもあります。

仏教では「法要（ほうよう）」を行う日が決まっています。

「法要」とは、「故人の冥土での幸福を祈るために生きている私たちが行う仏教の儀式」です。それゆえ、「追善供養（ついぜんくよう）」とも呼ばれています。

また、仏教では、人間は「輪廻転生（りんねてんしょう）」すると考えられており、逝去から49日後、次に生まれ変わる世界が決まると言われています。つまり、亡くなってからの49日間、故人の魂は行き場を求め、この世と来世の間をさまよっています。この期間を、一般的には「中陰（ちゅういん）」もしくは「中有」と呼びます。「中陰」の間、故人の魂が生まれ変わる世界を決めるための「裁き（裁判）」が「7日ごと」に行われます。実は、タロットカード大アルカナの物語にも、この辺のシーンは語られています。

閻魔大王（えんまだいおう）を始めとする十王（じゅうおう）が、故人の生前の行いを問うて裁きをくだす裁判です。タロットカードで「正義のカード」です。

仏教では、生きている人の善行が亡くなった人の善行にもなると考えられています。ですから、7日ごとの裁きの日に、ご家族が法要という形で“善を行い（追善供養）”故人に良い裁きがくだされるように後押しして差し上げます。これが法要を行う理由です。また、49日目は最終裁判が行われる特別な日なので、この日の法要には、ご家族だけでなく、親族や友人など縁の深かった方々も集まり、僧侶に読経をお願いして、故人に良い行き先が与えられるよう、みんなで祈ることで、天上に上がることができるとされています。

さらに、お葬式をあげる理由ですが、お葬式は、本人に「あなたは死んだのよ」と知らせるために行う行事と私は聞いて育ちました。死後七日ごとに四十九日まで行う忌日法要（きびほうよう）と言い、四十九日の法要が終わると「忌明け」となります。その後、故人は菩薩の道に入り「ご先祖さま＝守護霊」となり修行の道へと歩み始めます。それゆえ、法要は、故人への感謝を表すとともに、忙しい毎日の自分自身を見つめ直す大切な機会です。そして、ふと立ち止まって故人を思い出してさし上げる機会でもあります。

ただ、人生を生きると言う事は、日々の生活に終われると言う事でもありますから、年数が過ぎ去って雑事に追われてしまうのが現実です。気が付けば、故人の「一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌」などの「年忌法要（ねんきほうよう）」もありますが、年忌法要は、故人がさらなる精進の道へ導かれるために行われます。現代では、法要の簡素化が進んでいますので、必ずしも、お坊さんに来ていただいてという法要は、徐々に少なくなってきているのも現実です。それぞれの家族が自分たちのやり方で故人を偲び、感謝の気持ちを伝えることが一番大切だと思いますので、親族を呼んでの法要がストレスになるのでしたら、個々で年忌の先祖供養もアリだと思います。

決して先祖を粗末にしているわけではありませんから、命のつながりや家族の絆を大切にしているのであれば、自分たちが、故人の為に一生懸命に唱える般若心経の方が功徳があると存じます。現世の私たちが仏壇の前で「般若心経」を１回唱えると、修行中の身である故人が唱える「般若心経」にプラスされると言われています。と言う事は、故人が１回拝むと２回拝んだことになると言う事です。３人で拝んであげれば、故人の１回プラス３回ですので、４回、故人が拝んだことになります。

それが”追善”です。