2日目は、胆沢城跡へ
福島に転勤してから、東北の古代史にハマった私。
東北の古い神社の多くは7世紀がその始まりです。
朝廷が東北を征圧した頃、征圧した土地に神社をたくさん作ったからです。
朝廷からみた東北ではなく、東北からみた東北の歴史が知りたい。
冬に、当時朝廷が軍事と政治の拠点にしていた多賀城に行き、蝦夷の本も何冊か読みました。
多賀城は724年の創建。
陸奥国府と鎮守府がおかれ、政治と蝦夷征伐の軍事拠点となっていました。
胆沢城の創建はもう少し後の802年。
胆沢は、蝦夷の軍事拠点でもあった場所で、蝦夷との激しい戦いの末、勝利した坂上田村麻呂が築城した大規模な城柵です。
802年、蝦夷軍のリーダーであったアテルイとモレは、坂上田村麻呂に降伏して上京。
アテルイとモレをリスペクトしていた坂上田村麻呂は、助命して陸奥へ返すよう嘆願しましたが、朝廷に処罰されました
今は城跡が公園になっていて、すぐ隣に埋蔵文化調査センターという歴史ミュージアムがありました。
http://www.oshu-bunka.or.jp/maibun/
ここがまた面白かった!
東北でも蝦夷の歴史を学べるところはあまり多くないのですが、こちらでは動画シアターもあって、蝦夷の歴史も学べます。
こちらアテルイさん。
阿弖流爲と書いてアテルイ。
お目にかかれて光栄です。
朝廷と互角に戦っていたくらいだから、当時の東北にはかなりハイレベルな文化圏が広がっていたんだろうな。
朝廷が来る前の岩手の古代遺跡も巡ってみたくなりました。
今はとてものどかな胆沢城跡。
平泉も胆沢城跡も現存する建物は少ないんですが、平安時代の平泉の街を体験できる素敵な歴史テーマパークがあるんです。
https://www.fujiwaranosato.com/
えさし藤原の郷
今の大河ドラマ、ひかる君への撮影ロケ地でもある藤原の郷には、平安時代の平泉の建物や城柵が広い敷地に再現されています。
京都育ちの私には、見慣れた平安神宮のようだと言ってしまえばそれまでですが、とにかく自然と一体となった施設はタイムスリップしたような壮大な歴史空間。
鎌倉殿もこちらで撮影したみたい!
鎌倉殿に出てきた義経と静御前のお話は、奥州藤原氏を学んでから見直したらめっちゃよく分かりました。
中尊寺金色堂のレプリカや
当時の奥州藤原氏のお屋敷や
関所や城柵
有名な歴史のお話の再現シーンまで
とにかくリアル!!
めっちゃ広くて1日では回りきれないくらいです。
藤棚は、GWはまだツボミだったけど、今週あたり見頃のはず!
春の城柵、美しかったです。
岩手歴史ロマン旅。
楽しすぎて。
つづく。