私はまず、平身低頭謝らせていただいた上で、一人一人の気持ちを話していただくことにしました。
以前から私のセミナーを受けてくださっていた方が多かったこともあり、
「遅れた分だけ、中身の濃い内容で、じっくりやってもらえたら…」と、気持ちの切り替えができている人が多かったのには救われた思いがしました。
次に、それぞれに、「こんな状況からスタートしたものの、最終的にどんな状態で帰れたら、満足するか」ということを紙に書いてもらうことにしました。
さて、この間にまだ連絡が付いていない人に連絡を取ることにしました。
今回ホームページから初めて申し込んでいただいた女性Aさんと連絡が取れました。
Aさんは、「こんなのは前代未聞! 信じられない!」と、当然のことながら、お怒りになっていました。
そして、彼女が最も信じられなかったこととして、
「なんで、皆さんはそんなに冷静なんですか?
相手が先生だからって、“いい子”になっている必要はないんですよ!
皆んな対等なんですから、
もっと感じていることを隠さずぶつけたらどうですか?」
と言ってくれました。
この点は、私も全く同感でした。
人間ゲームの第一段階は、「いい/悪い」という価値観から、
「相手を非難する」か、「自分を抑え込む」かのどちらかになりがちです。
そうすると、表面的にはうまくいっているように見えても、必ずあとからドンデン返しが起きます。
ネガティブ/ポジティブ 両方の側面を100%認めることが大切であることは知っていました。
もう一人の男性とは、連絡がまだとれていなかったのですが、2日前に個人セッションをやっていたこともあり、後でフォローすることとして、まずは目の前の状況に取り組むことにしました。
しばらくして、連絡がとれていなかった男性が訪れました。
「ずっと待っていたのに、いらっしゃらないので、“ひょっとして私の方が間違っていたのかな?”と思って調べたけど、やっぱり今日なので、もう帰ろうかとは思ったのですが、最後にもう一度だけ確認しようと思って、見に来たんです」
ということでした。
その男性は、すぐに気持ちを切り替えて席につきました。
私は、「この状況こそが、人間ゲームの第一段階がリアルに起きている状態であり、ここを脱出して、第二段階に進む為に、最終的にどんな状態になって帰れたら、“むしろこれでよかったんだ”と思えるか、ゴールを設定しましょう!」
ということを提案し、一人一人に明確にしていくことにしました。
しかし、Aさんの感情はそれでは納まらないようでした。
「私以外にもまだ連絡をとっていない人がいたんですか?なんて酷い、どんなに不安で過ごされていたことか…。そんな人間としての思いやりもない人が講師だなんて信じられません!」と涙を流して話し続けました。
私は、とにかく、その感情を受け止めようと耳を傾けていました。
すると、参加者の中で、とても 大人しい女性のBさんが、
「あのー、ちょっと話してもいいですか?
さっきから話を聞いていて思うのですが、“田中さんが、皆でゴールを決めて前に進みましょう!”と提案しているのに、ずっと責めつづけて前に進もうとしないのはAさんのように見えるのですがいかがですか?」
この一言から流れが変わり始めました。
Aさんは、言いました。
「私は責めている訳ではないのです。ただ自分の感情を表現しているだけなんです!」
私は、この時に気づきました。
参加者には、「表面的なポジティブ思考でごまかすのでなく、ネガティブもポジティブも隠すことなく、全て表現して認めて下さい!」
といいながら、私自身としては、「この状況をどう解決し、ゴールに進むのか?!」ということばかりにフォーカスしていて、
自分自身が「責められている!」と感じていることを認めていなかったのです。
だから、Aさんに“もう、それ以上責めないで下さいよ!先に進みましょうよ”ということを腹の底では思っていながら自分自身が認めていませんでした。
この為、私の潜在意識に押し込めた感情がAさんにエネルギーとして伝わり、余計にAさんの気持ちが納まらない状況を作っていたわけです。

私は、このことを認めて、Aさんにお詫びをした上で、Aさんのゴールを聞くことにしました。
するとAさんは、「私は、インターネットの情報はあまり信頼していないので、田中さんがどんなことをしているのかあまり詳しく見てないし、本も読んでいないので、別にゴールと言われても、あまりこれといったことはありません」
とのことでした。
私は、「ただ形だけ終わらせる為に、見切り発車したのでは絶対にうまくいかない」ということはわかっていましたので、全員が納得できるゴールが決まった上でスタートしようと思っていました。
すると、ちょうどその時に、私の20年来の友人であり、セラピスト仲間の朝岡由紀子さんが顔を出してくれました。
これはまさに、シンクロにシティでした。
陰と陽を統合する為には、ニュートラルな視点に立てる人が必要です。
その点、今の状況では私自身も当事者なので、全く関係のない朝岡さんに状況を説明し、お話頂くことにしました。
これによって、Aさんも気持ちが晴れ、全員でゴールに向かって進んでいく状況が整いました。
もう、13時を過ぎていましたので、
午前中は、「人間ゲームの第一段階がどんなものであるか」を、このラウンジで完結させるワークをし、
脱出ポイントとして、この席を立ってランチに行ってワークをする、
第二段階は、別の場所でワークをする
ということで、皆さんの同意を取りました。
そして、ここからが本当の奇跡が始まったのです。
つづきは「⑤自分は何モノなのか?」
http://ameblo.jp/mindupdate/entry-11239174608.html
≪つづく≫


