先日、名古屋マリオットホテルでの公開個人セッションを開催しました。
そこに、5年前に川崎で個人セッションをさせてもらった豊橋在住のKさんが来てくれました。
Kさんとの出会いは、とてもドラマチックなものでした。
人間の意識の力の凄さについて、実感するエピソードでしたのでシェアさせて頂きます。
それは、名古屋のマイミクさんの日記から始まりました。
「東京に行くのでどなたかリアルで会ってもらえませんか?」
というメッセージでした。
私はちょうどその日は空いていたので、会うことにしました。
Kさんのプロフィールを読んだところ、「もの心ついた時から足が不自由で、障害者である」との事でした。
実際に会ってみると、右手には杖、左手にはキャスター付きのバックに完全に体重を預け、ふらつきながら歩いてくる姿は予想以上に大変そうでした。
喫茶店で少し話した後、私は本人が選択するならば、心と体の両面からアプローチすることで、どんな問題でも解決できるということ、そして、「あなたが、『本気で自分の足で立って、自分の足で歩きたい』と思うならば、力になれるよ」と伝えました。
Kさんは「是非とも力になって欲しい」とのことでした。
そこで、セッションができるような個室として、カラオケBOXに移動することにしました。
道すがら、「今起きている問題は、何か外側に原因があって、起きているという考え方と、内側に目的があって、選んでいるという考え方があります。
今まで、原因を見つけ出して何とかしようと色々試してみただろうから、今回は、もし、都合が良くて選んでいるとしたらどうだろう…と考えてみようか」
と投げかけました。
すると、Kさんは「今まで、そんなこと考えたことなかったんだけど、今言われた瞬間に
『あっ、足がよくなったら、障害者手当てがもらえなくなる!』って言葉が浮かんできちゃったんです」
Kさんは月に6万5千円の障害者手当てが支給されているということで、障害者でいることで、権利収入、不労所得を手にしていたということに気づきました。
しかし、同時にたった6万5千円を得るために、人生を棒に振っている事を知り、複雑な面持ちでした。
カラオケBOXについて、まず大腿四頭筋をテストしました。
すると力が全く入らない状態(スイッチOFF)でした。
そこで、大腿四頭筋の反射ポイントに指で軽く触れた状態で再テストしてみると、今度はしっかり力が入りました。
人間の身体は、電気器具に例えてみるならば、ほとんどの問題はブレーカーが飛んでいるだけで、故障しているわけではありません。ですから、ブレーカーのスイッチを入れて上げるだけでいいのです。
次に、「自分の足で歩けるようになったとしたら、どんなことしてみたい?」と聞いてみました。
するとKさんは、「恋人を作って、結婚もしてみたいな。自分でしっかりお金を稼げるようになって、海外旅行にも行ってみたいな」と呟きました。
そこで、再び反射ポイントに触れた状態で大腿四頭筋に力が入っているのを確認した上で、
「私は好きな人の元に自分から歩いていきます」と言ってもらってテストしてみました。
すると、急にカクッと力が抜けてしまいました。「自分でお金を稼ぐ」「海外旅行に行く」という言葉でテストしても同様でした。
これらのことは、彼の許容量をオーバーしてブレーカーが飛んでしまったというわけです。
そこで、今度は、「私は、自分の足で立つことができます」という言葉を言ってもらってテストしました。
すると、今度は反射ポイントを抑えていなくても力が少し入ってきました。何度か繰り返していくうちに、どんどん力が入るようになってきました。
そこで、「じゃあ、本当に立ち上がってみようか。私は自分の足で立っています!」と宣言してその場にたってごらん!
Kさんは実際に立つことができました。
「じゃあ次は歩いてみようか」
カラオケBOXの部屋から廊下に出て、歩いてもらいました。
Kさんは、最初に壁にもたれ、そして、そこから次のもたれられる場所に向かって歩きました。廊下をジグザグに倒れこむように歩きながら、彼は気づきました。
「僕は今まで、何かに頼ってばかりいて、でも一人の人にいつまでも迷惑かけちゃいけないので、次の頼れる場所、次の頼れる場所に向かって歩いていたんです。でも、その間が失敗して痛い目に遭うんじゃないかってことばかり心配していたんです。」と彼は叫んだ。
Kさんは、もの心付いた頃から足が不自由とはいえ、20歳くらいまでは杖なしで歩いていたそうです。
ところが、思春期に好きな女の子ができ、
「告白したい、でも拒絶されて傷つきたくない。
本当は彼女に気持ちを伝えに行きたいけれど、この足では行けない。足さえ普通だったら、行けるのに…」と足を言い訳に使ったのでした。
これによって、足のブレーカーを落としたわけです。
そして、20歳過ぎて就職の時期になると、「この足さえ普通に動けば就職できるのに…」と更に言い訳に使ったために、今度は杖を付かなければ歩けないところまで、足の筋肉のブレーカーを落としていった訳です。
家庭でも電気を使い過ぎるとブレーカーが飛びます。
するといくつかの電気製品を使うのを制限します。
人間も同じです。自分自身の望みや可能性を制限して、無難に生きていこうとするのです。
では、同時にいくつかの電気製品をどうしても使いたい場合はどうするでしょう。
アンペア数(許容量)を上げればいいわけです。
そこで、私は彼に言いました。
「だったら、今からは、自分が本当に行きたい場所に向かって歩いてごらん。
下ばかり見ていないで、真っ直ぐ前を見て、前方のあの場所に、好きな子が微笑んで待っている。
あそこに行ったら一緒に旅行に行ける。そうしたら、どんなに素敵だろう! 今まで諦めてきた事が叶ったとしたらどんなに嬉しいだろう。その状態を思い描いて、その時の喜びの感情を充分に味わうことができたら、さあ、歩き出してご覧!」
Kさんは、真っ直ぐ歩いていきました。
これでセッションは終わりです。
彼の人生におけるこの奇跡は、「彼自身が自分の長年住む名古屋から抜け出し、一人で東京に行き、まだ一度も会った事もない、マイミクさんに会う」という大冒険の旅を自ら踏み出したところから始まっていました。
カラオケBOXから駅までの道のりはかなりありましたが、帰り道は私が杖とバックを預かってしまいましたので、Kさんは自分の足で駅までの長い道のりを歩いて行きました。
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5年前の日記はここまでです。
Kさんは、その後 心理学に興味を持つようになり、NLPを学び、アメリカまで行ってプラクティショナーの資格も取得したそうです。
名古屋から東京に冒険をしたことから人生が変わり、アメリカまで冒険できるようになったKさんとの再会は、とても嬉しいものでした。
Kさんの足の方は、最初に会ったときよりは、かなりよくなっていました。
しかし、私の目から見ると、まだまだもっと、回復させることができると思いました。
そこで、話を聞いてみたところ、
「せっかくアメリカまで行ってNLPの資格はとったものの、それを仕事にできる自信がまだ持てていない」
とのことでした。
「アメリカまで行く」という物理的な冒険はできるようになったものの
サラリーマンの仕事をやめ、「人の可能性を引き出すようなセラピストとしてのプロになる」
という人生そのものの大冒険に対しては、ブレーキがまだかかっているようです。
Kさんは、私が開催するタッチフォーヘルスの講座に参加し、本当にプロとして自立していけるメンタリティーとスキルを身につけることを決めました。
≪PS.来週から始まるタッチフォーヘルスのレベル1~4までのシリーズについて≫
このクラスは、私が開催する最後の公式クラスとなります。
今回は、北は青森、南は九州まで、全国からお申し込みいただいています。
しかも、青森からご参加のOさんは、小さい時から難病にかかり、手術で、胃や腸も切除し、ドン底の体験をしてきたそうです。
その中でも、何とか回復する方法を探し求めいるうちに、YOU TUBEで私の動画に出会ったそうです。
そして、心と身体のつながりを知ることで、全ては自分が作っていたことに気付き、これまでのネガティブにとらえてきた体験の全てを受け入れ、
それをギフトとして、プロの道に進み役立てていくことを決めています。
また、昨日個人セッションをしたTさんは、生まれてきたときからアトピーで、様々な苦痛を体験しながらも、ひたすら我慢し、無感覚にして生きてきていました。
この為、「自分が本当は何をしたいのか?」ということにも無感覚になってわからなくなっていました。
そして、我慢する代わりに、ネガティブな感情を全て受け入れるワークをした時に、「本当は、私も先生のように、人間の持つ無限の可能性を引き出せるようになり、それを仕事にしていきたいんです!」と叫びました。
Oさんも、トレーニングに参加し、プロになることを決めています。
今回の最後のトレーニングは、本気で人生を変えることを決め、腹をくくった人達が集まっています。
どんなトレーニングになるのか楽しみです。
■ビリーブス田中が教える最後のタッチフォーヘルス公式クラス
満員御礼間近 残り先着2名で打ち切りです!
●レベル1:4/10(火)・11(水)
●レベル2:4/12(木)・13(金)
●レベル3:5/8(火)・9(水)
●レベル4:6/5(火)・6(水)
http://ameblo.jp/mindupdate/entry-11182774279.html
さて、タッチフォーヘルスで、どうしてこのようなミラクルが起きるのか知りたいと思いませんか?
そして、このことが特殊な能力がある人だけができることではなく、誰でもそのメカニズムを知ったら簡単に起こせることだとしたらどうでしょう?
そのことについて、t次のブログで、脳科学的な観点から解説していきますね。
お楽しみに(^^)/